こんな悩みに答えます。
英語の多読はきちんとしたやり方に従わないと、即挫折します。わたしも自己流でやろうとした結果、何度も多読に挫折してきました…
多読のやり方をきちんと学び、ルールを守っている今では
- 多読を毎日
- 4ヶ月 継続中
- めちゃくちゃ楽しい
という自分でも驚きの結果になっています。

さもないと、あなたも過去のわたしと同じように、せっかく買った洋書がただの本棚の肥やしになります…
使ったお金をきちんとした投資とするためにも、多読のやり方を知っておきましょう。
- 【英語の多読】初心者でも挫折しないやり方
- 英語の多読はどのくらいやるべきか
学歴もキャリアも根性もお金もないわたしですが、英語を愛して20年になります。
海外好きをこじらせた結果、ひとりで海外へ8カ国以上、海外在住歴2年半です。
現在、英語の多読を続けて5ヶ月目に入り、第3作目「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」を読破中です。
【英語の独学】多読のやり方【5ステップ】

英語の多読のやり方は、次の5つのポイントに分けられます。
- 教材を選ぶ
- 辞書を引かずに読む
- つまらなくなったら違う本を読む
- 日本語がない環境で読む
- トータルの語数を計算する
順番に詳しく見ていきましょう。
1.多読に使う教材を選ぶ
やみくもに本を選んでも失敗します。ポイントを押さえつつ教材を選ぶと、初心者でも挫折しにくいですよ。
随時追加予定
2.辞書を引かずに読む
辞書は一切使いません。
分からない単語があったとしても、読み飛ばす勇気を持ち、文脈や話の流れから意味を予測することで、スラスラと読んでいくことが大切。
分からない単語をいちいち調べていたのでは、1日に1ページも読めずに挫折しますからね…

3.つまらなくなったら違う本を読む
分からない単語だらけだったり、内容に興味が持てなかったりするのであれば、読む本を変えてもオッケーです。
楽しいのが読書ですから、つまらないものを我慢して読む必要はありません。
「英語多読研究会 SSS」では、多読のやり方を次のように定めています。
多読3原則とは?
SSSでは、次の3つの原則を 多読3原則といっています。
- 辞書は引かない (引かなくてもわかる本を読む)
- 分からないところは飛ばして前へ進む (わかっているところをつなげて読む)
- つまらなくなったら止める (1 2 の原則で楽しく読めない本は読まない)
の3点です。この多読3原則は、酒井邦秀さんが、『快読100万語ペーパバックへの道』(筑摩書房 2002年6月刊)にて発表したものです。
引用:多読で英語に親しみませんか?-英語多読協会 SSS

4.日本語がない環境で読む
英語の多読をするときは、日本語が一切ない環境を整えましょう。
洋書を読んでいるときに日本語が目に入ると、頭が一気に日本語モードになります。せっかくの集中が切れてしまい、英語がうまく読めなくなってしまうんです。

通勤電車内の場合は、ヘッドホンで
- 歌詞なしのリラックス系音楽
- カフェなどの環境音BGM
をかけるのがおすすめ。ノイズキャンセリングは人の声を遮断できないので、雑音で打ち消すイメージですね。
英語の多読はとにかく、日本語を排除する工夫が大切です。うまく集中できると「ゾーン」に入れてとても気持ちがいいですよ。
5.トータルの語数を計算する
最後はおまけですが、これまでに読んできた総語数を計算すると、成長具合が目に見えてモチベーションが上がるので、やってみてもいいかなと思いますね。
語数は、英語で次のように調べるとすぐに出てきます。
「タイトル」「book」「words」
単語の間にスペースを入れて検索してくださいね。

ハリーポッターの多読に関しては「【英語】ハリーポッターの洋書は初心者向け?注意しないと即死です」という記事にまとめたので、参考にどうぞ。
【英語の独学】多読はどれくらいやればいいのか

目安は次のとおりです。
- まずは100万語を目指す
- 1日10分を毎日続ける
- 多読を歯磨きレベルに落とし込む
サクッと見ていきましょう。
1.まずは100万語を目指す
「英語多読協会 SSS」は、次のように述べています。
非常にやさしい本からはじめ、100万語単位で読む多読です!
SSS英語学習法研究会の進めるすすめる多読は、非常に易しい本からはじめて、旧来の多読法の10倍以上の種類の本をつかうことにより、従来の多読の10倍以上の量の英語を読む多読法です。(中略)
しかし、無理なく基礎力が付き、早い段階から「読む楽しさ」を味わえるので、従来の多読法と違い、年間100万語~200万語読むことが十分に可能です。実際、SSS式多読により、1年間で500万語以上読んだ人も続出しています。はじめはゆっくりなのですが、1年後、2年後の成果では、今までのどの多読法よりも、また精読法よりもはるかに高い効果を得ることができます。
SSS式の多読が効果の高い理由
なぜ、SSS式の100万語多読法の効果がそんなに高いのでしょうか? それは、
1) 楽しいからあきない
2) 自分のペース・好みによって本が読める
3) 今までの英語学習に比べて、10倍から1000倍の英文に触れることができる
からなのです。英語にたくさん触れれば、無理に暗記をしなくても自然に英語は理解でき、書いたり話したりできるようになるのです。
最後のところがとくに重要ですね。
多読によってたくさんの英語に触れると、
- 理解
- 書く
- 話す
が自然とできるようになるという点。辞書を引いたり丸暗記したりするより、大量のインプットが大切だということですね。
大量のインプットが言語習得の最大のカギ
わたしも体験しましたが、わからない単語でもくり返し触れ、文脈や話の流れから意味を予想しながら読んでいると、あるときフッと意味が理解できるときがやってきます。
多読だけでなくリアルな会話も同じです。
例えば、カフェに行って「Do you want milk?」と聞かれたとします。
聞きとれなかったり意味が理解できなかったりしても、くり返しその文章に出会うたび
- コーヒーのときは聞かれるな
- カフェラテのときは聞かれない
- サンドイッチのときも聞かれない
- 飲み物になにか入れるってこと?
というように、状況から意味を予測しようとしますよね。
もしかしたら店員さんがミルクの入れ物を見せてくれるかもしれません。
以上の流れで言葉の意味を理解するのに、辞書もネットも必要ありませんよね。言葉の意味は単語ではなく、その「状況」の中にあるものなんです。

2.1日10分を毎日続ける
英語の多読は、短期間や一夜漬けではうまくなりません。
コツコツと継続することで
- 英語の語順で理解する力
- 英文をスラスラと読む力
- 意味を予測する力
が磨かれ、身につく語数も増えていきます。

- 通勤電車の中
- 昼休憩が終わる前の数分
- 寝る前の数分
このようなスキマ時間を組み合わせれば、1日20分の時間を浮かせることも可能です。
3.多読を歯磨きレベルの習慣に落とし込む
「100万語」という目安はありますが、多読に終わりはありません。
多読によく用いられる児童書をひととおり読み終えたら、ニュースや専門書などで引き続き英語の多読をしましょう。
- 知識レベルが高くなる
- インプットできる情報量が増える
など、英語の多読はすればするほどあなたにメリットをもたらします。
歯磨きと同じように「しないと気持ち悪い」というレベルにまで落とし込めれば、あなたの勝ち。
そこまで習慣化できると入ってくる情報量がケタ違いになるので、周りの人に大きな差をつけられること間違いなしです。
【英語の多読】やり方を守って大量のインプットをこなそう

今回は、洋書を使った英語の多読のやり方を詳しく説明しました。多読はよくある学習法のひとつですが、自己流でやると間違いなく挫折します。
それを踏まえた上で守ってほしいポイントは、次のとおり。
- 正しく教材を選び
- 辞書は一切引かず
- 日本語のない環境で
- 楽しんで読める作品を読む
以上を心がければ、初心者でも挫折せずに良質なインプットを大量にこなせます。

【英語の多読】挫折しない教材の選び方と初心者におすすめの洋書【5選】