こんな疑問に応えます。
結論は「英会話にも文法は必要」です。むしろ、文法がないと会話が成立せず、危険人物とみなされるリスクもあります…
英会話の実践を黒歴史にしないためにも、必要最低限の文法を学ぶことが大切です。
- 英会話に文法が必要な理由
- どれくらいのレベルの文法が必要か
- 英会話に必要な文法の身につけ方
学歴もキャリアも根性もお金もないわたしですが、英語を愛して20年になります。
海外好きをこじらせた結果、ひとりで海外へ8カ国以上、海外在住歴2年半です。
英会話にも文法は必要です【断言します】

理由は次のとおりです。
- 文法を無視すると通じない
- 文法が分からないと話せない
- 文法が分からないと理解できない
詳しく説明しますね。
1.文法を無視すると通じない
言語における文法とは、
- 自分の言いたいことを伝わりやすく
- 相手の言いたいことを理解しやすく
するためのルールです。会話がきちんと成立するのは、正しい言葉が決められたルールに沿って並んでいるとき。
- 単語だけを並べたり
- 語順がめちゃくちゃだったり
- 時制や活用形がデタラメだったり
する文章は通じにくく、仮に伝わったとしても誤解される可能性のほうが高いです。
言葉はルールに従ったほうが伝わりやすく、伝達ミスも少なくなりますね。
文法がめちゃくちゃでも通じるよね?
文法が正しくなくてもけっこう通じますが、リスクのほうが高く相手に失礼であり、意思の疎通としては不自然だと思います。

めちゃくちゃな文法は危険です
日本以外の国では要注意。メチャクチャな文法で勢い任せに話しまくったら、クスリで狂ってる人かと思われる危険性もないとは言い切れません。
危険人物だと思われてしまったら、銃で打たれないとも限りませんよね…

2.文法が分からないと話せない
文法はよどみなく話すために必要なルールでもあるんです。
どんな言葉をどのような順番で並べたらいいかが分からないと迷ってしまい、スムーズに話せませんよね。
文法が分かるという自信があるからこそ
- 自然な速さで
- いいたいことを考えつつ
- 相手の気持ちに寄り添いつつ
- その場に適した言い方で
相手との会話を進められるんです。
間違いを避けたがる日本人
失敗を恐れがちな日本人にとって、文法が分からないのは恐怖そのものです。
ルールが分からなければ間違えるのは当然のことですからね。

間違いを恐れたり自分に自信がなかったりしがちな日本人にとってはとくに、文法は英会話の楽しさを支えてくれる強い味方です。
3.文法が分からないと理解できない
言葉は並び順に意味があるので、ルールを知らないと言っていることが理解できません。
例えば、中学でこんな例文を習いましたよね。
Yarigadake is taller than Ontakesan.
文法を知らないと、この文章を読んだだけではどちらの山が高いか分かりません。
しかし「英語では結論がはじめに来る」というルールを知っていれば、比較級という文法を知らなくても、御嶽山よりも槍ヶ岳のほうが高いのだと理解できますよね。

- 正しく伝える
- 楽しく会話する
- 正しく理解する
ためには、必要最低限の文法を押さえておく必要があります。
英会話にはどのくらいの文法が必要か:中学レベルで十分

結論は「中学レベルの文法」です。
英会話には中学レベルの文法があれば十分であると、以下の記事で説明しました。
理由は、英語の日常会話は中学レベルの英語で成り立っているからです。
英語が話せるようになりたい人は、ひとまず中学レベルの英語をざっくり学びましょう。
上記事では、イギリスの国営放送であるBBCのニュースを元に、次のとおりに説明。
- 日本では高校までで約3,000語を習得済み
- 800語でも一般生活の75%は理解できる
- 映画やテレビを観るには3,000語
- 新聞やニュースは8,000~9,000語

- 大企業に就職する
- 海外で起業する
- TOEIC満点を目指す
- 同時通訳者を目指す
- ネイティブレベルを目指す
という人以外は、中学レベルの英文法を身につければ十分です。
【事実】英語の文法は学ばないのが正解

わたしたちは日本語の文法をきちんと学んだことがありません。それでも正しい文法で日本語を使えるし、間違いを正すこともできますよね。
なぜなら、わたしたちは赤ちゃんの頃から
- 大量のリスニングをし
- できるところからスピーキング
- それをひたすらくり返す
ことで、正しい文法を習得したからです。
わたしたちは学校で6年も英語の文法を勉強したのに、ほとんど英語が話せません。
でも、日本語はきちんと文法を学んでいないにも関わらず、正しい文法で話せるということは、日本語を習得したのと同じやり方で英語を学ぶのが正解だということです。
大人は英文法を学ぶべき
「文法は学ぶものではない」と述べましたが、大人はむしろ学ぶべき。
理由は次のとおりです。
- 文法を学ばないと時間がかかる
- 大人は続けられない
1.文法を学ばないと時間がかかる
赤ちゃんは文法を学ばない代わりに、大量のインプットをしています。それと同じ量のインプットを大人がこなすのは、物理的にかなり難しいです。
赤ちゃんが人間らしく話ができるようになるまでに、最低でも5年はかかります。
赤ちゃんは
- 泣く
- 寝る
- 食べる
- 聞こえてくる音を拾う
だけしていればいいですが、大人はそうもいきません。仕事や家事に追われるだけで人生の大部分が過ぎていきますからね。

2.大人は続けられない
英会話を習得する道のりには
- 理解できない
- うまく言えない
- うまく聞きとれない
という苦しい状態がつきまといます。
必要に迫られれば苦痛にも耐えられますが、そうでなければ誰だって楽したいです。
大人になればなるほど「できない」という状態が苦痛になります。その苦痛から逃げ続けている人が「英語が話せない人」です。
この事実を受けとめ、どうやったら継続できるのかを考えて実行する必要がありますね。
大人がゼロから英語を学ぶなら、中学レベルの文法からはじめる
大人がゼロから英会話を身につける手順は、次のようになります。
- 目標を決める
- やるべきことを洗い出す
- 中学レベルの文法をやり直す

中学レベルの文法をやり直すことで、英語の基本ルールや基本的な語彙を身につけられるため、効率よく英語が話せるようになります。
英会話にも文法は必要:中学レベルをやり直そう

今回は「英会話にも文法の知識が必要である」というお話でした。
文法は「お勉強」であり、英会話では役に立たないというイメージもあります。
たしかに、必要以上の文法はアウトプットを邪魔しますが、必要最低限の文法は
- 正しく伝える
- スムーズに会話する
- 正しく理解する
ために必要なマナーであり、ルールです。
英会話に必要な文法は中学レベルですから、ハードルはそこまで高くありません。
「文法なんか不必要だ」と突っぱねるよりも、サクッと学んで味方につけたほうが英会話はうまくなりますよ。