ストックホルムからヘルシンキの移動はタリンクシリヤライン!貧乏人は要注意

スウェーデンやフィンランドの移動手段として、旅行でもよく使われるタリンクシリヤラインのレポ!今回はストックホルムからヘルシンキへの移動です。

わたしはヨーロッパ周遊で、スウェーデンのストックホルムからフィンランドのヘルシンキへ移動する際に「タリンクシリヤライン」という客船を利用してみました。

船旅自体はわりと快適に楽しく過ごせたので、このふたつの都市の移動を考えている人にはぜひオススメしたいところ。

その一方で、貧乏旅行人にはちょっと厳しいところもありました。

この記事ではそんな豪華客船の裏側にもふれながら、タリンクシリヤラインを利用した感想を書いていきます。

 

豪華客船でワクワクの「タリンクシリヤライン」

今回の旅では、ストックホルム → ヘルシンキを移動する「シリヤシンフォニー号」という大型客船に乗りました。

船はストックホルムの中心地からは少し離れている「バッタハムン港」から夕方に出港、一晩かけてフィンランドのヘルシンキに向かう船旅です。

このタリンクシリヤラインはヘルシンキの他にも

  • タリン
  • リガ

にも船を出していて、現地民から観光客まで幅広い層にユーザーを持っている会社です。

チェックインもメールを印刷して持っていけば機械でできるし、乗り場もキレイで広くて乗船までの時間も快適に過ごせました。

船の中に入るとメインデッキに飲食店やバーが並んでいて、カジノやプール、スパまで完備されている豪華っぷり。

天井は吹き抜けになっていて、このメインデッキのプロムナードを見下ろすことができる部屋もあります。

[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”1carly.jpg” name=”carly”] 開放感バツグン、まさに「リアル豪華客船」![/speech_bubble]

ほんとうに船の中!?と疑うほどの開放感と、施設の充実っぷり。

ライブ演奏やショーなども盛りだくさんで、まったく飽きることのない船旅ですね。

こんな豪華客船に乗るのなんてはじめてなので、めっちゃテンション上がります。

 

免税店での買い物も楽しめる

このタリンクシリヤラインは国際線となっているため、出港後に免税店がオープンするんです。

  • 化粧品
  • 香水
  • お土産品
  • バッグ
  • 洋服

などの高級ブランドもたくさん販売されていますが、最も活気があるのがお酒コーナーです。

というのも、スウェーデン人やフィンランド人がお酒を買うためだけにこの船を利用するというんだから驚きですよね。

ちなみに化粧品はシャネルやディオールなどもありましたが、そこまで「安っ!」となる値段ではなかったので、ここで慌てて買う必要はないと思います。

日本人に人気のムーミングッズやマリメッコも少し取扱があり、ものによってはちょっとだけ安くなっていたような気もします…

 

ビュッフェが有名だが、他にも選択肢あり

チケットを予約するときに夕食と朝食は、レストランでのビュッフェをつけることもできますが、わたしは貧乏旅行者なので「カフェかそこらで済ませればいいっか…」という感じ。

実際にプロムナードには

  • カフェ
  • 寿司レストラン
  • イタリアンレストラン
  • バー

などがあるので、ビュッフェ以外にも選択肢はあって食べ物に困ることはありません。

「Mundo」というセルフスタイルのカフェが一番リーズナブルで気軽に利用できる飲食店。

リーズナブルといっても物価は北欧なので、サンドイッチとカフェラテだけですぐに1500円とかしてしまうのはけっこうな痛手でした…

 

色んなブログを読んだところ夕食・朝食ともにビュッフェで食事をされる方が多いみたいです。

しかしわたしの体験談からのおすすめは、乗船した夜はカフェで軽めに食べるか、持ち込みで小腹を満たしてビアバーに行くことです!

一方で、翌朝の朝食はビュッフェの方がお腹いっぱいに食べられるので、コスパがいい。

カフェでサンドイッチとカフェラテを頼んだら10ユーロ越えてしまうので、それならビュッフェの11ユーロの方がいいですよね。

[speech_bubble type=”think” subtype=”R1″ icon=”1carly.jpg” name=”carly”] 朝食に関しては断然ビュッフェを選ぶべきだった・・・。[/speech_bubble]

ストックホルムよりヘルシンキの方が1時間進んでいるので、朝はとくに混み合うと思います。

乗船したらすぐデッキ5にあるビュッフェ会場へ予約しに行くのがおすすめ。

 

地下キャビンには一切の電波が届かない!!

これは予想外で、最もイタイ仕打ちでした。

わたしはとりあえず寝る場所を確保したかっただけなので、宿泊の部屋を一番安い地下の船室にしたんです。

そしたらなんと、このご時世に地下には一切の電波が届かないじゃありませんか!!

せっかく船には無料のWi-Fiも完備されているのに、部屋では一切ネットが使えないというんだから、たまったもんじゃありませんでした。

ベンチは何個かあるんですが、テーブルがあるスペースはないので、この船の上ではパソコン開いて作業というのがまったくできません。

カフェもありますが、お客さんがひっきりなしに列をなしているので、なんとなく長居しづらい雰囲気なんですよね。

 

タリンクシリヤラインの客船でCクラスの地下に泊まる方は「部屋で静かにネットする」が一切できないという修行が待っています。

しかもエレベーターも、メインデッキから下へ行くものと、上へ行くものが完全に分かれていたんですよね。

上層のリッチな部屋に泊まっている人と、地下に泊まっている人が選り分けられていて、地下には電波も届かない…

これは格差を感じざるをえません…!

大事な仕事は乗船前までに済ませておいて、船では非日常に浸りきることをオススメします。

 

Cクラス、地下キャビンの客室は、狭くて落ち着く

地下のキャビンは2人までで利用できる、めちゃくちゃ小さい窓なしの個室です。

これで147ユーロは高く感じるかもしれませんが、移動費・宿泊費を合わせればこんなもんかな~という感じですね。

部屋には机とイス、ベッドがあって、ひとつは折りたたみ式でカベにへばりついてます。

個室にシャワーとトイレがついているのはありがたかったですね。

シャワーもしっかりとお湯が出て、使い心地もばっちりでした!

日本人女性がひとりでこの部屋を使うぶんには「ちょっと狭いなぁ、けど落ち着く」で済むと思いますが、ふたりだとけっこうキツそう…

まあふたりで旅行なら話し相手もいるしバーで楽しくお酒も飲めるし、部屋は寝るだけですもんね…

 

酔っ払いとビールを飲んで過ごすのがおすすめ

わたしは出港してから、プロムナードの船尾側にあるビアバーを利用したんですが、そこでフィンランド人とスウェーデン人とたくさん知り合うことができました。

船の中以外でもそうでしたが、ひとりで過ごすわたしを哀れんだのか中学生がひとりでいると思って心配してくれたのか、このふたつの国の人は予想以上にフレンドリーでしたね。

あまり他人に心を開かない国民性だと聞いていたのですが、お酒が入るとオープンマインドになりやすいのは世界共通なのかもしれません。

 

実際に免税店目当てで船に乗ったというグループもいたし、フィンランドにサウナに入りにいくことだけが目的だというスウェーデン人もいました。

スウェーデンとフィンランドは隣同士の国ですが、国民性や習慣などがまったく違っていたりして、討論をきいているだけで楽しかったです。

ということで、一人旅でタリンクシリヤラインを利用する方はぜひビアバーで現地民とのおしゃべりを楽しんでみてください。

 

タリンクシリヤラインは仕事を忘れて楽しめ!

  • 部屋が狭くてちょっとした囚人気分
  • 部屋では一切の電波が届かないという、時代遅れな気分
  • 払うお金で受けられるサービスが変わるという格差社会を味わった気分

以上のようなツッコミどころもありながら、非日常がなかなか楽しいシリヤシンフォニーでの船旅でした。

部屋でネットが使えなかったことでビールを飲みに出かけたわたしですが、そこで現地の人たちからリアルな声を聞くことができたのが、大きな収穫でした。

確かに仕事も大事ですが、こういう場面では思いっきりそのシチュエーションを楽しむべきだなと感じましたね。

(正確に言うと、その場面を思いっきり楽しめるように仕事を終わらせておくのが大事。)

不便なことや思い通りに行かないときこそ、そのときの環境を精一杯利用するべきだと学んだ経験です。

 

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