フリーライターcarlyです。
最近、体調不良をきっかけに1日1食をはじめました。
1日にごくわずかな食事だけで生活している人がいることは知っていましたが、自分事で考えたことはありませんでした。
- 空腹に耐えられなくて絶対ムリ
- 死んでもムリ
- 発狂するかも
- 逆に体調を崩すのでは?
などの疑問ばかりが浮かび、自分には縁のない話だなと。
しかし、本を読んでいくうちにピンときて、1日(ほぼ)1食生活に切り替えて1週間ほど経過。
いや、思ったよりイケる…!!
ということで、今回はわたしもしていた思い込み「1日1食に関する疑問」をまとめていきます。
こちらを読めば、1日1食が怪しげな健康法でないことがわかりますし、自分でもできるかも!と思えるはず。
今こそ常識をとりはらって、人間らしさを取り戻すときです!
1日1食って、本当に1食しか食べないの?

わたしたちは子どもの頃から当たり前に1日3食の生活をしてきたので、1日1食では
- 倒れちゃうんじゃ?
- お腹が空いて力が出ない…
- イライラしそう
- 脳に栄養が行かなくてボーッとするのでは?
と思うのは当然のことです。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”1carly.jpg” name=”carly”] しかし、人間は1日1食をずーっと続けても死にません。[/speech_bubble]なぜなら、人間は「空腹がデフォルト」の生き物だからです。
イキモノとしての人間の長ーい歴史を見ても、1日3食になったのはごく最近のこと。
大昔は狩りをしなければ食事にありつけませんでした。
満足に食べ物がなかった時代の方が圧倒的に長く、1日3回も食べることの方が異常なんです。
人間は空腹には慣れているが、満腹には慣れていない
なるほどな~と思ったのは、食事をしたときのホルモンの働きについてです。
食事をしたときに血糖値が上がり、正常値に戻すために「インスリン」というホルモンが出ることは知っていますよね。
一方、血糖値を上げるホルモンは
- アドレナリン
- アルドステロン
- コルチゾール
- グルカゴン
など、ほかにもたくさんあるようですが、ここでは省略。
血糖値を下げるホルモンは「インスリン」たったひとつなのに対し、血糖値を上げるホルモンはこんなにもたくさんの種類あるのです。
これは、人間が
- 空腹(血糖を上げる必要がある状態)に強く
- 満腹(血糖を下げる必要がある状態)に弱い
ということを意味しています。
血糖を下げる能力が少ないので、大量に食べたモノを処理しきれない。
処理しきれない栄養素は血液をさまよい続け、
- 高血圧
- 糖尿病
- 動脈硬化
- 脳梗塞
- がん
などの生活習慣病としてあわられる。
ぐうの音も出ない、図星をえぐられまくった気分でした。
1日1食で得られる効果

「現代人は食べ過ぎである」ということは、これまでの説明でなんとなくイメージできたのではないでしょうか。
1日1食などの「少食」にすると、以下のような効果が得られます。
- 寿命が伸びる
- ダイエットになる
- 肌がきれいになる
- 若返る
- 原因不明の体調不良がよくなる
- 便通がよくなる
- 病気にかかりにくくなる
- 生活習慣病にならない
- 性欲アップ
- からだが軽くなる
- 頭がスッキリする
詳しくは別の記事で紹介しようと思いますが、すべて実験や調査に基づいている結果です。
ダイエットや生活習慣病に関しては、食べる量そのものや摂取する栄養が減るのでなるほどな~と思いますよね。
消化にエネルギーが使われなくなる分、ほかの機能が活発化して免疫力がアップし、原因不明の体調不良やアレルギーが治るのもイメージできます。
性欲はわかりやすいですね。
生命の危機を感じると、子孫を残そうという本能が働いて性欲がアップするといいますし。
(現代人に草食が増えているのも、食べ過ぎが原因なんじゃ…!?)
上記の効果については、わたしが読んだこちらの本に詳しくのっているので、ぜひ読んでみてくださいね。
【1日1食】はじめる前の疑問&回答

1日1食というと、問答無用でムリと思うかもしれません。
わたしも実践するまでは本当に大丈夫なの?という疑問や心配事だらけでした。
なので、ここでは1日1食に関する疑問に答えていきます。その疑問とは、
- 空腹に耐えられる?
- エネルギー不足にならないの?
- 栄養失調にならないの?
- 好きなもの食べられないなんてムリ
- ボーッとしそう
- 健康に悪そう
の6つです。
【1】1日1食、空腹に耐えられるのか
1日1食でも、正しい知識があれば空腹に耐えられない… ということはほとんどありません。
そもそも「耐える」というよりかは、空腹をコントロールすればいいってことなんですよね。
なぜお腹がグーグーなるのかというと、血糖値が急激に下がることが原因です。
食事をして血糖値がガーンと上がり、数時間後に血糖値が下がることでお腹がなる。
そしてまた食べるから血糖値が上がる、下がってお腹が空く…
血糖値の上がり下がりが激しければ激しいほど、お腹が激しく空きます。
これはエネルギー不足のサインではなく、血糖値が下がったことによる警告。
血糖が上がりすぎないためにインスリンが出ますが、下がりすぎても危険ですからね。
お腹がなるのは、からだが血糖が下がるのを生命の危機だと勘違いするからです。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”1carly.jpg” name=”carly”] 空腹とは、負のループ。[/speech_bubble]つまり、血糖値が急降下しないようにすれば「お腹が空かない=空腹に耐える必要がない」ということですね。
とはいえ、1日1食しか食べずに後は水だけ、というのはさすがに厳しいでしょう。
わたしが読んだ本では、
- 人参りんごジュースやしょうが紅茶(黒砂糖入り)で水分と糖分を補給
- 昼には「そば」でタンパク質やミネラル、ビタミンを補給
することをおすすめしています。
わたしは朝~昼をハチミツ入りのしょうが紅茶で過ごしていますが、耐えられないほどの空腹に襲われたことはありません。
ちょっと小腹が空くことはあるので、
- ナッツ類
- 高カカオチョコレート
をおやつとして食べています。
【2】1日1食、エネルギー不足にならないの?
1日1食をふつうに食べていれば、エネルギー不足になって体調を崩したり、動けなくなったりすることはほとんどないでしょう。
基本的に人間は、生命維持に必要なカロリーだけとれれば生きていけるので、20~30代の1日の目安は
- 男性・・・1500kcal
- 女性・・・1100kcal
くらいでしょうか。
これを下回ったとしてもお腹周りの脂肪がありますし、現代人は運動不足がデフォルトなので問題ないはず。
自分がどのくらいのカロリーを摂っているか詳しくはわからないですが、
- 朝・・・黒砂糖入のしょうが紅茶1~2杯(たまにバナナ、みかん、りんご)
- 昼・・・しょうが紅茶1~2杯(基本的に食べない)
- 夜・・・好きに食べるし、お酒も飲む
夜は和食がおすすめなのですが、わたしは海外に住んでいるのでけっこう苦戦しています。
炭水化物は全粒粉のペンネばっかり。
最近、近くのお店でオーガニック玄米を見つけたので、そちらに移行していきます。
ということで、夜は基本的に好きなものを満足に食べられるので、500~1,000kcalは摂れてしまうでしょう。
なので、1日1食でも、生命の危機におちいるほどのエネルギー不足になる可能性は低いです。
【3】栄養失調にならないの?
栄養が足りないと免疫力が下がって病気になったり、疲れが取れにくくなって体調が悪くなったりするのでは?と思う人もいるかもしれません。
しかし、正しい知識を持って実践すれば、栄養失調の心配はいりません。
わたしが参考にしたこちらの本に書かれているのですが、以下のような食品をとりいれることを忘れなければ、1日1食でも栄養失調になることはないです。
それは【まごわやさしいな】です。
- ま・・・豆
- ご・・・ごま
- わ・・・わかめ(海藻類)
- や・・・野菜(緑黄色野菜)
- さ・・・魚(イワシやサバなどの青魚)
- し・・・しいたけなどのキノコ
- い・・・芋
- な・・・ナッツ
なるほど、ものすごく日本的な品目ですよね。
イギリスで簡単に手に入るのは豆と野菜、芋、ナッツくらいでしょうか。
ほかはやたらと高かったり、探さないと売っていなかったりするものばかり。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”1carly.jpg” name=”carly”] 海外で「日本人には日本食が一番…」を実感。[/speech_bubble]1日1食でもこれらの品目を食べようと心がければ、けっこうな食事量になりそうですし栄養素も豊富。
日本人のからだに合った食事という感じですね。
【4】好きなもの食べられないなんてムリ
どんなに
- 痩せたい
- 健康的になりたい
- 病気を治したい
と思っていても、好きなものを食べられないのってツラいですよね。
わたしも食べることが大好きなので、1日1食しか食べないとか好きなものが食べられない健康法なんて、ぜったいにムリだと思っていました。
しかし、人間とは慣れるイキモノのようで、1日1食にも慣れれば好きなものを食べないことにも慣れるのです。
というか、自然と脂っこいものとかジャンキーな食べ物とかを好まないようになります。
胃がデリケートになっているので、日本人は日本人らしく軽くて胃にやさしい穀物や野菜がほしくなりますね。
1日ほぼ1食にしてからは食べる量と回数が減ったので、「1日1食しか食べない」ではなく「1日1食でなにを食べるか」という考え方にシフトしました。
なので、オーガニック食材を選んだり添加物を気にしたり、どんな栄養素が入っているかを考えて食べたりするようになったんですね。
いたるところに誘惑はありますし、たまには肉やパン、スイーツが食べたい… となるときもあります。
でも、食べるべきでないものを食べた後の「不快感」を考えると、手が出なくなります。
こういうのを体質が変わった、というのでしょうか。
食べたい!という欲求より、なにを食べるべきかの方が重要になってきた感覚です。
ストレスゼロとはいかないとしても、自分的には「好きなものが食べられないなんてムリ」というのは、ただの思い込みでした。
【5】集中できなさそう、ボーッとしそう
食事量が少ない→脳に糖分(エネルギー)がまわらない→頭が働かず、ボーッとするのでは?と思う人は多いでしょう。
しかし、食べない方が逆に頭がスッキリ冴えて、集中力もアップします。
というのも、食べた後はリラックスをもたらす副交感神経が優位になるので、眠くなります。
野生の動物がつねに周囲を気にしてすばやく危険を察知できるのは、空腹によって交感神経が優位になっているから。
これがお腹いっぱいになってのんびりしていたら、お腹を空かしたほかの動物に食べられてしまいますよね。
このように、空腹というのは生命の危機を避けるために
- 適度な緊張感
- 思考回路がクリア
- 情報伝達が早い
などの機能をフルで使える状態だ、ということです。
実際のところ、朝や昼を食べないからといって頭が働かないとか、集中できないと感じることはありません。
お腹がなって集中できないのでは?ということもなし。
先ほど説明したように、血糖値の上下をコントロールすることで防げます。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”1carly.jpg” name=”carly”] 食事と集中力(脳)に関する本は、こちらがおすすめ。[/speech_bubble]このように、デキる人は食べないとまでいわれるくらい、食事と脳は大きく関わっているんですね。
【6】健康に悪そう
健康に悪そう、というぼんやりしたイメージを明確にすると
- 栄養失調
- 疲れがとれない、だるい
- 肌荒れ
- 免疫力が下がる
- 病気になる
といった感じでしょうか。
1日3食と同じように、風邪を引いたらしっかり食べて休むのがいい、といわれて育った人は多いと思います。
だから「食べない=健康に悪い、病気になる」というイメージが強いのです。
でも、食べ過ぎ(1日3食)が原因で病気になる人は増えていますし、食べ過ぎることで胃が疲れ体調が崩れたり、便秘や肌荒れを引き起こしたりしています。
ということは、食べ過ぎよりも食べないことの方が「からだにはいい」といえるのではないでしょうか。
ペットを飼ったことがある人ならわかると思うのですが、犬や猫が具合が悪そうなときって、水も飲まずなにも食べずただじっとしていますよね。
食べると消化にエネルギーが使われてしまって、免疫や老廃物の排出にまで回らなくなります。
だから、食べないことで免疫力に全エネルギーを使ってもらうわけです。
ということで、食べない方が体調不良は治りやすいということ。
なので「食べない=健康に悪い」とは言い切れません。
むしろ、「食べない」とうまく付き合えばからだの不調が治って頭もスッキリし、いいことが多いのでは?と思っているくらいです。
「1日1食=自分にはムリ」は思い込み

わたしもそうでしたが、1日に1食しか食べないなんて絶対ムリ!と思っている人の方が大半でしょう。
しかし、1日1食は自分にはムリ、なんてのは思い込みしにか過ぎません。
だって、なんの疑いもなしに習慣化している「1日3食」がすでに思い込みなのですから。
- 1日1食の具体的なやり方
- やってみた感想
- どんな効果があったか
などは、徐々にこのブログに書いていくつもりですが、まずはこの記事で1日1食に対する思い込みや疑問をなくしてもらえればうれしいです。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”1carly.jpg” name=”carly”] 参考までに、わたしが読んだ本を紹介しておきます。[/speech_bubble]いずれも興味深い実験内容や「なるほど~」と思ってしまう立証などがたくさんなので、自分のからだのつくりを知れるいい機会でもありますよ。