ゴミを減らしているカーリーです。
『エシカル消費』って意識高い系に聞こえませんか?なんとなく難しいイメージが強く、
- 自分にできることはない
- 企業や政府がやることだ
と思っている人も多いはずです。
チラホラ聞くようになった言葉とはいえ、庶民ができるのか、簡単なのか難しいのかが不透明すぎて親近感が持てないですよね。
そこで今回は『エシカル消費』について簡単に説明します。
エシカル消費は難しくなく、誰でもすぐにできるアクションばかり。
この記事を参考に、明日からできる『エシカル消費』のアイデアを見つけましょう。
エシカル消費は身の回りの生活を向上させ、豊かなシンプルライフを実現するツールです。
エシカル消費は『みんな』にいい消費のカタチ

エシカル消費は以下のように定義されます。
そもそも「エシカル」とは英語で「倫理的な」という意味で、法律の縛りはないけれども多くの人が正しいと思うこと、または本来人間が持つ良心から発生した社会的規範を意味します。
そこから派生して、今では、人や社会、地球環境、地域に配慮した考え方や行動のことをさすようになりました。
➡ 一般社団法人エシカル協会より
消費者それぞれが各自にとっての社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うこと。
➡ 消費者庁より
わたしが思うに、エシカル消費は『消費を通してみんなにいい』を創ることです。
『みんな』とは主に
- 自分
- 家族
- 社会
- 動物たち
- 地球環境
- 遠くの誰か
を指します。
「善い行い」をしたいのは人間の本能。
善いことをすることで人は社会に認められていると感じ、幸福を感じますからね。
- 社会に貢献する
- 地球環境に配慮する
などと難しく考える必要はありません。
ちょっと善いことをして満足感を得たい、みたいなエゴでも十分だと思います。
自分にとっての『いい』が見知らぬ誰かや地球環境にも『いい』なら一石二鳥ですよね。
【とても簡単です】エシカル消費の具体例

エシカル消費は誰にでも今すぐできるアクションばかりです。
例えば以下のツイート。
エシカル消費は簡単です。
・お弁当を作る
・マイ箸を持ち歩く
・マイボトルを使う
・肉や乳製品を減らす
・レジ袋をもらわない
・服はオーガニックコットン
・ファストファッションはNG
・結婚指輪はエシカルジュエリー難しく考え過ぎて思考停止するより、ひとつだけでいいからやってみること。
— カーリー🥦エシカルやってみる (@_car__rie_) 2019年7月23日
「自分もできそう」と思った項目が1つはあるはずです。
それぞれの内容を詳しく見てみましょう。
エシカル消費の具体例1.お弁当を作る
お弁当を作ることで、使い捨てされる資源を減らします。
使い捨てされる資源とは
- レジ袋
- おにぎりの包装紙
- コンビニ弁当の容器
- サンドイッチの容器
- プラスチックストロー
などが代表的です。
買い食いをするほど使い捨てされる資源は増えるので、環境に優しくありません。
一方、お弁当を作れば、使い捨てされる資源の量は格段に減ります。
ゼロにはできなくても、できることからコツコツ減らすことが重要です。
手作りのお弁当はエコなだけでなく、食品添加物を避けたり必要な栄養を摂れたりするなど、いいことばかり。
『自分にいい』が『地球にいい』に繋がります。
エシカル消費の具体例2.マイ箸を持ち歩く
マイ箸を使うことで限りある資源を守ります。
お弁当を作るには時間やスキルが必要なので、ハードルが高いかもしれません。
一方、マイ箸を持ち歩いて使い捨てされる割り箸の数を減らすことは、誰にでもできます。
例えば、くら寿司はマイ箸で食事すると10円割引になるので、ぜひ利用してみてください。
エシカル消費の具体例3.マイボトルを使う
マイボトルの利用も、限りある資源を守るための重要なアクションです。
ペットボトルを買う代わりにマイボトルにお茶を入れて持ち歩いたり、テイクアウトのコーヒーをマイボトルに詰めてもらったり。
しかも、マイボトルを持っていくと割引になります。
詳しくは以下のサイトを参考にどうぞ🌟
出勤前や昼休みにペットボトルの飲み物を買うのが日課になっている人は多いはず。
大量の食品添加物が使われているペットボトル飲料は、健康にも環境にも優しくありません。
マイボトルで地球環境に優しく節約をし、自分の体にも優しくなりましょう。
エシカル消費の具体例4.肉や乳製品の消費を減らす
肉や乳製品など、動物性食品の消費を減らすことはエシカル消費です。
畜産は水や土壌が汚染されたり二酸化炭素を大量に排出したりするなど、少なからず環境に負荷をかけています。
肉や乳製品を消費することは、環境への負荷を認めていること。そもそも『畜産の裏側』を知ったら、どんな高級肉でも食べたくなくなると思います。
肉や卵を食べたり牛乳を飲んだりする量を減らすことは「環境への負荷を支援しないというアピール」です。
今すぐ変わるのは難しくても「減らす」という選択を通して、長期的な変化をサポートすることに意味があります。
エシカル消費の具体例5.レジ袋を断る
- 外食やコンビニ弁当を減らす
- ペットボトル飲料を買わないようにする
のと同じく、レジ袋をもらわないことで使い捨てされる資源を守ります。
パック詰めされている肉や魚、個包装されている野菜を買わないのは難しいですが、レジ袋を避けるのは簡単です。
コンビニで買い物するときもぜひマイバッグを使いましょう。
今日はコンビニでおやつを買うとき、レジ袋とスプーンを断りました🌟 #脱プラこれやる宣言
おやつはプラスチック包装ではあるけど、ちょっとでも消費量を減らすことが大切。
店員さんからは「ありがとうございます」の言葉。「断る」で簡単に幸福感が上がるので、日々忙殺されてる人にオススメです。
— カーリー🥦エシカルやってみる (@_car__rie_) 2019年7月17日
マイバッグや以前もらってしまったレジ袋を持参すれば、日々の買い物がエシカル消費になります。
買い物は毎日しますから、日々の何気ない活動でエコになれるのは嬉しいですよね!
エシカル消費の具体例6.服はオーガニックコットンを選ぶ
オーガニックコットンの服を選ぶことで環境汚染を防ぎ、現地の労働者に優しくなれます。
なぜなら、通常、コットンの栽培にはとんでもない量の化学物質が使われるからです。
オーガニックコットンは、オーガニック農産物等の生産方法についての基準に従って2 ~ 3 年以上のオーガニック農産物等の生産の実践を経て、認証機関に認められた農地で、栽培に使われる農薬・肥料の厳格な基準を守って育てられた綿花のことです。
オーガニックコットンは、紡績、織布、ニット、染色加工、縫製などの製造工程を経て最終製品となりますが、この全製造工程を通じて、オーガニック原料のトレーサビリティーと 含有率がしっかりと確保され、化学薬品の使用による健康や環境的負荷を最小限に抑え、労働の安全や児童労働など社会的規範を守って製造したものを、オーガニックコットン製品といいます。
➡ 日本オーガニックコットン協会 より
コットン栽培で使われる殺虫剤や除草剤、防カビ剤、化学肥料などの化学物質は水や土壌を汚染し、生産者の健康に悪影響を与えます。
つまり、オーガニックでないコットンを買うことは
- 危険な薬をバンバン使ってね
- 生産者の健康なんてどうでもいいですよ
とアピールすることと同じです。
歓迎できない行為を支援しないために「オーガニックコットンの服を選ぶ」という選択肢があります。
エシカル消費の具体例7.ファストファッションを避ける
ファストファッションの裏側でも、地球環境が汚染されたり労働者が苦しんだりしています。
2013年に起こったバングラデシュのラナ・プラザ事件が有名です。
詳しくは以下の記事が参考になります。
ファストファッションは安さと豊富な商品展開の裏で、少なからず非道徳的な部分があります。
ファストファッションの服を買うことは
- 子供をどんどん働かせてね
- 労働者の健康や安全なんてどうでもいい
とアピールするのと同じです。
手持ちのファストファッションを捨てろ、という意味ではありません。
ただ、今後はファストファッションの服を選ばない、一部でもエシカルファッションに切り替えるなどの行動で変えられるものはあるはず。
エシカル消費の具体例8.結婚指輪はエシカルジュエリー
人々の犠牲や悪意とは無縁の宝石を『エシカルジュエリー』と呼びます。
価値がある故に、争いを巻き起こしてしまうのが宝石。
宝石が武装集団の資金源となって紛争を激化させたり、人々の自由を奪ったりする『鉱物紛争』がジュエリーの背景にはあります。
しかも、宝石に関わる労働環境は、決して恵まれているとは言えません。
ジュエリーは一生のうちに買う数が限られています。
買ったら大切に大切に身につけるものです。
そんなジュエリーだからこそ『エシカルジュエリー』を選ぶという選択肢があります。
日本で有名なのは『HASUNA』というブランドです。
生活のルーティーンである消費から変えよう

これまでに述べた通り、消費は商品や企業をサポートすることです。
「好きじゃないけど他に欲しいものがないから買う」というネガティブな消費でさえ、企業にとっては次の商品を作る理由と資金源になります。
買ってもらえない商品が消えていくのは当然ですよね。
そう考えると、毎日の買い物がどれだけ大きな力を持つか、想像できます。
自分一人が肉をやめたって、家畜は日々殺される。レジ袋なんて都会の人がバンバン使うでしょ。
確かにそうかもしれません。
でも、自炊したり肉を減らしたりペットボトル飲料をやめたりすることは、エコ以前に自分の健康へのメリットがあります。
『自分にいい』が『みんなにいい』に繋がったら最高ですよね。
エシカル消費は「自分にいい」を選ぶことから始まる。
オーガニックコットンや自然農法の野菜のように、自分の体に優しいものは自然にも優しく、生産している人にも優しい。
「自分にいい」が「知らない誰かのいい」に繋がるエシカル消費は、買うという当たり前の行動を通して地球に優しくなること。
— カーリー🥦エシカルやってみる (@_car__rie_) 2019年7月20日
エシカル消費は『自分にいい』から『みんなにいい』へ

今回はエシカル消費の概要と具体的なアクションについてお伝えしました。
『エシカル消費』は難しく考える必要はありません。
『自分にいい』を実行するうちに『みんなにいい』へと繋がるのがエシカル消費です。
例えば、レジ袋を断って自炊をしたら
- CO2を削減できる
- 資源をセーブできる
- ゴミ出しの負担が減る
- 食品添加物を避けられる
- 食品の栄養を逃さず摂れる
など、自分にも環境にも優しくなれます。
エシカル消費は『自分にいい』がスタートラインです。
環境のためとか違法労働をなくすためとか、崇高な考えは置いときましょう。
どんなに小さなことでも、一歩ずつ行動することに意味があります。