イギリス住みのフリーライタcarlyです。
- 海外に住んでみたい
- ワーホリに行きたい
と思ったときに気になるのが、その土地で1ヶ月暮らすのにどのくらいのお金がかかるのか?ということですよね。
その土地での1ヶ月の生活費を知るということは
- その土地のおおよその生活水準
- 今の自分の力で生きていけるのかどうか
の目安を知ることでもあります。
日本とは物価や賃金が違うにしても、今もらっている給料よりも生活費の方が高ければ生活が苦しくなるだろうし、低ければなんとか生きていけそうだなと予想を立てられますよね。
ワーホリだけでなく、海外で暮らすためにはできる限りの不安をとり除いてから旅立ちたいもの。
そんなあなたのために、今回はわたしのイギリス・ロンドンでの生活費をこと細かに暴露します。
イギリスでワーホリをする&したい人はもちろん、ほかの国でワーホリをする人にとっても参考になりますように。
在宅フリーライターという特殊な状況

わたしのロンドンでの1ヶ月の生活費を暴露するまえに、わたしがちょっと変わった状況であることをお知らせしておきます。
一般的にワーホリというと、現地に着いてから
- 今までのキャリアに見合った仕事を探す
- 興味のある仕事を探す
- 日本食レストランで働く
というように、雇われとして働くのが普通ですよね。
しかし、わたしはワーホリに旅立つ前からフリーライターとして活動していて、ロンドンにきてからも日本での仕事をそのまま続けています。
ということは、
- 会社に行く交通費がかからない
- 外食になりがちなランチを自炊できる
- 仕事が終わった後の飲み会がない
など、一般的に会社に勤めている人よりもお金を使わない環境である、ということをはじめに押さえておいてもらいたいです。
とくに、イギリスは日本と違って会社へ通う交通費が自腹なので、ここは1ヶ月の出費の中でも大部分を占めます。
それを踏まえて参考にしていただければ幸いです。
ロンドン1ヶ月の生活費の内訳を発表

結論からいうと、わたしが6月に使った金額はだいたい15万円といったところ。
- 8月に控えた旅行のチケット代
- マンガを含めた本代
- お酒代(勉強と遊び含む)
といった嗜好品を含めてもこのくらいなので、個人的にはロンドンでの生活費は思っていたよりも高くありませんでした。
とはいえ、あなたがなににお金をかける人でなにを優先したいかによっても変わるところ。
詳しい内訳に分けて解説していきますね。
【1】固定費(家賃とスマホ代)
ロンドンでの家探しはかなり難しいようですが、わたしは幸いにも一発で満足いく部屋を安い価格でゲットできました。
ほとんどの場合ではロンドンの家賃は東京よりも相場が高く、フラットメイトや大家、設備やルールに問題があることが多いようです。
- 家賃が安ければ家も大家もイマイチ
- 家賃が高いければまぁそこそこな家
というように、日本とは違って「安かろう悪かろう」があからさま。
固定費という名の「家賃」をいかに抑えられるかが、ロンドンでの生活費を抑えることに直結します。
わたしは決まった出費である「家賃+スマホ代」で毎月7万円をみています。
もちろん、家賃の中に
- ネット(Wi-Fi)代
- 光熱費
- カウンシルタックス(住民税的な)
が含まれているので、月ごとに変動することもありません。
ポンドを円に換算しているので常に変動がありますが、ポンドが200円にでも跳ね上がらない限り毎月7万円で収まるかなと。
もちろん、スマホはイギリスに来る前にSIMロックフリー端末を買って、こちらの格安SIMカードを使っています。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”1carly.jpg” name=”carly”] こちらの記事を参考に![/speech_bubble]こちらでは1ヶ月のスマホ代が1,000円程度で済んでしまうので、固定費を抑えるには家賃をいかに抑えられるかにかかっていますね。
▼参考:日本大手キャリアの10分の1!イギリスに住んでからのスマホ代が安くて腰抜ける
【2】食費(お酒代入り)
6月の食費は自炊にかかった食材費とお酒代を含めて、おおよそ18,000円でした。
わたしは現在1日ほぼ1食で過ごしているのですが、6月の頭まではふつうに1日2~3食たべていたので、そこそこ食費がかかっています。
この金額にはお酒代も入っていますが、個人的に「酒ならなんでもいい」というわけではないので、けっこうお金をかけています。
- お酒は酔えればいい人
- お酒を全く飲まない人
など、その人によってはもっと安く済ませられますね。
7月からは丸々ひと月1日ほぼ1食で過ごすので、もう少し食費を抑えられたらいいなと思っています。
ただ、最近ワインにハマっていますし、ロンドンといえばジンの醸造で有名なので開拓したくてしょうがないです。
【3】外食費
ロンドンもといヨーロッパの外食費は高いです。
というよりも、日本が病的に安いだけなので、ヨーロッパの金額が妥当と考えましょう。
わたしは友だちも会社の人も恋人もいないので、外食をするような機会がほとんどありません。
そのため「外食費」という項目を設けていますが、6月は2,500円程度に収まっています。
といっても、レストランで食事をするという感じではなく、
- 休みの日のカフェ代
- 休みの日に外で飲んだお酒代
- 怠けて買い食いしたモノ
というものがほとんど。
削ろうと思えば削れるお金ですね。
スーパーやコンビニなどでちょろっと買い食いしただけですが、
- カフェラテ(コーヒーチェーン店)・・・400円
- アメリカーノ・・・310円
- スーパーのサンドイッチ・・・390円
- カフェでビール・・・810円
という感じで、東京よりも割高感があります。
友だちや会社の人との付き合いがある人はもっとかかるでしょう。
【4】日用品
日用品は
- 化粧品
- 洗面用具
- 生理用品
- ティッシュなどの紙製品
などで、減らさず増やさずという感じでやっていけたら、と。
わたしは基礎化粧品をイギリス生まれのブランド「LUSH」でそろえているのですが、日本の友だちに「リッチだね」と言われました…
そうでしょうか? 個人的にはLUSHはお手頃価格なんだけどなぁ。
ちなみに、LUSHは日本で買うよりもロンドンで買った方がかなりお得です!
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”1carly.jpg” name=”carly”] こちらの記事をチェック![/speech_bubble]▼女子なら絶対行きたい!ロンドンのLUSH本店はまるでテーマパーク
ということで、6月の日用品に使った金額は5,400円くらい。
ロンドンでは紙製品が高くて、少し前に買ったトイレットペーパーが16ロールで1,300円くらいしました。
ディスカウントされてこのくらいなので、普段だったらもっと高いんですよ。
【5】交通費(オイスターカード)
ロンドンと東京で大きく違うのは交通費ですね。ロンドンは圧倒的に交通費が高い。
東京では山手線で2~5駅くらいだったら150円とか180円で乗れますよね。
しかし、ロンドンではゾーン制なので、ゾーン内の移動は近かろうが遠かろうが一律の値段なんです。
地下鉄に1回乗ろうもんなら、一番安くても350円ちょいかかります。
スイカやパスモを使っている人ならイメージできると思いますが、わたしは1回にまとめてある程度の金額を一度にチャージするタイプです。
月初に£50(7,400円ほど)をチャージして1ヶ月使うと、ちょっと余るくらい。
それでもいつも地下鉄を使っているわけではなく、できるだけ交通費を浮かせるために意識してバスを使います。
ロンドンではバスの方が安く、1回の乗車が£1.50(220円ほど)で済むんです。
1時間に1回の乗り換えならお金がかからないので、時間はかかりますがけっこう遠い距離を移動できます。
そして、前途した通りわたしは在宅で仕事をしているので、会社に通う交通費がかかっていません。
日系・英系関わらず、イギリスで会社に勤める場合は交通費は自腹なので、週に5日のフルタイムで働くとなると、毎月2万円近い交通費がかかることに。
【6】衣服
わたしはファッションがそこそこ好きで、イギリスの軍服やモッズなどに影響を受けています。
- バブアー
- ハンター
- ナイジェル・ケーボン
- バーバリー
- チャーチ
- チーニー
などなどブランドを挙げればキリがありませんが、イギリスファッションは生唾もの。
しかし、できるだけ荷物を増やしたくない!というポリシーで服や靴はなるべく買わないように心がけています。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”1carly.jpg” name=”carly”] ファッションに関してはこんな記事が人気![/speech_bubble]ですが、6月は愛しのテイラー・スウィフトのライブがあり、アルバムのイメージに沿った服装をするためにプライマーク(激安人気ファストファッション店)で服を買いました。
ペラッペラのTシャツとカーディガンで1,700円ほど。
品質的にも持たなさそうですし愛着もクソもないので、帰国と同時に捨てることになりそうですね。
それにしても安かったので、わりと満足しています。
わたしは冬服と夏服、それぞれ3着ずつくらいしか持ってきていませんが、正解でしたね。
ワーホリの荷物でなにが多いかって言ったら、やっぱり洋服。
こちらと日本はファッションの概念が違うし、ワーホリで1~2年くらい着る分にはこちらのファストファッションで十分です。
入国はもちろん帰国のときの荷物を減らすためにも、渡航してから季節や用途に合わせてファストファッションで調達し、帰国に合わせて捨てるっていうのがベストでしょうね。
【7】交際費
6月は友だちがロンドンに遊びに来てくれて、とても嬉し悲しな月でした。
そのため、交際費としてはけっこうかかりましたが、来月からは削られることになるでしょう。
6月の交際費はだいたい7,000円です。
ちなみに、友だちと行った
- テイラーのライブチケット代
- アフタヌーンティー代
は前々から支払っていたので、今月分には入れていません。
しかし、カフェでコーヒーとちょっとした甘味を頼んだだけで1,000円を余裕で越えますから、ロンドンは怖い…
それなりに友だちがいる人はもっとお金が必要ですね。
【8】本代(Kindle)
わたしは日本にいたときからKindleユーザーで、ロンドンでも変わらずKindleで本を買っています。
英語の本でも買って読めばいいのでしょうけれど、本はあくまでも情報収集のツールなので、速度重視で日本語の本ばかり。
でも、英語で読みたい本があるので(英語版しかないのと、大好きな小説の英語版)近い内にチャレンジしようかなと思っています。
6月はKindleの本代として、だいたい10,000円。
遊びと勉強半々で買ったマンガも入れていますが、だいぶ我慢しましたw
ここはできるだけ削らずに、自己投資としていきたいですね。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”1carly.jpg” name=”carly”] Kindleに関する記事はこちら![/speech_bubble]
【9】カフェ代(仕事の経費)
わたしは基本的に家で仕事をしますが、たまには外に出ないといくらなんでも煮詰まります。
そういうときにはカフェに行って作業するので、カフェ代という名の経費ですね。
6月はカフェで仕事をして2,500円くらい使いました。
1回外に出るとカフェを1ヶ所で済ませることはほとんどなくて、だいたいハシゴしてしまうのでなんだかんだとお金がかかりますね。
まあ、カフェ代は毎月このくらいで抑えられたらいいなと思います。
【10】旅行代(航空券)
6月に旅行したわけではありませんが、8月に行くフランス旅行の航空券を予約したので、そのお金がかかっています。
5月に調べたときにはかなり安くて£40くらいからあったリヨン行きの航空券ですが、8月のチケットを予約したら£90くらいに。
夏のバカンスシーズンですから仕方ないですね。
この教訓を活かして、来年は4~6月の間にたっぷりと旅行を楽しみたいと思います。
【11】その他(贅沢品)
- 仕事に必要ないもの
- 生きるために必須ではないもの
- あったら生活が豊かになるもの
として、6月にFitbitを買いました。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”1carly.jpg” name=”carly”] Fitbit Charge 2 のレビュー記事はこちら![/speech_bubble]思った通りの使い心地ですしイメージしていたより身につけるのが楽しくて、我ながらいい買い物したなぁと。
自分がゲットして意識が向いているのか、ロンドンの街中でFitbitをつけている人を1日に5人くらいは見かけますね。
日本に比べれば太っている人が多いですし、ジムに通って体を鍛えるのが一種のステータスみたいなところがあるくらい、みんな健康を意識しているみたいです。
ロンドンでの生活費は1ヶ月15万円が最低ライン

いかがでしたか?
きちんと統計をとったのが6月ひと月だけなのでなんとも言えないところはありますが、おおよそロンドンでの生活費は1ヶ月15万円を最低の目安にできるのではないかと。
なんなら、上記の金額には
- 旅行のための航空券代
- Fitbit代
- 本代
- 酒代
などの嗜好品や趣味的なお金も入っていますから。
もちろん、一般的に企業で働いたり友だちと仲よく楽しくやったりするには、出費がもっと多くなるでしょう。
個人的な感想としては、思っていたよりもロンドンの生活費は高くないですね。
条件や個人の感じ方にもよりますが、少なくともわたしは東京で暮らすのと同じくらいの金額でロンドンでもそこそこ満足いく暮らしができると思っています。
もちろん、もっとお金をかければ楽しいことや質の高いものに出会えますが、そうでなくても楽しく満足できる暮らしができるのがロンドンかなと。
しかも、そうやって「お金をかけずに」を追求した先に「原点を見直せる」のが気に入っています。
例えば、外食が高いからランチをテイクアウトして公園で食べる、とかね。
自然を感じながら日の光を浴びて… なんてこと、長らく忘れていました。
本当に、ロンドンでの生活は楽しくて、自分が自信を持って「ロンドンが好き」と言えることがうれしいです。
今回の赤裸々なお金の話が、これからイギリス(ロンドン)で暮らす人だけでなく、ワーホリで海外に暮らす人の安心材料となれば。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”1carly.jpg” name=”carly”] 海外に行くならこちらの記事もどうぞ![/speech_bubble]