こんな声に答えます。
ミニマリストのカーリーです。
「コンポスト」と「キエーロ」って、同じに見えますよね?
土で生ゴミを分解してゴミを減らす… というのは分かるけど、なんかスッキリしません。
ということで、分かりやすくまとめます。
結論【キエーロはコンポストの一種】です。キエーロは一般的なコンポストより始めやすく、維持も簡単!
これからコンポストを始めたいと思っている初心者さんは、必見です。
コンポストとキエーロの違い|キエーロはコンポストの一種

キエーロは、コンポストの一種です。どちらも【生ゴミの堆肥化】を目的としています。
スーパーマーケットを例にしてみます。
コンポストが「乾物コーナー」だとすると、キエーロは「昆布」だったり「鰹節」だったり。
こんなイメージです。
コンポストには色々なやり方があり、キエーロはそのひとつなんですね。「キエーロでコンポストを作る」という使い方がしっくりきます。
【コンポストとは?】堆肥化、堆肥化させる道具のこと

そもそも「コンポスト」とはなにか。 コンポストとは、堆肥のことです。
「堆肥化する」という動詞として使われたり、コンポストを作る道具のことを指したりも。
厳密にいうと、コンポストを作る道具は「コンポスター」です。
【コンポスト=堆肥にまつわるあれこれ】と思っておけば、意思の疎通は図れると思います。
コンポストの種類は大きく3つ
コンポストには、大きく分けて3つの種類があります。
- 回転式
- ダンボール
- 土に埋める
電動式の生ごみ処理機やミミズ式などもありますが、ここでは省略です。
回転式は、こういうやつ。
混ぜる代わりに回転させ、分解を早めるタイプです。お値段は高めかつ大きいので、ベランダでは厳しいかもしれません…
土に埋める「土中式」は、こういうの。田舎に行くと、家庭の庭先に埋まっているのをよく見かけます。
土中式コンポストは、庭があること前提です。
ベランダでコンポストを作る場合は、ダンボール式だと難易度が低めです。
上手くやらないと、ニオイや虫が発生して、大変ですが…
コンポスター設置を奨励している市はけっこうある
コンポスター設置に奨励金を出す自治体は、けっこう多いです。各自で生ゴミを処理してもらえれば、ごみ処理に費やす税金が減りますので。
自治体としては、コンポスト万歳です。
上限いくらか、1世帯につき何基か、申請に必要なものなどは、自治体によって異なります。
自分が住んでいる市のホームページを調べてみるとよいです。
自作したコンポストを回収してくれる自治体もあります。
【キエーロとは?】堆肥化させる方法のひとつ

キエーロも、堆肥を作る手段のひとつ。
2000年頃に、神奈川県葉山町のあるご夫婦が開発した、堆肥化術です。
ごみの減量化を推進する葉山町や近隣市町村でここ数年来、家庭用生ごみ処理機「バクテリアdeキエーロ」が急速な広まりを見せている。15年前に考案したのは同町下山口在住の松本信夫さん、恵里子さん夫妻。
キエーロの仕組み|土の中のバクテリアのみで生ゴミを分解
キエーロは、木製の箱の中に、黒土を入れて使います。加熱した土にはバクテリアがいないので、使えません。
穴を複数つくり、ローテーションでゴミを埋めていきます。
ゴミが分解されるのにかかる時間は、夏場で1週間、冬場で2週間ほどが目安です。
分解された生ゴミはそのままバクテリアの養分となるので、肥料を入れる必要もなく、土が増えることもありません。
日当たりがよく、風通しがいい場所に設置することが条件です。
キエーロの特徴|虫やニオイがなく、都市部でもやりやすい
キエーロの特徴は、以下の通りです。
- ニオイなし、虫なし
- 庭でもベランダでもできる
- 維持費がほぼかからない
- 廃油、腐敗したもの、カビも入れられる
虫やニオイが発生しにくいのは、いいですね。 生ゴミが直接 空気に触れないせいでしょうか。
キエーロは基本的に、土中のバクテリアの力で生ゴミを分解します。なので、電気も不要、ピートモスやくん炭 なども不要です。
維持費もかからず、ベランダでもできれば、都市部でもやりやすいですしね。
都市型の現代生活にはぴったり!
ベランダでコンポスト【ミニ・キエーロ】が始めやすい

キエーロを小規模化した【ミニ・キエーロ】なるものもあります!
ミニ・キエーロは、プランターに木枠を取りつけ、蓋を取りつけた小さめのキエーロです。
神奈川県葉山町で生まれたキエーロが、東京都国立市でミニ・キエーロに進化しました。

出典:東京都国立市ホームページ
家庭菜園用プランターやコンテナで作るミニ・キエーロ
キエーロもミニ・キエーロも、要領は同じ。
ミニなだけあって、ベランダでコンポスト化するにはもってこいだと思います。
一人暮らしの女性でも、コンテナを買ってくれば、今日からはじめられますよね。
この手軽さはとても魅力的!

出典:東京都国立市ホームページ
ミニ・キエーロは初期費用たったの1,000円
ミニ・キエーロは 1,000円ほどで始められます。大きな材料は、プランターと黒土だけです。ネットでも普通に買えます。
フタ用の木材や板なども、すべてホームセンターでそろいます。
キエーロは、よくあるコンポストよりも気軽にはじめられて、維持費もほぼなし、初期投資も少ないのが魅力です。
初めてのコンポストにキエーロ|おすすめです

今回は【コンポストとキエーロの違い】をお伝えしました。
コンポストは、堆肥そのものや堆肥化すること、キエーロは堆肥化する手段のことです。
コンポストにはたくさんの種類があります。
中でも、キエーロは初期費用とランニングコストが少なく、虫やニオイなども少なく、初心者でもはじめやすいコンポストです。
これから自宅でコンポストを始めようと思っている方は、自治体のホームページを確認し、どのような奨励制度があるのか、調べてみてください。
ミニ・キエーロであれば、さらに始めやすいと思います。