こんな声に応えます。
結論は「効果のある聞き流しと効果のない聞き流しがある」です。
効果のない聞き流しとはなんなのか、あなたはご存知でしょうか?うっかり知らないままだと、苦痛に耐えて稼いだお金をドブに捨てることになるので、注意しましょう…

- 効果がない聞き流しとは
- 効果がある聞き流しのやり方
学歴もキャリアも根性もお金もないわたしですが、英語を愛して20年になります。
海外好きをこじらせた結果、ひとりで海外へ8カ国以上、海外在住歴2年半です。
【英語学習】効果がない聞き流しと効果がある聞き流し

英語学習における聞き流しには、次の2つがあります。
- 効果がない聞き流し
- 効果がある聞き流し
効果がない聞き流しをやっても、英語は話せるようになりません。
一方、効果がある聞き流しをうまくとり入れると、英語はちゃんと上達します。
英語:効果がない聞き流しとは
英語の音がただの雑音になってしまっている聞き流しには効果がありません。
雑音というのは、次のような意味をなさない音の塊のことです。
- カフェの「ザワザワ」という音
- 宴会場の「ガヤガヤ」という音
- 木々が擦れる「カサカサ」という音
英語の音が雑音のように耳を素通りするだけでは、聞き流しにいくら時間を費やしても意味がありません。

「聞き流し」を英語に訳すと
「聞き流し」を英訳してみました。
brush aside、push aside、discount、disregard、brush off、ignore、dismiss
いずれも、次のような意味になります。
- 無視する
- 押しのける
- 払いのける
英語に訳すと分かるとおり、聞き流しはかなりネガティブな行為であるということ。
もちろん、英語の音を軽視した聞き流しには意味がなく、英語学習には不要です。
英語:効果がある聞き流しとは
多聴や精聴といわれる聞き流しには効果があります。まあ、精聴は聞き流しとはいわないかもしれませんが。
多聴と精聴はいずれも神経を集中させて音を聞きとる学習法。とくに精聴は、一語一句すべてを聞きとるつもりで全神経を集中させます。
一方の多聴は音をすべて聞きとるのではなく、内容をざっくりつかんだり、英語のナチュラルスピードに慣れたりすることがおもな目的です。
多聴のほうが聞き流しのイメージには近いと思います。英語の音に集中し、積極的に音を拾おうとするのが「効果のある聞き流し」だということですね。
「聞き流し教材」にはほぼ効果がない

- 聞き流すだけ
- 聞くだけで英語ペラペラ
- 寝ている間に英語が身につく
このような「聞き流し教材」には要注意です。
効果がないとは断言しませんが、かなり意図的に使わないと英語はうまくなりません。
聞き流し教材は分かったつもりになってしまう
英語のあとに日本語が流れるタイプの聞き流し教材は、
- 英語が苦手でも分かりやすい
- だから続けられる
という優しさがウリですが、英語の習得にはまったくの逆効果です。
想像してみてください。
日本語つきの聞き流し教材を使うと、本当は聞きとりも理解もあまりできていないのに、日本語が聞こえてくることによってできているつもりになってしまいますよね。
あくまでも「つもり」なので、実際に英語を使うとなってもなにもできません。
でも、実際に英語を話す機会が少ないと「つもり」で満足しちゃうのも事実。
「分かる」というよろこびは英語を身につけるときこそ大切だけど、それが幻だと分かったときがどれだけショックか…

聞き流し教材を聞くだけでは話せるようにならない
聞き流しだけではスピーキング力が身につかないので、英語は話せるようになりません。
スピーキング力とは、思考力と身体運動の組み合わせです。

なにかを話すときは、言いたいことを頭で考え、筋肉を動かして口から音を出します。
聞き流しで聞きとりと意味の理解ができるようになっても、言いたいことを英語で表現する力や英語を発音するための筋肉の使い方が身についていなければ、英語はうまく話せません。

聞き流しはまったく楽ではない
「楽して英語が話せるようになる」
「聞くだけで英語が身につく」
このような謳い文句の英語教材があるけれど、聞き流しは全く楽ではありません。英語学習者こそ、意識をより集中させないと英語の音は聞きとれないですからね。
- ただ耳を通り抜けるだけ
- ただ音を再生しているだけ
- 音を流しながらほかのことに集中している
という「聞いているようで聞いていない聞き流し」には効果がないです。

効果がある聞き流しはいつやるか、どうやってやるかを工夫する必要があるので、広告が謳っているほど楽ではありません。
【英語の独学】効果がある聞き流しのやり方

聞き流しの大きなメリットは「ながら」ができる点です。
なにかをしながら英語が勉強できるというメリットを活かすにはコツがあります。
意識を英語の音に集中させられる「ながら」
正しい聞き流しのやり方は、やってもいい「ながら」で聞き流しをすること。
やってもいい「ながら」とは、次のとおりです。
- 歩く
- 筋トレ
- そうじ
- ストレッチ
「頭を使わない作業」であれば、英語の音に意識を集中させられますよね。それをやりながらでも英語の音に集中できる行動なら、聞き流しも効果があります。
聞き流しの効果がない「ながら」
逆に、次のような行動をしながら行う聞き流しには、ほとんど意味がありません。
- 料理
- 読書
- テレビ
- メール
- スマホいじり

頭を使う作業をすると意識がそちらに奪われてしまい、英語の音に集中できません。その状態では、英語の音がただの雑音になっているだけです。
耳をただ素通りするだけの音、英語の音をただ再生しているだけでは、聞き流しといえども効果はないです。
聞き流しを続けるコツ
今すでに習慣化している行動にくっつけると、聞き流しは習慣化しやすくなります。
例えば、今から新しくウォーキングをはじめて聞き流しもするという場合だと、一度に習慣化すべきことが多く挫折しやすいです。
それよりは、電車通勤しながら聞き流しをするほうが、大きな負担にはなりませんよね。

効果のある聞き流しで英語を身につけよう

今回は英語の聞き流しについて詳しく見てきました。
聞き流しには「効果のない聞き流し」と「効果のある聞き流し」があり、英語を身につけるなら効果のある聞き流しをするべきです。
効果のある聞き流しとは、次の条件を満たした聞き流しのこと。
- 多聴や清聴
- 英語の音に集中できる状態で行う
- 頭を使わない作業なら、それをしながらでもOK

聞き流しは、英語の音に意識を向け、音を積極的に拾いに行ける体制で行いましょう。