「パーム油と環境問題のどこに接点があるの?」と思ったのではないでしょうか?
そもそもパーム油がどんなものか知らない人も多いはずですし、そんな油が環境を破壊しているだなんて想像しにくいですよね。
ということで、今回は『パーム油と環境破壊』について詳しく見ていきましょう。
この記事を読めば、
- パーム油の消費がもたらす問題
- 身近にたくさんあるパーム油製品
など、基本的な情報を理解できます✨
パーム油の消費を抑えるアイデアも共有するので、ぜひ最後までご覧ください!
環境問題を考えるならパーム油の消費を控えよう

地球を持続可能にするには、パーム油の消費量を減らす必要があります。
理由はシンプルで、パーム油の消費は環境に大きな負荷をかけるからです。
- リユース
- ヴィーガン
- 脱プラスチック
など、環境問題の解決に貢献できるアクションはたくさんあります。それでも、わたしたちの身の回りに存在するパーム油を無視することはできません。
身の回りに当たり前にあるからこそ、消費量が多い。消費量が多いからこそ、地球に与えるダメージも大きい。
パーム油を避けることは、環境問題の解決に貢献することです。
パーム油を含む製品|約80%が食品に加工される

日本のパーム油の約8割が食品に加工されます。
日本に輸入されるパーム油の約4割
↓ ↓ ↓ ↓
マーガリンやショートニングに加工これら植物性油脂には「トランス脂肪酸」は健康に悪影響があるとして、デンマークやアメリカ、スイス、EUなどで次々と禁止や規制などの対策がとられている中、日本は未対応のまま。https://t.co/8ctQb53uhk pic.twitter.com/WZ7otjLKKL
— カーリー|ゆるエシカル (@_car__rie_) August 6, 2019
【パーム油を含む身近なもの】
・ピザ
・パン
・クッキー
・カップ麺
・マーガリン
・チョコレート
・アイスクリーム
・リップクリーム
・洗剤
・石鹸
・シャンプーこれらを避ければプラスチックなどゴミの排出も避けられ、自分にも地球にも動物にもやさしくて一石二鳥👍https://t.co/pq3DGnY6jY pic.twitter.com/c6tV48U89H
— カーリー|ゆるエシカル (@_car__rie_) August 7, 2019
加工食品のほとんどにパーム油が使われます。
森を破壊し動物たちの住処を奪い、地球温暖化を促進させてしまうパーム油の消費。
パーム油(植物油脂)が含まれる食品がこんなにありました😣
食べ物だけで身近にこんなにたくさんのパーム油があったら、惰性で消費を続けちゃいけないと痛感…
身近だからこそ消費量が多く、環境負荷も大きいはず。 pic.twitter.com/23gOmE5CUY
— カーリー|ゆるエシカル (@_car__rie_) August 10, 2019
「植物油脂」という食品表示はほぼパーム油だと考えて問題ありません。
パーム油はもはや、わたしたちの「日常」なんです。
パーム油を避けるのは難しい
パーム油は見分けにくいため、避けるのが難しいです。
見分けにくい、とはどういうことか。
パーム油は色々な名前で表示されるからです。
先ほどの「植物油脂」もパーム油の呼び名のひとつでしかありません。
以下の記事では、「非食品を含めると、パーム油には200以上の呼び名がある」と述べられています。
「植物油脂」と表示されている食品を避けても、違う名前で書かれていたらアウトです。
巧妙なトリックですよね…
【パーム油が普及する理由】みんなにメリットがあるから
パーム油が大量に使用される理由は「みんなにメリットがある」からです。
パーム油の原料であるアブラヤシは
- 一年中 収穫できる
- 作付面積に対して収穫率が高い
のがメリットですから、農家は安定して収入を得られる。
- 安い
- 無味無臭
- 熱に強い
- 劣化しにくい
という性質があるパーム油を使うとコストを抑えられるので、加工業者には必須。
わたしたち消費者は、安くて美味しい食品をいつでも便利に手に入れられる。
だからパーム油は普及しているんです。
でも、そのメリットの裏で地球環境が壊されて森の動物たちが住処を失い、温暖化が進んでいることを忘れてはなりません。
パーム油の消費がもたらす問題

パーム油の消費は、以下のような問題を引き起こします。
日本人が主に加工食品から年間で平均4kg消費するパーム油。パーム油の消費は…
・森林が伐採される
・動物が住処を失う
・原住民が追い出される
・民族同士の紛争に発展する
・火災が起こりやすくなる
・絶滅危惧種が残り数頭になるなどの悪循環を生み、地球を壊す。https://t.co/cJGKhym0gj pic.twitter.com/kGTv9dHjo6
— カーリー|ゆるエシカル (@_car__rie_) August 6, 2019
こう見ると、
- お金を儲けること
- コストを抑えること
- 安く買えること
なんて、メリットでもなんでもないですよね。
自分の「何気ない消費」がこんな酷い行いだと知って、悔しくて悔しくて仕方ありません。
パーム油を避ける3つのメリット

パーム油を避けるメリットは主に3つです。
- 地球に優しい
- 健康にいい
- ごみを減らせる
パーム油を消費するより健全なメリットだと思います。それぞれの内容を詳しくチェックしましょう。
パーム油を避けるメリット1.地球に優しい
パーム油を避けると、アブラヤシ栽培によって起こる問題を食い止められます。
地球環境や動物を守ることに繋がり、地球温暖化の阻止に貢献できるんです。
地球温暖化が止まれば、わたしたちも暮らしやすくなりますよね。
パーム油を避けるメリット2.健康にいい
パーム油を避けると、自分に優しくなれます。
日本に輸入されるパーム油の約4割
↓ ↓ ↓ ↓
マーガリンやショートニングに加工これら植物性油脂には「トランス脂肪酸」は健康に悪影響があるとして、デンマークやアメリカ、スイス、EUなどで次々と禁止や規制などの対策がとられている中、日本は未対応のまま。https://t.co/8ctQb53uhk pic.twitter.com/WZ7otjLKKL
— カーリー|ゆるエシカル (@_car__rie_) August 6, 2019
パーム油を避けるメリット3.ゴミを減らせる|脱プラスチック
パーム油の消費を避けると、ゴミを減らせます。なぜなら、パーム油が使われる製品の多くは、使い捨てされる資源で包装されているからです。
- お菓子
- 冷凍食品
- コンビニ弁当
- レトルト食品
- シャンプー
- リップクリーム
などを見れば分かりますよね。
こういう商品の消費をやめれば自然とゴミが減り、プラスチックごみが海に流出するのを防げます。
パーム油を避ける方法【持続可能なパーム油】もあり

以下、パーム油を避けるアイデアです。
- 自炊をがんばる
- 菜種油やオリーブ油を買う
自炊を頑張ることはパーム油製品の消費を減らすことですから、自分の体にも環境にも優しいですね。
純粋なオリーブ油や菜種油などは、通販で簡単に買えます。
『持続可能なパーム油』という選択肢あり
当たり前であるからこそ、いきなりパーム油ゼロにするのは難しいです。
純粋な植物油は決して安くありません。
そこで『持続可能なパーム油』という選択肢があります。
8つの原則と43の基準を定め、新たに手付かずの森林や保護価値の高い地域にアブラヤシ農園を開発しないこと、労働者・小規模農園との公平な関係などを求めています。
- 透明性へのコミットメント
- 適用法令と規則の遵守
- 長期的な経済・財政面における実行可能性へのコミットメント
- 生産及び搾油・加工時におけるベストプラクティス(最善の手法)の採用
- 環境に対する責任と資源及び生物多様性の保全
- 農園、工場の従業員及び、影響を受ける地域住民への責任ある配慮
- 新規プランテーションにおける責任ある開発
- 主要活動分野における継続的改善へのコミットメント
一部引用:RSPOについて – WWFジャパン
ちょっと分かりにくいですが…
簡単にいえば『RSPO認証』がついたパーム油を買えばいい、ということです。
RSPO認証マーク付きの製品
一番確実なのは「サラヤ」の製品です。
サラヤの洗濯用 粉洗剤。
サラヤの食器用洗剤。
これらは公式サイトで詳しく紹介されています。

出典:https://www.saraya.com/csr/env/rspo.html
環境問題の解決に貢献|できることからコツコツと

今回は『パーム油の消費の裏側』をお伝えしました。
何も考えずにパーム油を消費し続けると、地球環境は悪化し、今のような生活スタイルでは生きられなくなるかもしれません。
- 森林が減る
- 地球温暖化が進む
- 動物が絶滅の危機に直面する
ということが現実に起こっています。
地球や動物、回り回っては自分の未来のために、できることをやってみませんか?