【ワーホリ帰国後も人生は続く】ビザが切れる前に帰国します

若い頃からの夢だった「イギリス移住」の夢を叶えて1年。ワーホリビザが切れる前に撤退し、日本で暮らすことを決意しました。

2018年3月にYMSビザでイギリスはロンドンに移住して1年。

わたしはワーホリ期間1年を残して日本に帰国することに決めました。

今回はその理由をつらつらと語り、憧れだけで海外へ移住したわたしが現実をみて思ったことや考えたことをどーんと公開します。

英語ムリとか外国人と合わないとか表面的なことではなく、ムダに深い精神的なところまで考えて書いたつもりなので

  • これからワーホリをしたい人
  • 海外に住みたいと思っている人
  • 海外移住に興味がある人

の参考に少しでもなればうれしいです。

ワーホリビザが切れる前に帰国を決めた6つの理由

 

小学生でイギリス文化にハマり、高校生になったくらいからぼんやりと夢に描きはじめた「イギリス移住」という夢。

料理人をしつつ体と心がボロボロになりながらも「イギリスに住んでみたい」という夢だけが捨てられず、それを心の支えとした期間は決して短くはありませんでした。

しかし、10年以上かけて叶えたはずの夢は「途中帰国」というかたちで幕を閉じます。

 

与えられた期間を全うせずに途中で帰国するわたしを

  • 負け犬
  • 甘い
  • 時間のムダ

みたいに思う人も多いでしょう。

確かに、英語がペラペラになったわけでも外国人の友だちが100人できたわけでも、現地の企業から就労ビザをもらうこともないわたしは、はたから見ればただの「敗北者」です。

そんなわたしが考え、決断した帰国の理由はこの6つ。

  1. 海外に住みたいという夢が現実となり、日常になった
  2. 夢と目標は違う。その後につながる夢じゃないと意味がない
  3. 日本だろうが海外だろうが「生きる本質」は変わらない
  4. 「期限あり」が逆に自分を苦しめている
  5. 外国人とのシェアハウス生活は疲れる
  6. 「英語を話せるようになりたい」の優先順位が低い

長くなりますが、それぞれの理由をもう少し詳しく話させてください。

 

1.「海外に住みたい」という夢が現実となり、日常になった

若い頃から「イギリスに住みたい」という夢を持ち、三十路目前でようやくその夢を叶えたわけですが、夢は実現されれば日常になり特別なことでもなんでもなくなります。

いわゆる「後の祭り」という感じで

  • イギリスに住みたい
  • イギリスでこういう仕事をしたい
  • たくさん外国人の友だちをつくりたい
  • マニアックな場所にたくさん旅行するぞ

と妄想していたころの方が圧倒的に楽しかったです。

もちろん、ビザの申請もイギリスに渡ってからもワクワク楽しいことがたくさんありましたが、それもはじめの4ヶ月くらいしか続かなかったです。

 

新しい生活スタイルに慣れて、英語と(わたしから見た)外国人がウヨウヨしている世界が当たり前になりました。

憧れていたはずだったのに、慣れてしまえばそれもただの日常。

  • わたしの憧れはなんだったんだろう
  • 夢っていったいなに?

こんなふうに悩みまくって「夢は夢であるから夢なんだ」ってことに気づいてしまったんです。(←誤字ではない)

 

夢ってものにはだいたい「日常」は含まれません。(わたしだけかな… )

わたしが思う「日常」には仕事や家事、人間関係のイヤな部分とかも含まれていて、そういうのをできるだけ避けたいから「夢」を抱くんですよね。

現実逃避だと思われるかもしれませんが。(否定しない)

どっちにしたって、そういう

  • めんどくさいこと
  • やりたくないこと
  • 嫌いなこと
  • 苦しいこと

ことを考えるなんて、誰だってイヤじゃないですか。

だからこそ「夢」は「夢」なんだなと思います。

そう思ったら「今、自分は日常にまみれてる」というのを自覚してしまい、夢が消え、今がなんのためにあるのかが分からなくなってしまったんです。

 

2.夢と目標は違う。その後につながる夢じゃないと意味がない

夢を叶えた瞬間に目の前からレールが消える。

コレ、今までに何度も体験してきましたが、地味に苦しいです。

今のわたしはやりたいことリストに載っている「海外移住」に✓がついただけで、決して目標に近づいているわけじゃありません。

人生という名の道はまだまだ続きますが、夢を叶えるだけだと急に目印がなくなるのでその後の生活や人生に迷うハメになり、苦しみます。

喉カラカラの砂漠でオアシスを発見し、必死でたどり着いたと思ったらなにもなかったときのガッカリとこれからの不安、絶望感、死ぬという恐怖ですよ。

 

どんなにがんばって夢を叶えても、その後に続くものでないと意味がありません。

夢に意味を持たせないと、ガッカリするのも絶望感を味わうのも自分だし苦しいからです。

もちろん、夢を持つことを否定しているわけではありませんし、夢を持つことはめちゃくちゃ大切だと思っていますし、わたしもまだまだたくさんの夢を持っています。

夢を持つことは生きるパワーを生み出し、生きやすくしてくれるからです。

重要なのは「夢と目標はまったくの別物である」ことを理解すること

知っているのと知らないのとでは、目の前からレールが消えたときの絶望感が死ぬほど違います。

 

わたしの場合、一度「料理人になる」という夢で失敗しているので、今回の失敗は痛くもカユくもありませんでしたね。

たしかに「学習しねえな、自分」という怒りは少しありますけど。

でも、海外に住むという夢は一番大きな夢だったので、今回の失敗によって人生でこれ以上のミスはしないという確信が生まれました。

人生わりと捨てたもんじゃないと思っていますよ。

 

3.日本だろうが海外だろうが生きる「本質」は変わらない

夢は叶えば現実になるというのを理解したところで、さらに「生きる本質は場所に影響されない」ということにも気づきました。

「日常は日本だろうが海外だろうが、いつでもどこでもついて回る」ってことです。

生きるためには仕事も家事も人間関係も、消費も生産もなにもかも、日本にいようがイギリスにいようが止められません。

それを止めたら、単純に生きていけないからですね。

日本とイギリスとじゃ、住んでいる人も建物も歩んできた歴史もなにもかもが違うけど、食べたり寝たり仕事したり「生きるための基本行動」は変わらないんだなと。

当たり前のようだけど、こうして実感してみるとものすごい事実に気づいてしまった感があります。

夢しか見てこなかった分、余計に。

 

もっと言えば、人生が変わるのは「場所」ではなくて「環境」です。

「海外に出ればなんか変わるだろう」が間違いなのは、場所を変えるだけじゃウン十年かけて築いてきた自分の価値観を変えることなんてできないから。

場所を変えて関わる情報や人を変えて、はじめて自分は変われます。

ほんのちょっとだけだけど、大きな変化です。

 

生きていくってことはよくも悪くも「日常」の積み重ねであり、この日常が生きることの大部分です。

だからこそ、日本に住むとか海外とか、生きる場所なんてあまり関係ないんじゃないかと思うようになりました。

自分にとって100%の理想郷なんて存在しません。(少なくともわたしにとっては)

イギリスにも日本にも同じようにいいところと悪いところがあるし、それはどこの国を天秤にかけても同じだと思います。

自分が日本人である限り、海外サイコーって思ったり日本をディスったりするのは止められない。

誰だって「隣の芝生は青く見える」んですから。

アメリカ人であれば、日本サイコー!アメリカ◯ソ!とか思ったりするんじゃないかな。

これは国籍や住んでいる場所など問わず、すべての人間において同じじゃないでしょうか。

わたしの場合、どの道このワーホリ期間は永遠には続かないので、いずれ帰ることになる日本でさっさと基盤をつくった方がいいなというところに落ち着きました。

 

4.「期限あり」が逆に自分を苦しめている

ワーホリには1年(イギリスは2年)というタイムリミットが設けられていて、国によっては学校に通える期間や同じ企業で働ける期間すらも制限されています。

幸いなことにイギリスにはそういった制限がないのですが、その自由さが逆にわたしを路頭に迷わせましたw

その最たるものが「買いたいものが買えない」ってことです。

これはわたしだけかもしれませんし、仕事で使うような大きな買い物ができないという意味ではありません。

小さなもの、少額なものだからこそ買うべきか悩む。

日本にあるもので今は手元にないもの。

はじめから送ればよかったじゃんとか、親に送ってもらえばいいじゃんとか意見はあると思いますが、その精神で動いていたら家一軒分の荷物が必要です。

まったく現実的でない。

 

わたし自身「イギリスで買えばいいや」「2年だからそこまで使わないっしょ」と思って日本に置いてきたものがたくさんあります。

たとえば

  • コーヒーミル
  • ドリッパー
  • ワイングラス
  • お菓子作りの道具
  • 包丁
  • カラーペン
  • ゲーム機

など。

どれもこれもわたしの人生には欠かせないものなのですが、2年間のためだけに大金とエネルギーをかけて運ぶ気にはなれませんでした。

2年ってあっという間だと思っていたし、手元にあったときにはそれがいかに大切で自分の幸せに直結しているものだとは気づかなかったからです。

 

これらをイギリスでいちから揃えようと思ったら30万はかかりますし、帰国のときにものすごい労力とお金がかかります。

しかも、帰ったら同じものが家にあるっていう。

かといって捨てるにはあまりにも高額すぎるし、エコ精神に反するんですよね。(猫とか捨てられないし)

他人から見たら本当にくだらないことかもしれませんが、こういった小さなストレスが積み重なり、今ではわたしを「帰国」に踏み切らせる理由にまで巨大化しました。

 

5.気にしちゃうタイプの人間にとってシェアハウス生活は疲れる

自分で言うのもアレですが、わたしが住んでいるシェアハウスは天国です。

ワーホリ体験者のブログを読みつくしたり話を聞いたりする限り、大家がモンスターだったりシェアメイトが身勝手すぎたりなど、シェアハウスに関するトラブルはほぼ100%起こります。

にもかかわらず、わたしは海外初の外国人とのシェア生活1発目でアタリの家を見つけました。

大家はまじで親切だし、まったく干渉してこないし。

シェアメイトも「君らほんとに西洋人?」と思うくらい物音を立てずに静かで、冷蔵庫のものを勝手に食べたり飲んだりしません。

(掃除もしなければ日用品も買い足さないけど)

わたしは本当にラッキーだったなと思うし、このスピリチュアルななにかに感謝したい。

 

で!も!

やっぱりシェアハウスは疲れるんですよ…

これが社交的で英語もペラペラで、誰とでもすぐに仲良くなれるタイプの人だったら、楽しく「ワーホリバンザイ」って感じで過ごせるに違いありません。

でも、わたしは引きこもり主義者でありそれが幸せで、見えないところで物音がしたり人の気配がしたりするのがめっちゃ落ち着かないタイプです。

ご飯の時間が被って狭いキッチンであれこれするのも、行きたいときにトイレに行けないのもストレスになってしまいます…

 

そういう人間がロンドンで暮らすのは厳しかったので、一人暮らし体制が整っている日本に帰って自分にあった環境づくりに専念することにしました。

わたしにとってはその方が、仕事でもプライベートでも幸福度が高いので。

 

6.「英語を話せるようになりたい」の優先順位が低いことに気づいた

こういうと

  • 逃げだ
  • そうやって言い訳するのダサッ
  • 甘えてちゃ英語は話せるようにならないよ

って思われそうですが、正直な心境です。

多くの日本人がそうであるように、わたしも英語に対しての憧れがあって「英語が話せるようになりたい」と思っています。

それは昔も今も変わりません。

ただ、今のわたしの優先順位 No.1は「英語が話せるようになること」ではないんです。

 

ライターの仕事をするなかで、日本語の複雑さに苦しめられながらもライターとしてもっと成長したいという思いが強くなるとともに、言語としての日本語に関心が出てきました。

5歳から11年くらい書道やペン字をやっていたので、文字としての日本語の美しさや巧妙さについて考える機会も、普通の子供よりは多かったはずです。

当時はほかの子よりも死ぬほど書道がヘタクソでやめることばかり考えていましたが(ペン字は悪くなかった)今ではまた書道をはじめたいなとすら思っています。

不思議ですけど、こういう「点」ってつながっているんだ、と思いました。

わたしの中で優先順位をつけるなら、今は英語よりも日本語の方が上です。

まだワーホリビザの期限は残っているけど、あと1年を英語のためだけに費やすのはちょっと厳しいなと思いました。

しかも、在宅で日本語を扱っていると圧倒的に英語は伸びないので、その1年はほぼ捨てたも同然になってしまいます。

 

今わたしがすべきことは英語よりもライターとして成長することであり

  • 自分にとって仕事とはなにか?
  • なんのために働くのか?

の答えを出すために行動することです。

もちろん、英語を話せるようにもなりたいですが、それは日本にいながらでも達成できますよね。

今すぐには叶えられなくても将来をかけてコツコツとやっていけばムリではないですし、なぜだかやれる自信があります。

 

海外生活(ワーホリ)とはこういうものだと「分かった」

ちまちまと帰国する理由を述べてきましたが、一言でまとめると「分かってしまった」からです。

  • 海外で暮らすのは夢であった
  • 夢は夢でしかない
  • その後に続く夢でないと意味がない
  • 夢と目標は違う
  • 今の最重要項目はイギリスに住むことではない

こんな感じでしょうか。

声を大にしていいますが「分かってしまった」と言っても、たかが1年でイギリスのことをすべて知ったわけでも、海外移住のことすべてを知ったわけでもありません。

自分にとっての海外生活やワーホリがなんなのかについて「分かった」のです。

 

ネガティブに聞こえるかもしれませんが、分かったことによってとても満足しています。

ブログやSNSなんかで情報は溢れているけど、結局わたしたちは身をもって体験しないと「分からない」ですからね。

「分かる」ってことは、今でいう「アウトプット」って感じでしょうか。

情報をインプットしても

  • アウトプット(行動、やってみる)しないと
  • 本当に身についた(伝える、発信する)

とは言えません。

 

「やってみたい」と思ったら今すぐに行動しよう

わたしは今、長年インプットを続け、準備し続けたアウトプットを終えました。

言いたいのは「海外に住んでみたい」「ワーホリしてみたい」と思うのなら、迷う暇なくすぐにやるべきだ!ということです。

  • 世間の目が気になったり
  • 帰国後が心配になったり
  • 親に反対されたり
  • 上司や同僚にディスられたり

しても、やりたいことをやらない時間はただの浪費です。

やりたいやりたいと考えているだけの時間はなんの成果も生まないので、サクッとやってみて自分に合うか合わないかを知るだけでも十分に大きく進歩します。

早ければ早いほど軌道修正はしやすいですし、違うんだと知ることは「消去法」のように進むべき正しい道を明らかにすることです。

 

わたしも腰が重くてなかなか行動に移せないタイプですが、ワーホリを機に「行動が大事」だという意味をしみじみと感じます。

  • 英語が話せるようなっていない
  • 外国人の友だちができたわけでもない
  • 現地企業から就労ビザを出してもらっていない
  • なんならビザが切れる前に帰国

こんなわたしのワーホリは、世間様がみれば失敗どころか大失敗です。

でも、巨大な案件をひとつ片付けたようなスッキリした気持ちがありますし、自分が進むべき方向性みたいなものがほんの少し見えてきたような気もします。

結果がどうこうなんて関係なく、行動によってなにを得られたかが一番大切。

早く実家に帰ってヌコ様のホコリっぽい匂いを嗅ぎます!

carly
最後まで読んでくれてサンキュー!ほかの記事もぜひチェックしてみてくださいね。

 

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