こんな悩みに答えます。
英語を日本語に訳さないで理解する力は、大人になってからでも独学で身につけられます。
- 文法
- 語彙
- リスニング
- スピーキング
を鍛えても、英語を日本語に訳さないクセづけをしておかないと、通じにくいカタコト英語からはいつまでも抜け出せません…
言いたいことをスラスラとよどみなく英語で話すためにも、英語を日本語に訳さないで理解する力をじっくり育てていきましょう。
- 英語を日本語に訳さず理解する力を身につける方法
- 「イメージ化トレーニング」の注意点
学歴もキャリアも根性もお金もないわたしですが、英語を愛して20年になります。
海外好きをこじらせた結果、ひとりで海外へ8カ国以上、海外在住歴2年半です。
英語は日本語に訳さないのが鉄則

英語をペラペラ話せる人の頭の中では、次のようなことが自然と起こっています。
- 英語を聞いたりスペルを見たりした瞬間に、その意味がイメージとして瞬時に浮かぶ
- 言いたいことをイメージ化、そのイメージと結びついた英語をそのまま声に出す
いわゆる「英語脳」というやつですね。
英語を日本語に訳さない力は、英語で自然に会話するために欠かせない能力。
英語を日本語に訳さないクセをつけると
- 言いたいことが瞬時に言える
- 会話に置いていかれなくて済む
- 丸暗記よりも忘れにくい
というメリットが得られ、スムーズに英会話ができるようになります。
詳しくは「【解説】英語を英語のまま理解するってどゆこと?超能力ではありません」という記事にて解説したので、参考にどうぞ。
英語を日本語に訳さない能力は習得できます
英語を英語のまま理解する力を持っているのは、ネイティブだけではありません。
大人であるわたしたちでも、訓練によって身につけることができます。
英語を日本語に訳さない力を身につける方法を、当ブログでは「イメージ化トレーニング」と呼んでいます。
英語を日本語に訳さない力とは
- 聞くときも
- 話すときも
- 書くときも
どんなときでもストレスなく、思いのままに英語を操る力。

英語を日本語に訳さないクセをつける訓練方法

トレーニング法はとてもかんたん。
わたしたちは日本語では同じことができているのですから、母国語を習得したのと同じ手順を踏めばいいわけです。
赤ちゃんに習うと、言語習得の基本は「耳から」となりますね。
イメージ化トレーニングの基本的な流れは次のとおりです。
- 音を聞いて意味をイメージする
- 絵を見て英単語を思い浮かべる
- スペルを見て意味をイメージする
詳しく見ていきましょう。
1.音を聞いて意味をイメージする
英単語を読み上げる音声を聴き、各単語の意味をイメージ(映像や写真)で頭の中に思い浮かべます。
「dog」という音が流れたら「犬」という日本語を思い浮かべるのではなく、犬がどういう姿かたちなのかを思い浮かべるかんじ。

ここで大切なのは音とイメージを直感的に結びつけることです。

2.絵を見て英単語を思い浮かべる
今度は先ほどと逆で、絵を見て英単語を思い浮かべるトレーニング。
百合の花のイラストを見たら「lily」という英単語を頭の中に思い浮かべましょう。
「百合」という日本語を考えないように注意します。

3.スペルを見て意味をイメージする
今度は英単語のスペルを見て、その意味をイメージします。
「pear」という英単語を見たら「梨」の姿かたちを頭の中に思い浮かべる感じですね。
ここでも「梨」という日本語を考えてはいけませんよ。

イメージ化トレーニングとは英語の音と意味、スペルを結びつける練習
- 音から意味をイメージする
- イメージから英単語を思い浮かべる
- スペルを見てイメージを思い浮かべる
以上の流れで行うトレーニングは、音と意味、スペルを結びつける訓練です。
音と意味、スペルが結びついていれば、
- 聞いた英語を理解する
- 考えたことを英語で述べる
ことがスムーズに行えます。

イメージ化トレーニングは段階を踏んで行う

上記で説明したイメージ化トレーニングは、次のように段階を踏んで行います。
- 単語単位でイメージ化トレーニング
- 文章単位でイメージ化トレーニング
- 【上級】ナチュラルスピードの会話で同じトレーニング
いきなり文章では難しすぎるので、まずは単語からやっていきましょう。
1.単語単体でイメージ化トレーニングを行う
まずは単語ごとに音とイメージ、スペルをしっかりと結びつけます。
この段階では
- 英語を英語のまま覚える感覚をつかむ
- 使えるボキャブラリーを増やす
という目的もあります。
おすすめの教材:子ども用のPicture Dictionary
Picture Dictionaryとは、イラストとスペルが書かれた子ども用の辞書です。
とくにおすすめなのは、専用の音声がついているこちらの商品。
前者はCDつきですが、後者は下記リンクから音声をダウンロードするタイプ。
【Oxford University Press】Oxford Children’s Picture Dictionary for learners of English ‐ 学習者用音声
子ども用ではありますが、音と意味をイメージで結びつける感覚を覚えるにはぴったりの教材ですよ。
Picture Dictionaryを使えば、単語単位のトレーニングはひと月程度で終わります。
2.文章単位でイメージ化トレーニングを行う
たくさんの単語をある規則に沿って組み合わせてつくるのが「文章」です。
英語の文章をイメージのまま理解することを、次のように説明しました。
「英語を英語のまま理解する」ことは、デジタルのお絵かきのようなものです。
デジタルお絵かきはひとつのパーツをたくさん重ねていってひとつの絵を完成させます。
英語もそれと同じで、ひとつの単語をたくさん重ねていった末にひとつの文が完成する、というイメージですね。
単語単位でイメージ化ができていれば、それを組み立てて文章にすることもできます。
かんたんな英文と音声を使って、文章単位でイメージ化する練習をしましょう。
おすすめの教材:NHK出版
NHK出版の「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」がおすすめ。
- 毎日5分
- 毎日500語以内
というハードルの低さがすばらしく、わたしも愛用しています。

3.【上級】ナチュラルスピードの会話でイメージ化トレーニング
ここはかなり上級向けなので、ひとまずは飛ばしてもオッケーです。
- 映画
- 海外のラジオ
- 海外ドラマ
の音声を聞きながら、意味をイメージで理解するトレーニングを行います。
自然な会話の速さを使ってイメージ化トレーニングを行うには
- 十分なリスニング力
- ある程度のボキャブラリー
が必要なので、初心者はそれらの能力を伸ばすことを優先しましょう。

英語を日本語に訳さないクセをつけるトレーニングの注意点

以下の3つのポイントを守り、イメージ化トレーニングを行いましょう。
- 日本語を排除する
- 子ども用の教材をバカにしない
- 続けることが超大切
詳しく説明しますね。
1.日本語を排除する
イメージ化トレーニングからは日本語をすべて排除します。
見るのも聴くのも、頭に思い浮かべるのもすべて禁止です。
イメージ化トレーニングの目的は、
- 英語を英語のまま理解する
- 英語で考えて英語で発言する
という脳の仕組みをプログラミングすること。
その最中に少しでも日本語が入ると頭の中で日本語スイッチが押され、英語をうまく受けつけられなくなります。

2.子ども用の教材をバカにしない
をおすすめしたのは、あなたの英語力が伸びしろだらけだからです。
赤ちゃんには赤ちゃん、子どもには子どもに適した教材があります。未来有望な英語の種をつぶさぬよう、レベルに適した教材を選ぶことが大切です。
3.続けることが超大切
- 英語を英語のまま理解する力
- 英語で考えて英語で発言する力
を身につけることは脳に新しい仕組みをつくることですから、一夜漬けや短期合宿では身につきません。

英語を日本語に訳さない脳の仕組みを身につけよう

今回は「英語を日本語に訳さない力を身につける方法」について解説しました。
英語を日本語に訳さない力は、大人になってから身につけることも可能。
赤ちゃんが言葉を覚えていくように、
- 音
- 意味
- スペル
をイメージで結びつけ、いつでも自由に使えるようにすることが「英語ペラペラ」への第一歩です。