イギリス在住のフリーライター、carlyです。
留学やワーホリで「ロンドンで住む部屋を探したい!」と思っている人は多いでしょう。
そのような人はうわさを聞いたことがあると思いますが、ロンドンの家探しは本当に大変です。
見知らぬ土地や不慣れな文化の中で、長く住む部屋を見つけるのはとても不安だし、どのようにやっていくのが正解なのか分からないのでは?
わたしも同じでした。
情報はある程度は出回っているものの、やっぱり自分がやるとなるとワケが違いますよね。
わたしはロンドンに到着後、3日間のうちに5件の内見に訪れてようやく、希望に見合ったフラットシェアを見つけることができました。
自分がロンドンで部屋探しを経験した人のブログに助けられたように、わたしの経験をブログでシェアすることで、あなたの力になれればと思います。
ロンドンの部屋探しに使ったアプリ「SpareRoom」

ロンドンでシェアフラットを探す方法としては、
この3つを使うことが多いでしょう。
MixBは日本人の大家も多く、はじめての人には心強いと思いましたが、部屋探しに関してもできるだけローカルの人と同じようにやりたいところ。
Gumtreeは世界規模でユーザーがいるので、部屋の募集件数が多いのがメリットでしょうか。
しかし、詐欺やトラブルが多いとも聞いたので、消去法ではありますがSpareRoomひとつに絞ってシェアフラット探しをはじめることにしました。
次の記事では「SpareRoom」の使い方についてもシェアしたいと思います。
ではさっそく、わたしが経験したロンドンでの部屋探しの体験談をお話しますね。
SpareRoomで広告探し~内見までの流れ

SpareRoomで部屋を探して、気に入った物件があればメッセージから「ビューイングに行きたいんだけど?」と連絡を入れます。
ロンドンの好条件の部屋はすぐに埋まってしまうと聞いたので、コンタクトをとっても3分の1くらいは返事が返ってきませんでした。
なので、いいかも?と思ったらガンガン連絡をとることをおすすめします。
返事が返ってきても、やっぱり違うなと思えば断ればいいだけですし、うまく行けば「これから来られる?」と即日ビューイングが決まることもありましたよ。
ただ、広告主がエージェントではなく一般人の大家の場合、相手の仕事の関係でビューイングが夜7~8時過ぎになってしまうこともしばしば。
ほとんどの場合は問題ないかもしれませんが、滞在しているホテルなどが中心地から離れていると帰りが遅くなってしまうので、ひとりの女性は気をつけたほうがいいでしょう。
わたしの場合、気になる物件のビューイングがほぼこの時間帯に重なってしまい、東から西へと大移動を繰り返しました…
メッセージのやりとりで内見が決まったら、物件の住所を教えてもらいます。
広告の時点ではピンポイントの住所ではなく、なんとなくのエリアがのっているだけなので、大家とのやりとりで詳しい住所を聞きましょう。
内見に行く際は、ロンドンの交通乗り換え検索サービスがとても便利。
約束の時間に遅れても問題はありませんが、土地勘がないうえにはじめての経験で道に迷う可能性もあるし、電車が遅れたり行き先が変わったりする可能性もあるので、時間には余裕をもっておくのがおすすめです。
内見のときにやっておくといいこと
個人的に一番つらかったのが、駅から歩いて〇〇分だと聞いていたのに全く違っていたこと!
今回ロンドンで家探しをしてみて、西洋人(一概には言えないが)がなぜ時間にルーズなのか、ちょっと分かった。
彼らは家から駅までの時間をきちんと把握していない!・5〜8分→13分
・14分→22分
・6分→12分わたしが体力なくて歩くのが遅いとはいえ、どんだけ早歩きやねん!てツッコミたい💦
— carly@イギリス移住YMS準備中🇬🇧ライター (@whois3carly) 2018年3月14日
たしかに歩く早さに個人差はありますが、それにしても…
という時間感覚の違いを感じてしまいましたね。
おすすめは内見が終わったあとに、家を出てからスマホのストップウォッチで駅までの時間をはかることです。
行きにやってもいいのですが、だいたいマップを見ながらだったり迷ったりして正確な時間が計れません。
この方法で、自分の歩く早さでフラットから駅までの時間を知ることができます。
あとは、時間に余裕があればフラットの周りを散策してみるといいですよ。
- 近くにスーパーマーケットがあるか
- 周りの家はどんな感じか
- 極端に汚くないか、危なくないか
など、住む場所の周りの雰囲気を肌で感じてみましょう。
ロンドンでシェアフラットを見つけるために重要な2つのポイント

ロンドンでの家探しが大変だとはいえ、苦労しないに越したことはありませんよね。
- かといって、フラットメイトがいい人かどうか
- 大家がきちんとした人であるかどうか
は、実際のところ住んでみないと分かりません。
わたしが5件の内見をして家を決めるまでに経験したことや感じたことから、ロンドンでフラットシェアを見つけるときに気をつけておきたいポイントを2つあげてみます。
①大家がどんな人か、相性を見極める
実際に会ってみたり、住んである程度の期間を一緒に過ごしたりしてみないとなんとも言えませんが、広告やメッセージのやり取りである程度、その人となりを見極めることができるのではないかと思っています。
わたしが実際に内見に行ってみて「この人はいい人だ」と感じた人は、広告の文章やメッセージのやりとりに人間性を感じられた人でした。
具体的には2人、いいなと思う大家に出会えました。
そのふたりに共通するのは、以下の3点です。
- 広告にフラットメイトがどんな人か(名前や職業や趣味など)をのせている
- プロフィール写真で顔がはっきりとわかる
- 内見のとき、こちらのパーソナリティに興味を持って質問してくれる
ちょっとぶっきらぼうなおじさん大家にも会いましたが、悪い人ではなさそうでしたね。
こちらはエージェント経由だったので顔写真は分かりませんでしたが、内見の当日に確認のメッセージをくれました。
大家の中には、フラットメイトとしゃべってばかりで「勝手に見て」みたいなルーズな大家もいました。
一緒には住みませんが、ひとつ前の内見の大家とかなり話が盛り上がったので比べてしまい、ここはあまりいい気分がしませんでしたね。
ちょっと細かい部分かもしれませんが、自分が安心してやりとりできる大家やエージェントに出会えるといいですね。
②「これだけは譲れない」ポイントを見つけておく
ロンドンの部屋探しは大変で、現地民でも苦労するとのことです。
ロンドンのシェアフラット探しでは「ここはいいのにこっちはダメ」の繰り返しでした。
ホステルのチェックアウトも迫っていますし、何かしら妥協をしなくてはいけません。
だからといって、焦りや不安のままに「ここでいいや」と妥協しすぎるのもいかがなもの。
本当に、自分の理想にピッタリの部屋を探すのは、ほとんどムリに等しいのではないでしょうか。
そんな中でも快適に暮らすには、これだけは譲れない!というポイントを見つけておくことです。
こちらの記事で詳しく解説していますが、SpareRoomでは好みの条件を細かくしぼって検索できます。
わたしはロンドンに到着後5日で、無事にフラットシェアで住む部屋を見つけました。
細かくいうと、イギリスでの部屋探しによく使われるSpareRoomというアプリを使って、3日で5件のビューイング(内見)に行きました。
それでも
- 個室にイスやテーブルがあるか
- バスルームは何人でシェアか
- 最寄り駅からどのくらい離れているか
などの細かなところは、大家に聞いてみないと分からないところも。
内見に行くだけでもけっこうなお金がかかるので、聞いてわかる部分は質問して、内見に行くべき物件がどうかを厳選しましょう。
わたしの場合は、以下の条件を重視してシェアフラットを探しました。
- 部屋・キッチン・設備のキレイさ
- リビングルームがあるかどうか
- 個室が狭くてもいいので、最低限の望む設備(収納・イスとテーブル)があるかどうか
- 大家の人柄(大家がよければ同居人もそこまで悪くないのでは)
- 駅から歩いて10分くらい
- 歩いて行ける範囲内にスーパーがある
- 家賃は月に£500以内、Zone3以内
こう見るとけっこう条件が多いようにも思いますが、わたしはとにかく一緒に住む人や大家との相性を優先に考えたいと思っていました。
実際に決めた部屋はかなり狭いシングルルームではありますが、ライターとして部屋で仕事ができるくらいですし、3ヶ月前にリフォームしたとのことでめちゃくちゃキレイです。
なにより大家がとってもいい感じの人で相性がよく、わたしの後のビューイングを断ってくれるほど。
大家は別居ではありますが、住人の人柄をかなり気にしている人で、いい人を見極めるのが大変だといっていました。
これが幸と出るか不幸と出るかは分かりませんが、家を決めた段階では満足しています。
内見(ビューイング)に行くだけでもお金がかかる

もちろん、安全なエリアや今滞在している場所から近いところにしぼって探せればいいのですが、そういっていると全く部屋はみつかりません。
ということで、わたしは西ロンドンのZone2(Zone3との境目)のホステルに滞在しながら、片道1時間かけてまったく逆サイドの東ロンドンのZone3にまで内見に行くこともザラでした。
ロンドンは交通費がバカ高く、一回地下鉄にのっただけで安くても£2.40(約350円)もしてしまいます。
遠くへ行けば行くほど交通費は高くなりますが、遠くへ行かないと払える家賃の部屋が見つかりません。
これはビューイングに限らず、ロンドン(イギリス)では日本と違って会社から交通費は支給されないので、注意したい点でもあります。
家賃の安さにつられてZone4に住むことになったら、Zone1まで通勤するために膨大な交通費がかかるということです。
中心地で働くことを考えると、予算より少し多めに家賃を払っても、職場から遠すぎない場所に住むのがベストでしょう。
わたしは部屋を見つけるまでに、交通費だけで£35(約5,200円)かかりました。
ロンドンのフラットシェア探しは、根気よく慎重に

なんとかこの先住む部屋を見つけましたが、完全に納得する部屋でもないのが事実です。
でも、優先すべき項目を決めていたので、とりあえずは「ここで大丈夫そうだな」という部屋を見つけられました。
文化と習慣が違ったり言葉のカベがあったりで、渡英後すぐに部屋探しをするのはとても大変。
時間がなかったり、宿泊代を消費するだけの生活に焦りを感じたりすると思いますが、ちょっとでも不安なことやイヤな感じがするフラットは選ばないようにしたいですね。
とはいっても、運やタイミングがものをいうので、自分だけではどうしようもないのが事実です。
必ず妥協は必要ですが、ゆずれないポイントを明確にしておいて、納得できる希望に近いフラットシェアを探しましょう。