マイボトル派のカーリーです。
以前こんなツイートをしました。
「プラスチックを減らそう➡︎紙や缶なら気にしなくていい」では決してありません。
プラスチック加工されてる紙や缶はわんさかあるから、結論は「プラスチックを減らそう」ではなく「ゴミを減らそう」に行き着く。
ゴミを減らす方法として「消費量そのものを減らす」ことが世界的に推奨されてます😌
— カーリー🥦エシカルやってみる (@_car__rie_) 2019年7月14日
想像以上に多くの方に反応していただけたので、内容を掘り下げてみます。
ゴミを減らすことは自分と家族を守ること。
子供たちが安心して暮らせる未来を守ること。
ゴミ減らしは少しの意識ですぐにできます。
【ゴミを減らす】緊急性の高い世界的な課題

ここ数年で深刻化しているゴミ問題。
EUが「2021年までにカトラリーや皿、ストロー、カップなどの使い捨てプラスチックを禁止」するというニュースは、世界的に大きな話題となりました。
とくに使い捨てプラスチックに関しては緊急性が高く、各国が対策しています。
以下はビニール製の使い捨てレジ袋を禁止した国の一部です。
- チリ(2018)
- ケニア(2017)
- インド(2018)
- フランス(2017)
- オーストラリア(一部、2018)
- ニュージーランド(2019)
詳しくは以下の記事が参考になります。
なんと、ビニール袋の禁止が進んでいるのはアフリカです。
ケニアは「世界で最も厳しいポリ袋禁止国」と言われています。
ルワンダでは使い捨てプラスチックの「製造・販売・使用・持ち込み」が禁止。
空港では「生分解性プラスチックでないものは使用禁止」と忠告されています。
『Where are Plastic Bags Banned Around the World?』によれば、日本と同じく一部課税や一部禁止になっているのは、以下の国などです。
- トルコ
- ギリシャ
- イギリス
- オランダ
- ブラジル
- ポーランド
- デンマーク
- フィリピン
- インドネシア
- スウェーデン
使い捨てプラスチックが全面的に禁止される国は確実に増えています。
日本では2020年度以降にレジ袋の有料化が義務化
日本では『2020年度以降』にレジ袋の有料化が義務化されます。
➡ 参考:朝日新聞デジタル
「以降」ってことはレジ袋有料化は2020年かもしれないし、2025年かもしれないってことでしょうか?
めちゃくちゃ濁してますよね…
いつまでに実行するかを早く決めて意思を示してほしいです。
ゴミを減らす理由|大きな理由は5つ

世界規模でゴミを減らさなくてはいけない理由は大きく5つあります。
- 資源は有限
- 埋め立て地が一杯
- ゴミが環境を汚している
- ゴミ処理には膨大なコストとエネルギーがかかる
- 必要としている人に届けるため
こういう対策を世界規模でやっていく必要があるほど、状況は深刻です。
1.資源は有限だから
めちゃくちゃ当たり前のことですが
- 木
- 水
- 化石燃料
などの資源は有限です。
英国のグリーンエネルギー会社『ecotriciy』が発表する主な化石燃料の寿命を見てみましょう。
- 石炭・・・150年
- 石油・・・53年
- 天然ガス・・・52年
石油が後50年ほどで枯渇するなんて驚きです。
50年の間に代わりの資源が生まれるとしても、いつ開発されるかも分からない未来の資源に頼り切るのは不安ですよね。
だから、ゴミを減らすんです。
ゴミを減らして今ある資源を少しでも保つことが大切。
ノートや洋服、スマホなどの生活必需品を減らすのは難しくても、ゴミを出さない工夫は誰にだってできますよね。
2.埋め立て地が一杯だから
日本のゴミの最終処分場はもう限界です。
今の処分場が満杯になった後は、新しい処分場を作るために森林を伐採したり海を埋め立てたりします。
生物の住み家が奪われれば、地球環境は壊れる一方です。
環境省はホームページで最終処分場の残り年数を明確にしています。
最終処分場の状況(平成28年度末現在)
- 残余容量 9,996 万㎥
- 残余年数 20.5 年
この数字を晒しておきながら、対策が遅れる日本という国。
のほほんとしてたら、家の隣がゴミ処分場になってしまうかもしれません。
だから、ゴミを減らしましょう。
自然を守ることは、自分の身を守ることでもあります。
3.ゴミが環境を汚染しているから
- 水質汚染
- 大気汚染
- 土壌汚染
わたしたちを取り巻く環境のすべてが、わたしたちが排出するゴミによって汚染されます。
ゴミを出すことは、自分の首を自分で締めるのと同じことです。
化学薬品が混ざった水を飲みたいでしょうか。
汚れた土で育った野菜や果物、それを食べて育つ家畜、不自然に汚された水で暮らす魚を食べたいですか?
そんなの誰だってイヤです。
安全な食や健康を守りたいのなら、ゴミを減らしましょう。
4.ゴミを処理するには膨大なコストとエネルギーがかかるから
いらないモノを処分するために、膨大なお金と資源が使われます。
『資源・リサイクル促進センター』によると、2012年度のゴミ1年分を処理するのにかかった費用は約1兆8,000億円です。
国の予算からしたら大した金額ではないかもしれません。
でも、使うのなら意味のあるところへ使ってほしいし、子育て関連や教育制度の見直しなど使うべきところは山程あるはずです。
しかも、ゴミを燃やして処分するには化石燃料も使われます。
いらないものを処分するために、限りある資源を使うなんて…
善いか悪いかでいえば、悪でしょう。
かといって、ゴミを出さないのも、お金やエネルギーを使わずに処分するのも無理。そこでできる選択は、ゴミそのものを減らすことです。
ゴミが減れば、処分にかかるお金もエネルギーも少なくて済みます。
5.必要としている人に届けるため
有限である資源を、必要な人が使えるように取っておくためにゴミを減らします。
廃止はプラスチックストローを本当に必要としている人たちが充分に使えるようにするため。
プラスチック製ストローを本当に必要としてない人は消費を控えなきゃ😌
プラスチック・ストロー廃止に警鐘 「必要な人もいる」と障がい者支援活動家ら #はじめてのSDGs https://t.co/pkxtw8I0NS
— カーリー🥦エシカルやってみる (@_car__rie_) 2019年7月13日
必要でない人が必要としている人の分まで使ってしまったら、必要としている人に十分な量が供給できません。
資源は有限です。
消費量そのものを減らして、本当に必要としている人のためにキープする必要があります。
世界的に行われている方法【3R】ゴミ問題への対策

ゴミを減らす方法に『3R』があります。
- リデュース(Redeuce)
- リユース(Reuse)
- リサイクル(Recycle)
頭文字「R」が 3つで『3R』です。
以下の記事もぜひ参考に👍
それぞれの内容を詳しく説明します。
1.リデュース【Redeuce】消費を減らす
『リデュース』でリサイクルやリユースするもの自体を減らします。
例えば
- レジ袋をもらわない
- よく考えてから買う
- 簡易包装の商品を選ぶ
- マイ箸やタンブラーを持ち歩く
などの行動で、ゴミは十分に減らせます。
簡単で誰にでもできるリデュースが、ゴミ問題を解決し地球に優しくなる一番の近道です。
2.リユース【Reuse】繰り返し使う
一度使い終わったモノを再利用するのが『リユース』です。
新しい使い道を探すことで「捨てる」を避け、ゴミを減らします。
例えば
- ビール瓶を回収
- 古本屋に本を売る
- 空き箱で収納を作る
- 詰め替えのシャンプー
- メルカリで不用品を売る
- 古着を買い取ってもらう
などがリユースの具体例です。
江戸時代は着古した着物を子供のオムツや雑巾にして、最後まで大切に使い切っていました。
リユースは日本人に深く根付く心なんですね。
3.リサイクル【Recycle】再利用する
ゴミを資源にまで戻し、新しい製品に作り変えるのが『リサイクル』です。
リユースが使い終わった製品そのものを再利用するのに対し、リサイクルは一度資源に戻してから新しい製品にする。
リユースとリサイクルは同じ再利用でも、再利用までのプロセスが違います。
- 紙
- 缶
- 自動車
- パソコン
- ペットボトル
- プラスチック容器
などはリサイクルの代表例です。
『ゼロ・ウェイスト・ホーム』の【5R】
『3R』に「R」を2つ足した『5R』という考え方があります。
プラスされた2つの「R」とは
- リフューズ(Refuse)
- ロット(Rot)
です。
この考え方は『ゼロ・ウェイスト・ホーム』という本が参考になります!
『リフューズ』は断ること。
レジ袋や使い捨て割り箸、無料サンプルなどをもらわず、ゴミが出るのを避けます。
『ロット』は生ゴミを堆肥化して、自然に還すことです。
アメリカのサンフランシスコでは生ゴミの分別が義務化されており、ロットで作られた堆肥を地元のワイナリーや農家で使用しています。
ゴミを減らす一番の近道は『ゴミを出さない』こと

ゴミを減らして環境を守るための一番の近道は『ゴミを出さない』こと。
つまり『リデュース』です。
極端に言えば、ゴミがなければリユースもリサイクルも必要もありません。
リサイクルが必要なければ、製品の作り変えや焼却に使われる資源も必要なくなります。
崩れてきた土砂を止めるのは難しくても、土砂が崩れないよう補強しておくのは簡単です。
だから、日々ゴミが出ない工夫をしましょう。
『根本』に手を添えることで、地球や生き物、人は持続可能になります。
一人一人が行動することでゴミを減らそう

今回は『ゴミを減らすべき理由』をお伝えしました。
環境問題に対して「一人がやっても意味ないんじゃない」と考える人は多いと思います。
確かに、一人の力は小さいです。
でも、大人数になれば大きな影響力を持ち、周りを巻き込み、大手企業や国をも動かします。
まさに『ドミノ倒し』です。
一人一人が目の前のできることに取り組むことで、世界は変わります。