世間ではよく知られている転職方法である、転職エージェント。
しかし、転職エージェントって
- 賢い人しか利用できないイメージ
- 年収が高い人や役職がある人しか使えないんじゃ?
- 料理人なんてあしらわれるだけじゃ…
などなど、よく分からないことだらけじゃないでしょうか?
飲食はやはり特殊な世界なので、あなたが普通の会社員のことや一般的な社会の仕組みを知らなくても不思議ではありません。
実際、わたしもそうでしたしね。
そこで今回は、転職を考えているあなたに《飲食で転職するならエージェントを使うべき理由》を説明していきます。
こちらの記事を読んで、転職エージェントがあなたにどんなメリットを与えてくれるのかを知りましょう。
転職エージェントをガシガシ使いこなせば、今よりいい転職先を必ず見つけられます。
仕事とプライベートのバランスをとり、人生をもっと楽しんでくださいね!
飲食業界でよくある4つの転職方法

飲食業の人が転職するときは
- 求人サイトで見つける
- 職場の人に紹介してもらう(人づて)
- 働きたい店にアタックする
- 転職エージェントを利用する
以上4つが定番です。
1の求人サイトとは、リクナビNEXTや
はたらいくなどですね。
料理人にありがちなのが、2と3の方法。
3の方法はまだしも、2の人づての紹介は激しくおすすめしません。
詳しくは以下の記事を読んでみてください⚠
飲食業界内で転職する際に「紹介(人づて)」をおすすめしない理由は、以下の5つです。
- 精神的・肉体的暴力を受ける可能性、自分が加害者になる可能性がある
- 同じジャンルの料理人の中でウワサが広まる
- 料理人だけでなく、仕入れ業者にまでウワサが広がる
- 辞めるにやめられない
- 最悪の場合、その料理界のなかで就職できなくなる
あなたが
- 少しでも楽しく働きたい
- プライベートも大切にしたい
- 現実的に長く働きたい
と思うのであれば、転職エージェントを使うことをおすすめします。
とくにおすすめな転職エージェントの組み合わせは以下の2つです。
- 飲食業専門のエージェント
- 総合職の大手エージェント
畑が違うタイプのエージェントをダブルで攻めると効率が上がります。
詳しくは以下の記事をチェックしてみてください💡
>>>飲食業界専門のおすすめ転職エージェント3選【元料理人が解説します】
【転職エージェントの仕組み】なぜ無料で使えるのか?

転職エージェントは「無料」で使えます。
この「無料で使える理由」が今回の話のキモになるので、先にチェックしておきましょう。
あなたが転職エージェントを利用し
- 相談する
- 求人を紹介してもらう
- 面接をセッティングしてもらう
- 就職が決まる
などどんなアクションを起こしても、あなたが転職エージェントに払うお金は0円です。
転職エージェントは企業からの仲介料で成り立っている
利用者からお金を取らないのに、転職エージェントはなぜやっていけるか。
それは求人を出している企業から仲介料をとっているからです。
利用者の転職が決まると、転職先である企業が転職エージェントに仲介料を支払います。
仲介料は利用者の年収の10~20%ほどが相場です。
年収300万円の10%だとしても30万円。
一人転職させるだけでもけっこう大きいですよね。
つまり、転職エージェントは利用者を転職させることで初めて報酬をゲットできるんです。
無料でも転職エージェントが手を抜かない理由
利用者がお金を払う必要がないのに、転職エージェントが手を抜かない理由。
それは、いい加減な仕事をすれば企業からの信頼が失われ、収入源がなくなるからです。
先ほど述べたように、転職エージェントがお金を得るためには利用者を転職させる必要があります。
しかし「ゴリ押しで転職させました!ハイ終わり」じゃダメですよね。
そんなやり方では、せっかく転職しても利用者がすぐに辞めてしまいかねません。
利用者が転職してすぐに辞めてしまうようでは、転職エージェントは企業の信頼を失います。
そりゃそうですよね。
企業は「いい加減な人を紹介する転職エージェントはもう使わない」と怒って当然です。
そうならないためにも、転職エージェントは「転職先に定着する」ことを頭に入れつつ、利用者を転職させることにコミットします。
なので、転職エージェントが無料だからといって
- ロクな求人がない
- 対応が悪い
なんてことはないんです!
【飲食も】転職エージェントを利用すべき6つの理由

転職エージェントが
- 無料で利用できる理由
- 無料なのにクオリティが高い
ということを頭に入れた状態で、本題に入ります。
飲食で転職エージェントを利用するべき理由とは、以下6つの理由です。
- 転職エージェントは転職と定着にコミット
- 転職のプロが手取り足取りサポート
- 転職エージェントの求人はブラック企業が少なめ
- 思ったより好条件で転職できることも多い
- 転職エージェントしか持っていない非公開求人
- 完全無料で利用できる
それぞれについて詳しくみていきましょう。
1.転職エージェントは転職と定着にコミット
転職エージェントを利用すれば、長く働ける理想の企業に出会えます。
なぜなら、転職エージェントは転職と定着にコミットしているからです。
転職エージェントの収入源である求人主(企業)を満足させるには
- 優秀な人材を転職させること
- その人材を定着させる(長く勤めてもらう)こと
が必要になります。
これらの2つが揃ってこそ転職エージェントは安定して運営していけるし、ご飯を食べていけるんです。
なので、転職エージェントはあなたが長く勤められる企業を死ぬ気になって探してくれます。
人間関係は入ってからでないと分からないところもありますが、
- 給料
- 勤務時間
- 休日
- 残業
- 有給
などの労働条件は、就職の前にある程度なら選り好みできますよね。
あなたが仕事においてなにを優先させたいのかをきっちりヒヤリングし、あなたが楽しく長く働ける企業を探すのが転職エージェントの役目なんです。
2.転職のプロが手取り足取りサポート
転職エージェントはあなたの転職を「なにからなにまで」徹底的にサポートしてくれます。
希望の労働条件のヒヤリングはもちろん
- 今の職場での悩みを聞いてくれたり
- 将来どんな生活をしたいのかを聞いてくれたり
- 履歴書の添削をしてくれたり
- 希望に合う求人を探してくれたり
- 面接のアポを取ってくれたり
- 面接の練習をしてくれたり
- 給料や待遇を交渉してくれたり
などなど、至れり尽くせりじゃないですか?
飲食はかなり特殊な業界ですが、転職となったら一般の企業を相手にしなければなりません。
そんなときに一般常識や最低限のビジネスマナーがない料理人はかなり不利…
でも、転職エージェントを利用すれば、新卒に負けないくらいちゃんとした態度で面接に臨めるようにサポートしてもらえるんです。
プロの目で自分を見てもらえるからこそ、改善すべき点が一瞬で分かりますよね。
3.転職エージェントの求人はブラック企業が少ない
飲食の転職とはいえ、転職エージェントで扱っている求人にはブラック企業が少なめです。
なぜなら、ブラック企業は転職エージェントに頼って人材を見つけるほどのお金がないから!
企業がブラックになる理由は、一言でいえば経営がうまくいっていないからですよね。
経営がうまくいっていないということは、お金もないし人材も不足している。
当然ながら、それではいい人材も集まらない。
だから、今いる人材の労働力と精神力を根こそぎ搾取する。
吸いとるだけ吸いとったら後はポイ、です。
これが「ブラック企業」のやり方。
転職エージェントに人材を紹介してもらうためには、巨額の仲介料が必要です。
ブラック企業は人材にお金を払えるほどの余裕がないので、転職エージェントを利用しません。
というか、利用できません。
ここで「ふるい」にかけられるんですね。
つまり、転職エージェントにはブラック企業が集まりにくいということです。
ふるいにかけることでブラック企業を取り除き、安全なマーケットで転職活動するのが「ブラック企業に出会わない必勝法」ということ。
色々な方法を使って飲食業界内で転職したことがあるわたしからしたら
- 安い広告費で済む求人サイトや転職サイト
- タダで人を雇える「紹介」
などはブラック企業の温床でしかありません。
都合のいい人材になってしまえば、アルバイトでさえどんどん搾取されます。
被害者にならないためには、こちらが知恵をつけて回避するしかないんです。
「ブラック企業で働きたくない」と1ミリでも思うなら、転職エージェントを利用してブラック企業と遭遇する確率を1%でも下げましょう。
4.思ったより好条件で転職できるケースが多い
転職エージェントを利用すると、思っていたよりいい条件で転職できることがよくあります。
それはひとえに「他人の目」が加わったことが理由です。
他人の目というのは、転職エージェントのことですね。
飲食で働いていると、良くも悪くも飲食業界のことしか知りません。
良くいえば「スペシャリスト」ですが、悪くいえば「世間知らず」です。
世間知らずだと、自分の能力にどのくらいの価値があるのかが分かりません。
自分を客観的に判断するモノサシも能力も、持ち合わせていないからです。
すると、自分を過小評価し、いい条件を逃してしまいます。
いい条件を逃さないためには、他人の目である「転職エージェント」を使うんです。
転職エージェントなら
- 自分にはムリだ
- まだ早い
- やめておこうかな…
というあなたの自身に対するネガティブな思い込みは関係なく、あなたの希望や能力に合った求人を見つけてくれます。
そしてあなたがその企業に転職できるように、履歴書や面接のサポートもしてくれるんです。
自分一人だとブレーキをかけてしまうところでアクセルを踏ませてくれる。
寄り添いながらも、必要なときには尻を叩いてくれます。
「自分が今までやってきたことに自信が持てない」という人こそ、転職エージェントを利用してみてほしいです!
そうすれば、自分が世の中に必要とされているってことが分かりますから。
5.転職エージェントしか持っていない非公開求人
求人には
- 公開求人
- 非公開求人
の2種類があります。
短い時間でいい条件の転職先を見つけるには、転職エージェントが持っている非公開求人をチェックしましょう。
非公開求人は見れる人が限られているので、公開求人に比べて競争率が低いです。
競争率が低ければライバルの数も少なく、強敵が現れる確率も下がります。
そこはチャンスでしかありません。
とはいえ、転職エージェントは非公開案件を独占しているケースが多いので、1つのエージェントで出会える案件の数は限られてしまいます。
複数の転職エージェントを利用すると
- 一度にたくさんの案件に出会える
- より条件のいい転職先を選べる
ため、短い期間でサクッと就活が終わるのがメリットです。
短期間で転職先が見つかれば、お金が目減りしていく期間が短くなります。
それだけ精神的にも物理的にも安心ですよね。
これが《転職界の必勝法》です。
6.転職エージェントは完全に無料【使わない理由がない】
すでに言った通りですが、転職エージェントはなにをしても無料です。
話を聞いてもらうのも求人を紹介してもらうのも、面接のアポ取りも練習もすべて無料!
めでたく就職が決まっても、あなたは転職エージェントにお金を払う必要はありません。
なんだか申し訳ない気もしますが、お金を払うのはあなたの転職先である企業です。
ブラック企業に出会う確率が低く好条件の求人を隠し持っており、お金を払う必要もないのであれば、転職エージェントを使わない手はありません。
料理人が転職を失敗する最大の理由が「無知」であり「他人の視点がない」からです。
転職エージェントを挟んで転職すれば「無知」に漬け込まれる心配もありません。
転職エージェントによって「他人の視点」を取り入れるだけで、ブラック企業や地雷案件に当たってしまう確率はグッと低くなります。
わたしがあのとき転職エージェントのアドバイスに従っていれば、体調を崩すことも病院送りになってクビになることもなかったのかも…
あのときは料理人として食べていくことに必死だったので、周りが見えていなかったんですね。
まさに「他人の視点」が足りておらず、自分で深みにハマって自滅したパターン。
詳しくは以下の記事を読んでみてください。
毎日毎日 苦しみに耐えなければならず、自分の力ではどうしようもなくて辛くて「どうしたらいいか分からない」と悲しみに暮れているのでは?
あなたの気持ち、痛いほどよく分かります。
わたしも当時はそんなことばかり考えていて、将来になんの希望も持てなかったからです。
今回はわたしが「料理人を辞めたい」とばかり考えていたときのリアルな気持ちを赤裸々にお伝えします。
悩んでいるのはあなただけではありません。
あなたの人生が脅かされるなにかが起こる前に、まずは転職について正しい道を選んでほしいです。
何事も一人でやるには限界がある

一人でやれることには限界があります。
「転職」がまさにそう。
一人で考えて行動するのには限界があり、どうやったって乗り越えられないカベがあるんです。
でも、カベを乗り越えないといつまで経っても苦しいまま。
じゃあどうするか。
転職エージェントの目や耳、頭脳、経験を借りればいいんです。
その力を借りれば一人じゃ越えられないカベを乗り越えられ、今まで見えなかった景色が見えるようになります。
飲食業界で失敗ばかりし、常に負け犬だったわたしは、あなたにまで同じような苦労を味わってほしくはありません。
たった一歩のアクションでいいんです。
転職エージェントにたった一言だけでも相談できれば、あなたの人生は大きく変わります。
業界に「人生」や「自分」を潰される人がいなくなってほしいんです。
それはきっと誰だって、一人じゃ難しい。
だから、転職エージェントを利用してほしい。あなたが少しでも楽しく働けて、人生と将来に希望が持てますように!
Carlyさんの記事を読ませていただきました。
僕は今料理人見習いなのですが、あまりの休みの少なさと周りの友人たちが遊んでいる休日にも働かなくてはいけないという現実に3年目の現在、嫌気が刺し始めました。「世の中には二種類の人間がいる」と仰ってましたよね。わたしは仕事のために生きていける気がしません。自分の時間が欲しいのです。しかしながらずっと料理で生きて行くと決めていたため高卒です。就職がとても不安なのですがcarlyさんはどのように転職活動をなされたのですか?
コメントありがとうございます。
料理人の見習いさん、もどかしい気持ち、お察しします。
・休みが少ない
・友達が遊んでいるときに働かなくてはいけない
・自分の時間がない
単純に↑これだけの理由であれば、就職先によっては十分に料理人を続けていくことはできると思いますが、いかがでしょう。
また、わたしも高卒ですが、とくに不便を感じたことはありませんよ笑(わたしの場合ですが)
今の時代はよっぽどのことがなければ学歴は気にすべきではないでしょう。
学歴に囚われて行動できずにいるとチャンスが減ってしまい、時間だけが過ぎてしまうように思います。
わたしが転職するときは「どんな自分でありたいか?」を軸に考えました。
料理が好きであれば、ぜひお仕事を続けてほしいですね。応援しています!