こんな悩みに応えます。
英語を英語のまま理解する能力は英会話に欠かせない能力です。
とはいえ、限られた人だけが持っている特別な能力なんかではありません。

本記事では、英語を英語のまま理解するということがどういうことなのか、具体的に分かりやすく解説していきます。
この能力について理解しないと、いつまで経っても英語はペラペラになりません。
毎日の努力がムダにならないようしっかりと読み進めていきましょう。
- 英語を英語のまま理解することは、デジタルのお絵かきのようなもの
- 英語を英語のまま理解するメリット
- 英語を英語のまま理解するためのトレーニング法
学歴もキャリアも根性もお金もないわたしですが、英語を愛して20年になります。
海外好きをこじらせた結果、ひとりで海外へ8カ国以上、海外在住歴2年半です。
英語を英語のまま理解する=デジタルのお絵かき

「英語を英語のまま理解する」ことは、デジタルのお絵かきのようなものです。
デジタルお絵かきはひとつのパーツをたくさん重ねていってひとつの絵を完成させます。
英語もそれと同じで、ひとつの単語をたくさん重ねていった末にひとつの文が完成する、というイメージですね。
デジタルのお絵かきとは:レイヤーの集合体
デジタルで絵を描く場合「レイヤー」というものをたくさん使います。
レイヤーとは「層」という意味です。
デジタルのイラストは「レイヤー」という層を重ねてひとつの絵を完成させます。

紙とペンで描く絵にはレイヤーという概念があまりないので分かりにくいかもしれませんが
- 輪郭
- 髪の毛
- 目と眉毛
- 口と鼻
というような各パーツをレイヤーだと考えると理解できると思います。
下書きというレイヤーの上に目のレイヤー、目のレイヤーの上に輪郭のレイヤーがあり、すべてのレイヤーを重ね合わせたときにひとつの絵が完成する。

英語も単語というレイヤーを重ねてひとつの文をつくる
英語もデジタルのお絵かきと同じで、単語というレイヤーを重ねてひとつの文をつくります。
具体的にどういうことか、実際に頭の中でやってみましょう。
まずは頭の中に真っ白なキャンバスを思い浮かべてください。
どこからともなく「A tabby cat」という単語が聞こえてきました。
その瞬間、あなたは真っ白いキャンバスの上に「トラ猫」を思い浮かべます。

するとあなたは頭の中に想像した「トラ猫」を「眠っているトラ猫」に置きかえます。

次に聞こえてきた言葉は「under the red car」です。
あなたは頭の中の「眠っている白い猫」の上に「赤い車」を設置しましたね。
太陽が出ている青い空や、猫が横たわる石畳なども一緒に思い浮かべたかもしれません。
今あなたの頭の中で起こったことが「英語を英語のまま理解する」ということです。

会話ではこれと同じことが瞬間的かつ無意識に起こっています。
英語を英語のまま理解できないとうまく会話できない
英語を英語のまま理解するという能力は、英会話に必須の能力です。
実際の会話では、ここまでに説明してきた一連の流れを
- 予測不可能ななか
- 無意識に
- 超高速で
- 繰り返し
- 疲れることなく
行っています。
わたしたちは日本語で話すとき、相手の声を聞いていちいち日本語に訳したり、日本語で考えてから言葉にしたりなんてことはしませんよね。
これは英語や日本語に限らず、すべての人と母国語において同じです。
英語を英語のまま理解することが、英語を使いこなすということ。

英語を英語のまま理解するメリット:コミュニケーションが円滑に進む

英語を英語のまま理解するとどんなメリットがあるでしょう?
答えはおもに次の3つです。
- 聞きとりがスムーズになる
- 言いたいことを反射的にいえるようになる
- イメージで残すと忘れにくい
「そういう英語力がほしかったんだよ」という感じだと思います。
しかし、これらはなにも特別なことではなく、日本語では当たり前にやっていること。
英語になると突然できなくなってしまうというだけの話です。
1.聞きとりがスムーズになる
聞きとりがスムーズにできるようになると
- 会話に置いていかれない
- 言っていることが理解できる
- 聞きとれない部分は自分で補える
というメリットがあります。
いずれも日本語では当たり前にできていることですよね。
英会話ではひとつでも分からない単語があると、それに気をとられてしまいがち。
思考がそこでストップし、意味も理解できないし会話についていけないし、とにかく散々です…
一方で、英語を英語のまま理解できると、聞いた英語を日本語に訳す時間が省けます。

2.言いたいことを反射的にいえるようになる
英語を英語のまま理解できるようになると、言いたいことが
- 瞬時に
- 考えなくても
口から出てくるようになります。
これも「頭に思い浮かべた日本語を英語に訳す」という手間が省けるからです。
英語が苦手なうちは当たり前ですが、英語を英語のまま理解する脳ができていないと
- 言いたいことを日本語で考える
- 考えた日本語を英語に訳す
- 日本語で考え続けながら英語で話す
というストレスだらけなことを頭の中でやり続ける必要があります。

一方、英語を英語のまま理解するように脳がプログラミングされていれば
- 言いたいことを絵で考える
- 絵と結びついた英語を話す
という瞬間的かつストレスフリーな英会話ができるようになるんです。
3.イメージで残すと忘れにくい
学校の勉強もそうですが、ただの文字列よりもイメージのほうが覚えやすいですよね。
イメージと強く結びついているほど忘れにくく、口頭ですぐ使えるようになります。
たとえば「heatstroke」は日本語に訳すと「熱中症」という意味です。
「熱中症=heatstroke」と頭の中でくり返していても、なかなか覚えられませんよね。
それよりは
heatstroke=夏+気温35℃+体調不良の人+吐き気+頭痛+救急車
というようなひとつの絵をイメージし、言葉と結びつけたほうが覚えやすいはずです。

英語を英語のまま理解するということは、英語をイメージと結びつけて
- 忘れにくく
- 瞬間的に使えるようにする
ことであり、“普通に”会話するために欠かせない能力だといえますよね。
英語を英語のまま理解する力は英会話に必要な能力

「英語を英語のまま理解する」という感覚が分かっていただけたでしょうか?
英語を英語のまま理解する能力は、英語をうまく話すために必須の能力です。
英語を英語のまま理解するということは、
- 音
- 意味
- スペル
が結びついた状態のこと。
とくに会話では、音と意味のつながりが強く反射的に使えるようになっているほど、会話がスムーズにできるようになります。
英語を英語のまま理解する力は大人になってから鍛えることも可能。子どもと同じ訓練はバカバカしく思えるかもしれませんが、どうか踏んばってみてください。
この方法があなたの「英語が話せない」というコンプレックスを打ち砕くはずです。