こんな声に応えます。
英語の多読は教材選びが最大のポイントといっても過言ではありません。
もし、教材の選び方を間違えると
- 読めない
- 理解できない
- しんどい
となり、数ページで多読に挫折します…

失敗が必ずしも悪いとは限りませんが、防げる失敗は未然に防ぐべき。そのほうが苦しい思いもお金の無駄遣いもしなくて済みますからね。
ということで、本記事にて英語の多読に使う教材の選び方をチェックしましょう。
- 多読の教材の選び方【ポイントは3つあります】
- 初心者におすすめの洋書【5選】
- 多読ができるスマホアプリ【2選】
学歴もキャリアも根性もお金もないわたしですが、英語を愛して20年になります。
海外好きをこじらせた結果、ひとりで海外へ8カ国以上、海外在住歴2年半です。
現在、多読4ヶ月目に突入し、ハリーポッターシリーズの第3作目「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」を読破中。
【英語の独学】多読に使う教材の選び方

英語の多読に使う教材は、次の3つのポイントを守って選びましょう。
- レベルが低めの本を選ぶ
- 馴染みがある作品を選ぶ
- 興味がある内容のものを選ぶ
以上の順で詳しく説明しますね。
1.レベルが低めの本を選ぶ
英語の多読は、辞書を引かずに読むことが大切です。
意味の分からない単語をいちいち辞書で調べていたのでは時間がかかりすぎますし、ページがなかなか進まないので、成長を感じられません。
すると「なんて自分はダメなんだろう」と落ち込んでしまい、挫折の道へまっしぐら…

- 読める
- 分かる
- こんなに読めた
このような成功経験が、英語の多読を続ける最大のカギです。
その成功体験を積むには、辞書に頼らなくても読めるレベルの洋書を選ぶことが大切。試し読みをしてみて、意味の分かる単語が7割くらいある洋書がおすすめです。
2.馴染みがある作品を選ぶ
まったくの初見の洋書よりも、日本語で読んだことがある作品を選びましょう。
日本語でもいいのでざっくりとした内容が分かっていれば、意味の分からない単語を読み飛ばしても理解度は下がりません。

一度は読んだことがあったり、ざっくりと内容を把握していたりする洋書を教材にしたほうが、ストレスなく多読できます。
3.興味がある内容のものを選ぶ
興味があるもののほうが続けやすいですし、入ってくる情報の質も高まります。
多読の教材になる洋書はたくさんあるので、興味がなかったり面白くないと思ったりする作品を我慢して読み続ける必要はありません。
多読は続けるからこそインプットの量が増え、使える英語として蓄積されていきます。
継続のカギとなるのが「楽しむ」ことですから、英語の多読には「面白い」「続きが読みたい」と思える教材を選びましょう。
【初心者でも読める】英語の多読におすすめの教材【5選】

答えは次のとおりです。
- エンジョイ・シンプル・イングリッシュ
- チーズはどこへ消えた?
- エルマーの冒険シリーズ
- ワンダー
- 星の王子さま
以上の順でサクッと説明しますね。
1.エンジョイ・シンプル・イングリッシュ
NHK出版による、日本の昔話や旅行や日常会話などの様々なトピックが聴けるリスニング&リーディング用の教材。
使われている単語は500語以内と超ビギナー向けなので、初心者でもスラスラ読めます。
内容がかんたんだからこそ「読める」という成功体験を得られる良書。
エンジョイ・シンプル・イングリッシュを教材にすると
- 英語で本を読む楽しさを知れる
- 英語の多読のコツをつかめる
ので、多読の1冊目として手にとっておくべきかと思います。
2.チーズはどこへ消えた?
- 世界で累計2,400万部
- 日本でも400万部の大ヒット
を記録した異例のビジネス書です。
内容はファンタジーかと思いきや、2匹のネズミと2人の小人というキャラクターを使って人間の人生をうまく比喩している作品。
迷路を「人生」に、彼らを翻弄するチーズを「幸福」にたとえて、変化の絶えない人生をどううまく生きていくかが語られます。
説明すると難しく感じますが、英語はとてもシンプルで理解しやすいです。
ページ数は100ページにも満たないのでとっつきやすいし、初心者でもそこまでつまづかずに読めますよ。
3.エルマーの冒険シリーズ
- エルマーの冒険
- エルマーとりゅう
- エルマーと16ぴきのりゅう
の3部作となっている冒険シリーズ。

- エルマーの勇敢さ
- わくわくする道具たち
- ハラハラするストーリー展開
- 種族を越えた絆の物語
- 想像をかき立てるイラスト
が魅力的で、子どもがどんどんハマるシンプルな面白さがあります。
小学校の中学年以上が読んで楽しめる作品なので、英語もそれくらいシンプルです。難しい単語や比喩はほとんどないので、英語の多読デビューにもぴったり。
4.ワンダー

彼のひたむきな前向きさに心が打たれ、人を外見で判断することや、常識に縛られた社会や人々の愚かさを考えさせられる作品です。
語り手が変わることで物語への視点も変わり、ストーリーにどんどん引き込まれます。
- エピソードが細かく区切られている
- 英語は比較的かんたん
- 語り口調で実用的な英語が学べる
ということでとても読みやすく、英語の多読にぴったりな教材。高校卒業レベルの英語力があれば、ストレスなく読み進められると思いますよ。
5.星の王子さま
パッと見はファンタジーですが、中身はとても濃い哲学作品です。

王子さまが旅先の惑星で出会った人物たちは「人間の欲や弱さ」の象徴として描かれており、各人物のクセや問題点を自分と照らし合わせると、物語の奥深さが見えてきます。
これまでの過去を見つめ直し、これからの未来をどう選択すべきかを考えさせられるので、大人が読んでこそ本当の価値が分かる作品ですね。
ただ、文章の意味を理解したうえで「どういうことを伝えたいのか」を想像しながら読まないと、ただの意味不明な文章で終わります…

ただ、物語を自分なりに解釈したり、いろいろな解釈ができたりするのも「星の王子さま」が時代を越えて愛される理由かもしれません。
英語の多読ができるおすすめのスマホアプリ【2選】

スマホで英語の多読をするなら、次のアプリがおすすめです。
- Polyglots
- Kindle
順に説明していきますね。
1.Polyglots【ほぼ無料】
世界各国のニュースやコラムが読み放題のアプリです。
難易度の設定もトピックも豊富なので、初心者でも読める英文が必ず見つかります。
- 辞書機能
- スピード計測
- 学習記録
といった機能もあるので、英語の多読を習慣化させたい人にもおすすめ。
ほぼ無料でこれだけのコンテンツが利用できるので、入れておいて損はありません。
とにかく大量の英文が読めるので、スキマ時間にどんどん英語をインプットしましょう。
2.Kindle【無料あり】
Kindleのアプリを入れれば、スマホでも快適に読書できます。
画面を何度も読み込む必要がないので、つねに続きから読めるのがストレスフリーです。

Kindleアプリではメモができませんが、代わりにハイライト機能があります。
使い方はかんたんで、メモりたい箇所を長タップするだけ。アンダーラインを引いたところはまとめてメールで送信できるので、重要なところだけを見返せます。

【英語の多読】教材選びひとつで楽しさが180度も変わる

今回は英語の多読に使う教材の選び方について説明しました。
英語の多読は「とにかくたくさんの英文を読む」ことを重視した学習法ですが、教材はどれを選んでもいいというわけではありません。
教材選びをきちんとすることで
- 読める
- 楽しい
- 続く
という好循環になり、結果的に大量の英語をインプットできます。
英語の多読は教材選びが最大のポイント。正しい選び方で選んだ洋書を手にとり、会話で使える英語をインプットしましょう。