海外で暮らしてみたくてワーホリに行くあなた。
- 帰国後の就職がどうなるのか不安
- 英語や現地での経験を活かせる仕事に就きたい
など、帰国後の具体的なイメージを膨らませていくと、なんとなく不安を感じませんか?
実際、ワーホリくらいで身につけた英語なんて役に立たないという意見もありますし、ジャパレスでの仕事しか見つからず実績として残せるような経験ができなかった人もいるはずです。
今回はワーホリ帰国後の日本での暮らしに少しでも不安を感じているあなたに、ワーホリから帰国したわたしがずっと感じてきた「不安」についてシェアします。
この「不安」はワーホリを楽しめば楽しむほど膨れ上がり、帰国後の運命をガラッと変えてしまうといっても過言ではありません。
こちらの記事をよく読んで帰国後の暮らしに備えつつ、ワーホリでの海外生活を150%楽しんでくださいね🌟
ワーホリ生活を楽しむだけじゃ成功とはいえない

わたしは2018年3月からイギリスでワーホリを開始し、ビザの期限を1年残して帰国しました。
その経験から思うのは、ワーホリ中の生活がいくら楽しくても帰国した後に待っているリアルな生活の役に立たなければ意味がないし、成功でもなんでもないということです。
詳しくはこちらの記事を読んでいただきたいのですが、わたしは
- 帰国後の不安をなくすため
- リアルを生きるため
にビザの期限が切れる前に帰国することを決めました。
まだワーホリビザの期限は残っているけど、あと1年を英語のためだけに費やすのはちょっと厳しいなと思いました。
しかも、在宅で日本語を扱っていると圧倒的に英語は伸びないので、その1年はほぼ捨てたも同然になってしまいます。
【ワーホリ帰国後も人生は続く】ビザが切れる前に帰国します より一部抜粋
わたしもずっと海外で暮らすことに憧れてワーホリをはじめたので、期限いっぱい楽しむことや現地でしかできない体験をしようと意気込んでいました。
しかし、日本に帰国してこれからずっと生きていくことを考えたとき
- 一生に一回だから
- 期間限定(2年)だから
という理由だけでワーホリ生活にフォーカスするのは危険だと思ったんです。
いくら今が楽しくても、これから30年以上続くであろう長い人生を犠牲にはできない。
今がなにより楽しくても、それが「今だけ」で終わってしまうのなら、それにどれほどの意味があるだろうか。
こう考えると不安は尽きませんし、ワーホリ生活を充実させることだけが「ワーホリの成功」ではないのだと考えるようになりました。
ワーホリ生活が帰国後にどれだけのメリットを生むか

わたしも夢を持ってワーホリを体験した身ですから、ワーホリでリア充になることが悪いとは思いません。
しかし、そこだけにフォーカスすると帰国後に苦労し、後悔するのは自分だということを覚えておかなければならないんです。
世間一般的には、成功者(ワーホリリア充)にならないと帰国後に
- 1年も何してたの?
- 英語が話せるようになったの?
- どんなすごい仕事してきたの?
と質問攻めにされ、ちょっとでもスキがあろうものなら見下されます。
ですから、ワーホリメーカーであればどんな人でさえ「成功しなきゃ」という見えないプレッシャーやプライドのようなものがあって当然です。
とはいっても、そこでリア充させることだけにフォーカスしてしまうと
- 希望の仕事に就けない(英語を活かす、とか)
- 必死で関係を作ってきた友達と疎遠になる
- 元々の専門分野からブランクが空いてしまう
などなど、帰国後に思ったような人生が描けなくて苦労します。
たくさんの個人ブログや留学エージェントのコメントから察するに、帰国後に理想の仕事に就いてリア充をキープしている人より、色んな方向で苦労している人の方が多いです。
帰国してしまえば英語を話す必要もなくなりますし、同じ土地に住んでいたり同じ職場で働いていたりなどのステータスに頼った薄っぺらい関係はすぐにリセットされます。
何時間もの時差を乗り越えてまでスカイプやフェイスタイムをやろう、というくらいに深い仲の友だちや同僚などをたったの半年や1年で作れるでしょうか。
とりあえずの生活費を稼ぐことや現地のコミュニティに属すためだけに、今までと帰国後のキャリアを捨ててまで日系企業やジャパレスで働きますか?
30年40年と続く帰国後のリアルな暮らしを犠牲にしてまで「海外在住者」というステータスのためだけにガマンし続けますか?
ワーホリで成功者もしくはリア充になるということは、こういうことです。
もちろん、現地語が話せるようになったり現地の企業で働いたりするなど、体験することでしか得られないスキルや価値観はたくさんありますし、人生を通してプラスにもなります。
ただ、その経験が帰国後の生活に結びつかなければ、いくらワーホリメーカーとして成功しても帰国後に苦しむことになるのは明らかです。
「期限」はあなたに行動力を与え、ささやかな幸せを奪う

ワーホリはとても自由で、その期間をどう過ごすかはすべてあなたに任されています。
国によっては語学学校に通える期間や同じ企業で働ける期間が決まっていますが、それ以外はニートをしようが無休で働こうが旅行をしようが、本当に自由です。
- 国内のマニアックな場所をたくさん訪れてみたい
- 格安航空を使って近隣の国にたくさん行くぞ
- グローバルな環境で働いて揉まれたい
- 自分の力がどこまで通用するかチャレンジしたい
などなど、ワーホリの期間中だからやりたいと思うことがあるでしょう。
わたしも日本からだと行きづらい場所に旅行したいと思っていましたが、実際に住んでみるとその自由が逆に自分を苦しめはじめていることに気づきました。
どんなことでも自分の意志で好きなようにやれる反面、その自由のためにガマンしなければならないことも多かったんです。
それがわたしの場合だと
- 他人に左右されず一人でマイペースに暮らす
- 本格的な自炊やお菓子作り
- 体調が悪いときに日本食を食べる
という感じ。
ワーホリへ行く前に「2年だったらなくても平気だろう」と思っていたことが実際になくなってみると、ストレスは溜まるしパフォーマンスは落ちるしでいいことなしでした。
自由が許されているはずなのに、その自由が自分を縛りはじめていることに気づいたんです。
毎朝コーヒーをドリップすることも一人暮らしも、日本に帰ってからいくらでもできます。
でも、それが自分の幸せの一部である限り、それが日常に組み込まれていないと気分が落ち込んだりイライラしたりして、日常生活や仕事に打ち込めなくなるんです。
大した事ではないにしろ、自分が好き(苦痛でないから自然にやってるレベル)なことが消えてしまうと、人間は正しく機能できなくなるんだと学びました。
ワーホリは現地生活と帰国後をいかにリンクさせられるかが大切

わたしはワーホリビザによって外国で好きなように暮らす「自由」を手に入れました。
しかし、その自由が少しずつ自分の小さな幸せを奪っていることに気づき、ワーホリ生活を現実とは考えられなくなっていました。
- ワーホリ・・・二次元、パラレルワールド
- 日本での暮らし・・・現実
という感じ。
海外で暮らす今は確実に存在しているのだけど、なんだかしっくりこない。
今を生きているようでなんとなくフワフワしたまま、帰国すればすべてリセットされ、ワーホリで過ごした時間がすべてなかったことになるんじゃないかという感覚です。
じゃあ、どうすればいいの?って話ですよね。
ワーホリでの海外暮らしと日本での暮らし、両方を「リアル」にするには、ふたつのギャップをできるだけなくす必要があります。
元々は営業をやっていたのにワーホリではジャパレスで働く、みたいにギャップが大きければ大きいほど修正するのは大変だからです。
人生の大部分を占める仕事面でいえば
- 日本でやっていた仕事
- ワーホリでする仕事
- 帰国後にする仕事
この3つを限りなく近くすれば、帰国後の就職に困ることも「ワーホリで何やってたの?」と負け犬のレッテルを貼られる心配もありません。
もちろん、今までやっていた仕事とはいえ、第二言語でネイティヴやガッツがある移民たちと同じフィールドで競うことは、ほとんど負け戦に挑むようなもの。
逆をいえば、それくらいしないとワーホリ帰国後にみんなから認められて、自分でも一点のくもりもなく「ワーホリ行ってよかった」と思えないってことです。
今を「点」としてではなく、人生という「線」で考える

期限つきのワーホリだからこそ、今を「点」として考えがちです。
しかし、ワーホリを「点」として楽しんでいるだけでは、帰国後に対する不安は消えません。
今という「点」が連なって、人生という一本の「線」をつくっている。
この考え方にシフトすると、ワーホリの期間をどう過ごすべきかが見えてきます。
これは
- これからワーホリに行く人
- 今ワーホリで海外に住んでいる人
どちらにも役に立つ考え方です。
その結果、わたしは1年の期限を残して帰国することを決めました。
ワーホリを遊んで自由に過ごすのが悪いのではなく、自分の人生を豊かにするためには楽しく遊んでいるだけではダメだよ、ということです。
これは、ワーホリに行く行かないに関わらず同じですよね。
パッと見は当たり前のようなことかもしれませんが、やっぱり自分で体験して考えてみたことはインパクトが違います。
わたしはワーホリに賛成ですし、興味があるなら迷う暇なく行ってほしいと思っている人間です。
実際に自分でワーホリを経験してもいるし、ワーホリメーカーの気持ちがわかるこそ失敗してほしくないし、帰国後も長くいい人生を歩んでほしいと思っています。
今回の記事があなたのワーホリ生活を充実させ、帰国後の不安を解消するための参考になればうれしいです。