テニスとイギリスが好きなcarlyです。
テニスが好きなら、人生に一度はウィンブルドンのセンターコートで試合を観たいと思うもの。
しかし、これだけ大きな大会では
- チケットを手に入れるのは難しいのでは?
- チケットってめちゃくちゃ高いんでしょ…
- 抽選に当たるなんて夢のまた夢
と諦めてしまう人も多いでしょう。
しかし、ウィンブルドン選手権は四大大会のうち、当日券が入手できる唯一の大会なんです。
今回はウィンブルドンの当日券について詳しく解説し、
- お金がない人でも
- 抽選に外れた(応募できなかった)人でも
- 急に行けることになった人でも
誰でもテニスの聖地で試合を観れる方法を紹介します。
テニスが好きな人はもちろんそこまで興味がない人でも、ウィンブルドンで生の試合を観戦したといったらめちゃくちゃ自慢できますよ。
こちらを参考に、夏のイギリスとテニスを存分に楽しみましょう!
ウィンブルドンは当日でもチケットを入手できる

テニスの4大大会のことは、テニスファンでなくてもなんとなく知っていますよね。
- オーストラリア
- アメリカ
- フランス
- イギリス
この4つの国で開催される最もランクが高い大会を、まとめてグランドスラムと呼びます。
毎年6月末~7月中頃にかけて行われるウィンブルドン大会ですが、2018年は7月2日~7月15日に開催されました。
このようなビッグイベントともなると、チケットは抽選であることが一般的。
それはウィンブルドンも例外ではありません。
しかし、ウィンブルドンがほかの大会と違うのは、
- 当日券が発売される
- 当日券は抽選よりもいい席が用意される
- 当日券は抽選よりも安い
という点です。
抽選で外れてしまったテニスファンだけでなく、はじめからこの当日券を目的にテントを張って待機する人までいます。
この当日券は売り出される枚数に限りがあるので、競争率がめちゃくちゃ高い。
時間をかけて列に並んだ人が抽選よりもいい席で観れるとあって「キューイング」という名前でウィンブルドン名物となっています。
まあ、純粋にテニスを観たい!という人にとっては、過酷ながらもありがたい仕組み。
抽選の場合はなんとなく応募して当たってしまった、という人も多いでしょうしね。
テニスのために時間を投資できる人にこそ、いい席で観戦できるという特典が与えられます。
ウィンブルドン当日券(チケット)の種類

当日券に並ぶ(キューイング)といいましたが、チケットにはいくつかの種類があります。
それぞれの枚数には毎日限りがあり、販売される枚数もバラバラです。
はっきり公式から発表されているわけではないので定かではありませんが、
- センターコート・・・500枚
- No.1コート・・・500枚
- No.2コート・・・500枚
- No.3コート・・・1,000枚くらい?
- グラウンドチケット
グラウンドチケットは数千枚といわれており、会場の中に入るには必須のチケットです。
これは売り切れる心配はないので、とりあえず行けば会場内に入ることはできます。
センターコートやNo.1~2コートではシード選手が主に試合をするので、有名な選手を見れるため競争率が高いです。
ウィンブルドン当日券の値段
大会当日券を抽選で買おうとすると、決勝の場合で1席100万円を超えるのがザラのようです。
日本からの観戦ツアーもありますが、決勝でなくても50万円以上はかかるでしょう。
しかし、当日券であれば貧乏バックパッカーでも気軽に買える値段です。
コートの種類で違うのはもちろん、大会の後半になるにつれてチケットの値段も上がります。
2018年のチケット代をまとめておきますので、参考にどうぞ。
センター | No.1 | No.2 | No.3 | グラウンド | |
7/2㈪ | £60 | £47 | £42 | £42 | £25 |
7/3㈫ | £60 | £47 | £42 | £42 | £25 |
7/4㈬ | £78 | £60 | £50 | £50 | £25 |
7/5㈭ | £78 | £60 | £50 | £50 | £25 |
7/6㈮ | £102 | £78 | £64 | £64 | £25 |
7/7㈯ | £102 | £78 | £64 | £64 | £25 |
こちらが第一週目のチケットの料金です。
グラウンドチケットは一律ですが、ほかのコートは2日ごとに値段が上がっていますね。
ちなみに、第一週目の日曜日は「ミッドサンデイ」と呼ばれている予備日で、天候などの理由で試合が伸びたり延期されたりしたときにのみ試合が行われます。
2018年のウィンブルドンはかなり天気がよくて、期間中に夕方1回パラっと雨が降っただけでめちゃくちゃスムーズに進みました。
続いては第二週目の料金表です。
センター | No.1 | No.2 | No.3 | グラウンド | |
7/9㈪ | £120 | £86 | £70 | £70 | £25 |
7/10㈫ | £120 | £86 | £43 | ー | £20 |
7/11㈬ | £145 | £105 | £39 | ー | £20 |
7/12㈭ | £145 | £59 | ー | ー | £20 |
7/13㈮ | £170 | £38 | ー | ー | £15 |
7/14㈯ | £170 | £35 | ー | ー | £15 |
7/15㈰ | £210 | £30 | ー | ー | £8 |
センターコートを除いて料金がおかしなことになっています 笑
というのも、大会が進むにつれて試合数が減っていき、注目度が高くなるからですね。
どの曜日にどの試合が行われるか、というのは以下の通り。
- 火曜日・・・女子シングルスの準々決勝(センターとNo.1)
- 水曜日・・・男子シングルスの準々決勝(センターとNo.1)
- 木曜日・・・女子シングルスの準決勝(センター)、ダブルス準決勝(センターとNo.1)
- 金曜日・・・男子シングルスの準決勝(センター)、ダブルスの準決勝(センターとNo.1)
- 土曜日・・・女子シングルス決勝(センター)、男子ダブルス決勝(センター)女子ダブルス決勝(センター)
- 日曜日・・・男子シングルス決勝(センター)、ミックスダブルス決勝(センター)
大会が進むにつれて、チケットの競争率も上がります。
2週目にもなると前々日からテントを張ってチケットをゲットするというツワモノも。
準々決勝にもなると、当日の朝ではショーコートのチケットは取れないと考えた方がよいです。
ウィンブルドン当日券のルールと補足説明
テニスの試合を見ようが見まいが、会場内に入るには必ず「グラウンドチケット」を購入する必要があります。
グラウンドチケットとは、
- No.3より若いコート(ショーコート)の試合はみれない
- No.4~No.18までのコートを自由に観戦できる
というチケットのこと。
逆に、ショーコートのチケットは指定席になっているので、入手した場合は
- そのコートだけの試合
- No.4~No.18までのコートの試合
を観戦できます。
No.2コートのチケットを買ったとしてもセンターコートには入れませんし、逆にセンターコートのチケットを買ってもNo.1コートの試合を観戦することはできません。
グラウンドチケットさえあれば会場内を自由に散策できるので、
- 練習用コートの近くで選手を出待ちするもよし
- お土産やグッズを買うもよし
- ビールやシャンパンを飲むもよし
- ピクニックを楽しむもよし
- 適当なコートでテニス観戦するもよし
と楽しむ方法はたくさんあります。
ショーコートの試合は大スクリーンでオンエアされているので、芝生の上でピクニックしながら雰囲気を楽しむのもアリですよ。
ロンドンっ子は炎天下の芝生がめちゃくちゃ好きなので、みんなに習って夏を楽しみましょう。
ただし、日焼け対策は絶対に忘れないように!
ロンドンの日差しは日本と比べ物にならないくらい強いです。
- 白の帽子
- 日焼け止め
- 日焼け止めスプレー
- UVカットのサングラス
- UVカットの長袖アウター(白)
などを準備して、肌を守りましょう。
ウィンブルドン当日のチケットを購入する流れ

テニスのウィンブルドン大会は、地下鉄の最寄りがサウスフィールズ駅の《ウィンブルドンパーク》にて開催されます。
【地図】
会場についてからの流れをサクッと説明するとこんな感じ。
- ウィンブルドン名物「キュー(列)」に並ぶ
- キューカードを手に入れる
- ひたすら待つ
- 手荷物検査を受ける
- チケットブースで当日券を購入
- ついに入場!
それぞれについてもう少し詳しく解説していきますね。
【1~2】列に並んでキューナンバーを入手
イギリス英語では「列」のことを「キュー」といいます。
アメリカ英語では「ライン」ですね。
イギリス人は日本人と同じく列に並ぶのが好きだといわれるのですが、ウィンブルドンではそれをしっかりと体感できます。
最後尾に大きな黄色い旗を持ったスチュワードさん(ディズニーパークで言うキャスト)がいるので「キューカード」をもらってください。
必ず一人1枚もらうのを忘れないように。
これが列に並んだという証拠になるので
- もらい忘れたり
- 失くしてしまったり
すると会場内に入れません。
カードには自分が本日何番目の到着なのかが書かれています。

始発で出発し、朝6時半ごろに到着したときは3,000番代後半でした。
【3】キューカードをもらったら、ひたすら待つ
無事にキューカードをもらったら、あとは忍耐との勝負です。
クソだだっ広い芝生の上で入場をひたすら待つのみ。
なんとも言えないところではありますが、わたしの経験では会場に入るまでに4~8時間くらいかかりました。
公園についた時間と番号によってかなり変化しますが、到着が早ければ早いほど会場内に入るのも早くなります。
- 観たい試合がある
- 応援したい選手がいる
- センターコートに入りたい
という人にとっては、何番目の到着かというのが運命の分かれ道になります。
確実にショーコートのチケットを手に入れたい人は、以下の記事を参考に戦略的にキューイングを攻略しましょう!
列に並んでいる間、トイレは無料で使えるので、尿意が起こりやすい朝でも安心です。
コーヒーや紅茶、軽食を売る屋台も出るので、食べ物や水分補給には困りません。
とにかく待ち時間が長いので、
- ピクニックシート
- 時間つぶしの本やゲーム
は必ず用意していきましょう。
一度にたくさんの本を持っていけるKindle Paperwhiteや、動画をダウンロードしておけるFire HD
などがおすすめです。
わたしはウィンブルドンのためだけにピクニックシートを買いましたが大正解。
- マークスアンドスペンサー
- ジョン・ルイス
- TKmaxx
- 大型のテスコやセインズベリーズ
などで£5くらいから買えるので、前日までには準備しておくとよいでしょう。
シートの裏が加工されていて、ある程度は水に耐えられるものがおすすめ。
スマホの電波は届きにくいので、電子機器以外を持っていった方がいいです。
【4~5】手荷物検査とチケットブース
列がどんどん進むと、
- 赤外線による手荷物検査
- 金属探知機
が待っています。
ここは指示に従っていれば問題ありませんが、わたしはなぜかシャーペンが疑われ「南京錠は持っているか?」と聞かれました。
なんでなのか、さっぱり分かりません。
ここをクリアして、右手の陸橋を使って道路を渡ると入場はすぐそこ!
チケットブースでお金を払い、ついに会場内へ到着です。
ここで重要な情報をシェアしますが、2018年からはチケット代をクレカやデビットカードで支払えるようになりました。
これまではオール現金ということで「なにクソ」と思っていましたが、当日カードでOKだったので出鼻をくじかれましたね…
もちろん、会場内のカフェやフードコートでも全てクレジットカードやデビットカードが使えたので、めちゃくちゃ快適でした!
当日券が買えなくてもセンターコートで観戦できる!?

長い待ち時間を経て会場内に入ったら、
- 空腹やノドの渇きを癒やす
- 目的の試合のコートへ向かう
- マレーマウントでピクニックを楽しむ
など、楽しみ方は人それぞれ。
もし、朝の到着が遅れてしまって「センターコートのチケットが買えなかった!でも絶対に見たい試合がある!」という場合には、リセールチケットに並ぶという方法があります。
リセールチケットとは、帰ってしまった人の分の再販チケットのことです。
売上はすべてチャリティに回され、出遅れてしまった人でも
- センターコート
- No.1コート
- No.2コート
- No.3コート
で試合を観戦できるというスバラシイ仕組み!
とはいえ、リセールチケットは15時からしか販売されないため、このチケットでテニスを楽しむにはちょっとしたコツが必要です。
リセールチケットに関する攻略法は、こちらの記事にまとめました!
ウィンブルドンは思い立ったその日でもテニス観戦できる

ウィンブルドンほどの世界規模の大きな大会になると、思い立ったその日に行って試合を観るなんてことはほとんどできません。
でも、フェア精神にあふれるウィンブルドンでは、当日券を買えば
- 高いチケット代を払うことなく
- 抽選にハズレた人でも
- 思い立ったその日でも
- 急に予定が空いた人でも
本当に誰でも気軽にテニス観戦を楽しめるんです。
試合は夜9時くらいまでは行われているので、仕事帰りにテニス観戦するロンドンっ子も。
テニスやスポーツ観戦というものが身近にあるイギリスならではなのか、抽選よりも当日券に並んだ人の方がいい席で観れるという気前のよさもいいですよね。
今回の方法の通りに実行すれば、誰でもウィンブルドン大会の試合を観戦できます。
テニスの観戦はもちろん、会場内のお祭り気分や夏っぽい雰囲気を味わうだけでもワクワクして、ロンドンらしさを体感できるはずです。
最新のガイドブックを参考にしっかりと計画を練り、ロンドン観光とウィンブルドンを楽しんでくださいね🌟
ウィンブルドンを最大に楽しむには、以下の記事もどうぞ!