こんな声に応えます。
シャドーイングはわりと絶賛されている学習法なので、期待が高まりますよね。
とはいえ、シャドーイングは実をいうとかなりの上級者向けの学習法。
うかつに手を出すと痛い目に遭い、英語への意欲が失われてしまうので注意が必要です。
本記事を読み、自分がシャドーイングをやるべきかどうかを判断しましょう。
- シャドーイングは上級者向け
- シャドーイングのために必要なこと
- 【実例】聞けるのに理解できない
学歴もキャリアも根性もお金もないわたしですが、英語を愛して20年になります。
海外好きをこじらせた結果、ひとりで海外へ8カ国以上、海外在住歴2年半です。
シャドーイングは上級者向けの英語学習法ですよ

シャドーイングを初心者におすすめできない理由は次のとおり。
- シャドーイングは聞きとれる前提
- シャドーイングは発音できる前提
この条件をそこそこ満たしている人って、それなりに英語力がある人ですよね。
ある程度の英語力がないと成り立たないのが「シャドーイング」という学習法。
シャドーイングは英語学習の初心者には難しすぎるので、おすすめしません。
シャドーイングは聞きとれる前提
シャドーイングは聴きとった英語をそのまま発音していく学習法です。
聞きとれない英語は発音できませんから、シャドーイングをするにはある程度のリスニング力が必要になります。
シャドーイングは発音できる前提
シャドーイングには、聞きとった音を発音するためのスピーキング力が必要です。
ここでいうスピーキング力とは、思考ではなく筋肉のこと。
シャドーイングをはじめる時点で
- 口の動かし方や舌の使い方
- 単語ごとに正しい発音ができる
- アクセントやイントネーション
- 英語のリズムや音のつながりの再現
など、英語を発音するために必要なスキルが身についていないと厳しいです。
まずは基本的な英語力を身につけることから
英語学習の初心者がシャドーイングをすることは、水泳初心者がいきなり海で泳ごうとしているのと一緒です。
普通に危ないので止めますよね。
初心者はまずプールでビート板を使いつつ、息継ぎや基本の泳ぎを身につけるべき。
シャドーイングに関しても同じです。
初心者はまず
- 英語を耳で拾う力
- 英語を話すための筋肉
を身につけるべき。
必要な能力がない状態でシャドーイングに挑んでも、ただの無謀な挑戦で終わってしまいます。
【前提条件】シャドーイングをするためにやるべきこと

答えは次のとおり。
- 多聴
- オーバーラッピング
いずれも初心者向けの学習法かつ、シャドーイングに必要なリスニングとスピーキングの基礎が鍛えられます。
1.多聴
多聴とは文字どおり「たくさん聴く」という学習法です。
ネイティブの
- よく使う単語
- 自然な表現
- 自然な会話スピード
をたくさんインプットし続けることで、耳が英語をうまく拾えるようになります。
海外ドラマや映画など、楽しみつつ聴けるものを教材に選びましょう。
慣れないうちは辛いですが、コツをつかめば逆にめちゃくちゃ楽しくなります。

2.オーバーラッピング
オーバーラッピングとは
- 流暢さ
- リスニング力
- スピーキング力
が鍛えられる学習法です。
音声に合わせつつ真似して発音していく学習法で、難易度はわりと低め。

詳しいやり方は「【英語学習】オーバーラッピングのやり方を初心者向けに徹底解説します」という記事を読んでみてください。
聞きとった英語の意味が分からなくてもシャドーイングは可能

- シャドーイングができないな
- 聞きとれるし発音もできるけど
- 意味が分からない、理解できない
という方は、そのままシャドーイングを続けてオッケーです。
聞いた英語が理解できない場合は、違う学習法をとり入れて理解力を鍛えればいいだけ。

「聞く」と「理解する」能力は分けて鍛える
- 聞く能力
- 理解する能力
は異なる能力なので、聞けるのに理解できないということはあり得ます。

子どもが意味も分からずに歌を歌ったり、映画のセリフを真似したりするのと同じ。
姪っ子や甥っ子を見ていてもそうです。
なので「聞けるのに理解できない」という状態は、まったく問題なし。
- 英語を聞く力
- 英語を理解する力
をそれぞれ鍛えることで、英話はどんどんうまくなります。
シャドーイングは英語の理解力を高める学習法ではない
再確認ですが、シャドーイングで鍛えられるのは、次の3つの英語力です。
- 流暢さ
- リスニング力
- スピーキング力
シャドーイングで英語の理解力を高めるのはかなり難しいです…
だって、音声を聞いて正しく発音することに集中する学習法なのですから、意味を理解しているヒマなんてありませんよね…?
もちろん、音声を聞きつつ発音しつつ理解もするという訓練はできないこともないです。
しかし、初心者にはそれより先にやるべきことも、楽しくやる方法もたくさんあります。
シャドーイングができなくても自分を責める必要なし

いかがでしたか?
シャドーイングは上級者向けの学習法なので、英語学習をはじめて間もないのであれば、うまくできないのが当たり前です。
自分を責める必要はどこにもありませんよ。
正しい方法で英語力を身につけていけばシャドーイングはうまくできるようになりますし、英会話も上達します。
今の段階でシャドーイングがうまくできない人は、基本的なリスニング力とスピーキング力があるかを確認しましょう。