こんな声に応えます。
初心者にとって多聴は少し厳しいながら、初心者にこそ必要な学習法です。
多聴をやっても
- 聞きとれないから
- 意味が理解できないから
といって違う学習法をすることは、むしろ大きな挫折と遠回りを招いてしまいます。

本記事をチェックして多聴の正しいやり方と継続のコツを押さえ、しんどくないやり方で英語を身につけましょう。
- 多聴のやり方【初心者向け】
- 多聴向けの教材の選び方
- 多聴を続けるためのコツ
学歴もキャリアも根性もお金もないわたしですが、英語を愛して20年になります。
海外好きをこじらせた結果、ひとりで海外へ8カ国以上、海外在住歴2年半です。
【英語】多聴のやり方【初心者もできる3ステップ】

英語の多聴のやり方は次のとおりです。
- 音声をくり返し聞く
- オーバーラッピング
- ディクテーション
詳しく説明しますね。
1.音声をくり返し聞く
多聴の基本は「ナチュラルスピードの会話をくり返し聞く」こと。はじめのうちは早さや音のつながりによって、聞きとれない音ばかりです。
しかし、ひとつの音声をひたすらくり返し聞くことにより、聞きとれる部分が少しずつ増えていきます。

初心者は同じ音声をくり返し聞く
聞きとれる音がそもそも少ない初心者は、同じ音声をくり返し聞くことで自分が確実に聞きとれるようになりつつあることを実感しましょう。
毎回違う音声を聞くと、いつもスタートがゼロからになります。
初心者にとっては聞きとれない自分の無力さを毎回突きつけられることになり、苦痛でしかありません。
それよも、同じ音声をくり返し聞くことで聞きとれる音が増えていくのを実感できるほうが、楽しく挫折もしにくいはず。

2.オーバラッピングする
同じ音をくり返し聞いていくと、少しずつフレーズを覚えてくるはずです。
覚えてしまったフレーズはどんどん声に出し、使い方を脳に覚えさせてしましょう。
覚えたフレーズを音声に合わせて発音すると
- 流暢さ
- スピーキング力
が鍛えられ、英語らしい音で会話できるようになります。
オーバラッピングについては「オーバーラッピングの効果とは【英語学習】入門~初心者におすすめ」という記事にまとめたので、参考にどうぞ。
3.ディクテーションする
多聴に慣れてきたら、ディクテーションでリスニングの精度をチェックしましょう。
ディクテーションとは、音声を聞いて書きとるという学習法です。
ディクテーションをすることで、正しく聞きとれているかを確認できます。

【英語】多聴に使う教材の選び方

多聴で使う教材は、ナチュラルスピードの自然な会話を録音したものがおすすめです。
多聴はナチュラルスピードの自然な会話で行う
英会話を習得するなら、英語のナチュラルスピードに慣れておく必要があります。
聞きとれないからといって
- テスト用の音声
- 学習者向けの音声
に慣れてしまうと、リアルな英会話ではまったく歯が立ちません。
しかも厄介なことに、一度「自分は聞きとれる」という成功をつかんでいるので、余計に大きな挫折になってしまうんです…

語学習得はナチュラルスピードの会話を大量にインプットすることから
たしかに、初心者がナチュラルスピードの英語を聞くのはかなり大変ですが、それが語学習得のファーストステップです。
赤ちゃんも周りの大人の自然な会話をひたすら聞くことからはじめています。
赤ちゃん言葉を使ったとしても、会話の大部分を占めるのは大人同士のやりとりです。
- 聞きとれなくても聞く
- 聞こえたままに受けとる
ことが、言葉習得の基本のキということ。
理解できなければ意味がないという気持ちは、残念ながら「できない」という状態に耐えられない大人のワガママなんです。
赤ちゃんに習えば「理解力とは、ほかの能力の向上とともに自然とついてくるもの」。

多聴におすすめなのは海外ドラマ
海外ドラマは、英語ペラペラな人によるナチュラルスピードの自然な会話で成り立っており、多聴にぴったりの教材です。
- 興味のある内容
- 1話あたり20分前後
という条件を満たした作品を選びましょう。
1話あたりの尺が長いと観るのが大変ですし、ドラマといえども興味のない映像を見続けるのはただの苦痛ですからね。

Podcastも使える
英語ペラペラな人によるナチュラルスピードの会話といえば、Podcastもおすすめ。けっこうコアな情報を手に入れられるので、好きなジャンルの番組が見つかれば最強ですよ。
Podcastはスクリプトがないのでディクテーションには不向きですが、くり返し聞くことでリスニング力は十分に鍛えられます。
番組を検索するには英語を使う必要があるので、ぜひチャレンジしましょう。
【英語】多聴におすすめの時間帯

多聴のメリットは、なにかをしながらできるという点です。
- 朝起きてラジオ体操しつつ
- 通勤しつつ
- 夜ベッドに入ってから寝るまで
- お風呂に入りながら
など、自分の生活習慣に合わせて行えば、かんたんに習慣化できます。
やってもいい「ながら」やってはいけない「ながら」
多聴はやってもいい「ながら」でやらないと効果がなくなります。
やってもいい「ながら」とは
- 歩く
- 筋トレ
- ストレッチ
- お風呂に入る
- お皿を洗う
- 洗濯物をたたむ
のような「頭を使わなくてもできる」作業のことです。
テレビを見たり本を読んだりするなどの頭を使う作業をやりながらだとしたら、それは多聴ではなく、もはや「ただ英語の音を再生している」だけになってしまいます。

【英語の多読】やり方のコツを押さえて基礎力アップ

今回は「多聴」のやり方を説明しました。「多聴」は、赤ちゃんが毎日コツコツ行う言語習得のファーストステップ。
大量のリスニングをこなしつつ
- 聞きとり力
- 理解力
- 正しい文法
- ボキャブラリー
をからだで覚えることで、高度な思考や会話ができるようになります。
たしかに、初心者が多聴をすると
- 聞きとれない
- 理解できない
という事実から逃げ出したくなり、英語の勉強が続かなくなります。その苦しさを乗り越えなければなりません。
その苦しさを少しでも和らげるために、好きな教材を選ぶことが大切です。
海外ドラマは星の数ほどあるので
- 自分に関係がある
- 強い興味がある
- 続きが見たくてたまらない
という作品がひとつは見つかるはず。
楽しむことを忘れなければ「できない」という苦しさは乗り越えられます。