元ヴィーガンのカーリーです。
菜食大国であるイギリスの首都・ロンドンに住んだことをきっかけに1年弱プラントベースの食を心がけていました。
当時はじめて知ったのが、ヴィーガンは
- 白砂糖
- はちみつ
を食べないということです!
はちみつは分かるような気もしますが、まさか白砂糖までとは…
ということで今回は、ヴィーガンが白砂糖とはちみつを食べない理由を詳しく解説します。
「ヴィーガン」という人たちのことを正しく理解してもらうことはもちろん、白砂糖のおどろくべき真実を知ってもらえればと。
それではさっそくいきましょう。
ヴィーガンとは?動物由来のものは一切NG

本題の前に、軽くヴィーガンについておさらいしておきましょう。
ヴィーガンをひと言で説明するなら「菜食主義者」です。
菜食主義者のなかにも色々あり、
- 魚は食べる
- 肉だけ食べない
- 肉も魚も卵も乳製品も食べない
- 状況に応じて肉を食べる
など、みなさん自分の生活スタイルに合わせて菜食を実践しています。
中でもヴィーガンは
- 肉を食べない
- 魚を食べない
- 卵を食べない
- 乳製品を食べない
- 動物性の脂も食べない
- はちみつを食べない
- 動物の骨からとった出汁もNG
というように動物性の食品を一切食べないので、菜食でない一般の人からしてみればかなり多くの制限があるように感じるはずです。
でも、それは違います。
ヴィーガンでもおいしく食事を楽しめるし、健康的に生活できます。
世の中には動物性の食品が溢れかえっており、それらを食べるのが当たり前になっている。
だから、ヴィーガンには
- 不健康
- 食べられるものが少ない
- 外食を楽しめない
- おいしいものが食べられない
という間違ったイメージがついているだけだと、自ら菜食を実践して感じました。
ワインについて書いた記事もあるので、併せてどうぞ!
ヴィーガンが「はちみつ」を食べない理由
ヴィーガンってはちみつも食べないの?
疑問に思った人もいるかもしれません。
少なくとも以前のわたしははそう思っていました。
はちみつは花の蜜を集めたものなので、元をたどれば植物由来の食品ともいえます。
しかし、そこに「蜂」という生き物が関わってくることで、はちみつは動物性食品に分類されるんですね。
実際、蜂の体を介した花の蜜は「純粋な花の蜜」ではなくなっています。
簡単にいえば、蜂の体液なんかが混ざっているということ。
理屈っぽいことを抜きにしても、
- 自然の営みに人間が手を加えたり
- 蜂と自然の営みを人間が搾取したり
- はちみつ採取で多くの蜂が犠牲になったり
することがヴィーガンにとっての問題です。
一方、メープルシロップやアガベシロップなどは樹液なので、ヴィーガンも食べられます。
わたしもほぼヴィーガンだった頃の甘味料は
を使っていました。
砂糖より割高ですが、本当に必要な分だけを使うなら大きな負担にはなりません。
植物性のオーガニック甘味料を使ってお財布が厳しい場合は、体が砂糖に慣れすぎている可能性があります。
精製した砂糖の有害性について知るなら、以下の本がおすすめです👍
ヴィーガンは食べ物だけじゃなく毛皮や革製品もNG
ここまで話してきたことは主に『エシカル・ヴィーガン』という、より厳しめのヴィーガンの話です。
エシカル・ヴィーガンに対するのが『ダイエタリー・ヴィーガン』というもので、こちらにははちみつを食べる人もいます。
ダイエタリー・ヴィーガンとは、健康の目的でヴィーガンになった人のことです。
一方のエシカル・ヴィーガンとは、健康よりも動物愛護や地球環境の保護に重きを置いている人たちのこと。
このようなエシカル・ヴィーガンは食べるものだけでなく、洋服やかばんなど身につけるものに対しても信念を持っています。
具体的には
- 毛皮のコート
- 革靴
- ウールのジャケット
- カシミヤのセーター
- 革のかばん
- ダウンジャケット
などは身に着けません。
このように見ると、冬のわたしたちはいかに動物に温めてもらっているかが分かりますよね。
わたしはミリタリー由来のファッションが好きなこともあり、革のかばんや靴、ウール製品にめちゃくちゃ魅力を感じます。
これから手持ちを増やすかどうかは検討中ですが、現在持っているものはメンテナンスしながらできるだけ長く着たいですね。
革やウールって、機能性と長持ちを兼ね備えた本当にすばらしい製品ですから。
最近はヴィーガンが持てる『ヴィーガンレザー』というものがあります。
動物の皮を使っていなくても、皮らしい風合いが楽しめる小物や洋服などですね。
【衝撃】白砂糖には動物由来のアレが使われている

肝心の本題ですが「なぜヴィーガンは白砂糖を食べないのか?」という点です。
驚くことに、白砂糖をつくるときには「牛骨粉」というものが使われています。
動物の骨から作られる「牛骨粉」には目に見えない無数の穴が空いており、それがフィルターの役割をして砂糖の純度を上げるんです。
砂糖に動物の骨が混ざっているということではないにしろ、砂糖をキレイにする過程で動物由来のものが使われているとは…
しかも、自分が食べているものになにが使われているか、なにから出来ているのかすら知らないなんて…
ヴィーガンやベジタリアンについて知っていくにつれ、自分はほんとうに無知で愚かだということを痛感します。
健康面でも白砂糖を摂らない方がいい

ちょっと話は横道に逸れますが、菜食主義ではない人でも健康面を考えれば白砂糖をなるべく避けた方がいいです。
詳細は先ほど紹介した本に書いてあるので、ここではサクッと触れておきましょう。
例えば、砂糖をたくさん摂ると体内炎症を引き起こしやすくなります。
体内炎症は生活習慣病などの大きな病気の原因になるだけではなく、
- 頭痛
- 肌荒れ
- 冷え性
- 生理痛
- 胃痛
などの小さな不調の原因にもなるんです。
最近の子供にアレルギーが多いのも、砂糖や食品添加物などによる炎症が原因だという見方も。
そもそも、母体からして慢性的な炎症を起こしているでしょうしね。
生まれてからすぐ添加物まみれで薬漬けになるだけじゃなく、お母さんのお腹にいるときから有害なものに囲まれているんですから。
そりゃアレルギーも出ますわ。
さて、糖質制限をすると体が軽くなったと感じたり肌がキレイになったりするなど、目に見えて体が変化します。
とはいえ、なかなか甘いものを辞められない理由は、砂糖に依存性があるからです。
さらに言えば、白砂糖よりも三温糖の方が
- 安全
- 健康にいい
と思われがち問題にも触れておきましょう。
このようなイメージを持っている人は多いかもしれませんが、簡単に手に入る砂糖のほとんどは精製の段階でほぼすべてのミネラルが失われています。
そのため、白砂糖を選んでも三温糖を選んでもほぼ同じ。
むしろ、白砂糖にキャラメル色素を入れただけの「三温糖」が健康にいいわけないです。
自分が食べるものになにが使われているか知らない

今回はヴィーガンの人たちが
- なぜは白砂糖を食べないのか
- なぜはちみつを食べないのか
について解説しました。
しかし、わたしは今回のように菜食に関する情報を発信することで「あなたもヴィーガンになろう!」と言うつもりは全くありません!
ただ、自分が食べているものに
- なにが入っているか
- なにが使われているか
を知らずに食べることは危険だと思います。
いつでもどこでも安い値段で気軽に食べ物が手に入ることは、確かに恵まれている証拠。
でも、それにあぐらをかいて『自分の意志で食べ物を選ぶ』ことを怠ってはいけません。
体は自分が思っているよりもずっと正直で、ツケはいつか必ず自分に返ってきます。
若いときのわたしは正しい知識を持って「食」と向き合っていなかったため、幾度となく体調を崩しました。
そんな経験があるからこそ、今さらながら食の大切さに気づいたんです。
あなたもまずは、本を読んで身の回りの食品の生い立ちや流通について知ったり、砂糖を植物性のものに変えたりするなど、具体的に行動してみてはいかがでしょうか。
メープルシロップは、ヨーグルトやパンケーキだけでなく煮物や炒め物にも使えるので、お気に入り&超おすすめの万能調味料です!
今回の記事があなたにとって、自分の意志で食を選ぶきっかけになればうれしいです。