こんな悩みに答えます!
結論からいいますと、英語は日常会話こそが難しいです。
なので、一般論のまま「まずは日常会話ができるようになろう」と決意しても、すぐに心が折れてしまいます…
せっかくのお金やエネルギーを費やすなら、収穫がないと悲しすぎますよね。
ということで、英会話初心者が目指すべき正しいゴールをお伝えします!
- 日常会話が最も難しい理由
- ビジネス会話より日常会話に苦戦した体験談
- 初心者は「旅行英会話」を目指すべき
- 旅行英会話を身につける方法
学歴もキャリアも根性もお金もないわたしですが、英語を愛して20年になります。
海外好きをこじらせた結果、ひとりで海外へ8カ国以上、海外在住歴2年半です。
【危険】初心者が日常会話を目指すと挫折します

初心者が英会話を勉強するとき、日常会話を目指してはいけません。
理由はシンプルに、日常会話が最も難しいからです。
わたしのイメージでは、英語の会話レベルはこんな感じになっています。

めっちゃざっくりですが、ネイティブレベルが日常会話に当たると考えてください。
旅行会話とビジネス会話は、日常会話の土台というイメージですね。
これを踏まえたうえで、英語の日常会話が難しい理由は次のようになります。
- 複数人で話す
- 話すスピードが爆速
- 話題が飛びまくる
- スラングが登場する
- 表現が多様すぎる
詳しく掘り下げていきますね。
理由その1:複数人で話す
スクールでは先生だけを相手にすればいいですが、日常会話は一対一とは限りません。
不特定多数を相手にしたとき、大抵の日本人はとり残されてしまいます。
英語にかなり慣れていないと、会話のスピードやテンポについていけないからです。
日常会話では、誰も待ってはくれません。
間違いを正してくれる人も、発言を待ってくれる人も、ゆっくり話してくれる人もいない。
日本語と英語が違いすぎて、ヨーロッパの人みたいに母国語を英語風に発音してそれっぽく会話を乗り切ることもできません。
もともとの国民性もあり、会話に割って入ることもできないですしね。
ないない尽くしで、一瞬で心が折れます。
理由その2:話すスピードが爆速
日常会話は話すスピードも会話のテンポも早く、初心者はついていけません。
地域による発音の違いや訛りもたくさんありますしね。
英語を聞いて理解しているあいだに、会話はどんどん進んでいきます。

人によってしゃべるスピードもアクセントも違うし、聞くだけで精一杯です。
英語になると急に聞くことも理解することも、話すこともできなくなります。
理由その3:話題が飛びまくる
会話ってそういうものですよね。
連ドラの話をしていたと思ったらワールドカップの話になり、趣味の話になったかと思ったら旅行の話になっていたり…
日常会話を楽しむには、それだけの“引き出し”を持っている必要があるってことです。

理由その4:スラングが登場する
スラングとは、現地の若者言葉や隠語みたいなものですね。
例えば、イギリス英語にはこんなスラングがあります。
- トイレ・・・loo
- ポンド・・・quid
- 紙幣・・・note
- めっちゃ疲れた・・・knackered
「習ってないけど!?」って感じですよね。
学校の英語や参考書では学べない英語なんて、どこで身につければいいんでしょう…
理由その5:表現が多様すぎる
どんな言語もそうですが、ひとつの言葉に対する表現はいくつもあります。
例えば「いいね」という言葉に対しても、これだけの表現があります。
- good
- nice
- great
- amazing
- awesome
これでもほんの一部にすぎません。

ビジネス英語より日常会話に苦戦する

ビジネス英語と日常会話、どちらを習得するかを比べたら、どちらもそりゃ難しいです。
でも、ビジネス英語よりも日常会話のほうが、圧倒的に苦戦します。
難易度と習得のしやすさ
異なる言語を習得するという意味では、ビジネス英語も日常会話も難しいです。
ただ、ビジネス英語は
- 緊急性がある
- 使う目的が明確である
- ある程度テンプレがある
という条件を満たしているので、わりと身につきやすいと思います。守備範囲も日常会話に比べたら狭いですし。
日常会話はそもそもがブラックホールです。

どこから勉強したらいいのか迷子になるのは当たり前です。
そのうち自分がなにをやっているのか分からなくなり、結果が出る前に挫折します…
体験談:仕事はスキルと専門用語で乗り切れる
経験上ですが、高いスキルがあれば、語学力のなさはカバーできます。
営業とかだと難しいかもですが、技術系なら技を見せればいいですからね。
足りない部分は、つたない単語とフレーズで補えばなんとかなります。
問題なのは、仕事外の日常会話です。
わたしもフランスで料理の修行をしていたときに苦労したのは、同僚との会話や生活に必要なコミュニケーションでした。
当時の友だちともよく話していましたが、日常会話のほうが圧倒的に難しいです。
初心者におすすめなのは「旅行英会話」

日常会話とビジネス英語よりも簡単なのが、旅行英会話です。
英語を話せるようになりたい人は、ひとまず旅行英会話の習得を目指しましょう。
理由は、次のとおりです。
- 会話は基本的に一対一
- ほとんどテンプレ化できる
- 話す内容がほとんど一緒
順に詳しく見ていきましょう。
理由その1:会話は基本的に一対一
旅行英会話はほとんどの場合、一対一の会話です。多くても、一対二くらい。

それだけ目の前の相手に集中できるので、会話のキャッチボールが成立しやすい。
予測不能すぎる日常会話と違い、難易度は低めです。
理由その2:ほとんどテンプレ化できる
旅行英会話のフレーズ集なる本が売っているように、旅行で使う英語は限られます。
例えば、旅行のシーンごとに分けてみると、こんな感じです。
- 飛行機
- 入国審査
- ホテル
- カフェ
- 公共交通機関
- 観光地
- レストラン
- 注文
- 空港
こういった場所で旅行者が使う英語は限られてきます。
まずはそれにだけ注力して勉強すればいいし、一度覚えたら、どのホテルへ泊まってもどのレストランへ行っても、使う言葉は同じです。
なにをどれだけやればいいのかが明確だと、勉強する心理的ハードルも低くなりますね。
理由その3:話す内容はほぼ一緒
上記の内容と関連しますが、旅行で話す内容はほとんど一緒で、使い回せます。
例えば、旅先で出会う初対面の人と話す内容は限られてきますよね。ネタは、旅行や仕事、趣味、自分の国のことなど。
現地で出会った人との会話を楽しむなら、このようなネタを英語で話せるようにすればいいわけです。
わたしは海外旅行をするたびに、
- あれはこう言えばよかった
- こういう風に言えば伝わるんだな
- これに関するボキャブラリーが少ない
という自分データを集めて勉強し、次の旅行に備えていました。

【初心者向け】旅行英会話の勉強方法

旅行英会話を身につけるおすすめの勉強法は、次のとおりです。
- 文法
- リスニング
- 独り言
無料かつ今すぐ、スキマ時間でできるので、ぜひやってみてくださいね。
わたしもこの方法で独学し、海外旅行が何十倍も楽しめるようになりました。
1:文法【おすすめの参考書は1冊だけ】
旅行英会話を身につける基礎として、中学レベルの英語力を学ぶこと。「文法かよ」と思わず、ここは手堅くべきですね。
中学レベルの文法をやっておけば、旅行英会話はもちろん、レベルアップするときにも必ず役に立ちます。
英文法を勉強するなら「Grammar In Use」がおすすめです。
これだけを徹底的に勉強すれば、中学レベルの英語は余裕でマスターできます。
2:リスニング【無料でできる】
会話は聞くことがスタートなので、リスニングは必須です。短期間では身につかないので、最低でも3~6ヶ月はかけてじっくりと耳を育てましょう。
おすすめは「Luke’s English Podcast」。
イギリス人の現役英語教師のルークさんの英語は聞きとりやすく、豊富なネタと思わず聞き入ってしまうトーク力が魅力です。

3:独り言【スキマ時間でできる】
聞いたあとには、自分の意見を英語で表現しなければなりませんよね。
そのためには、独り言で
- 英語で考える力
- 言葉で言い表す力
- 発音スキル
を一気に磨きましょう。
英語の独り言は、野球でいう素振りです。
実際に使うときを想定しつつ練習し、からだが自然に動く状態にまでもっていく。
地道なトレーニングをしなければ、話せるようにはなりません。
英会話が最も上達する方法:実践で話す
文法もリスニングも独り言も、基礎にしかすぎません。
いつまでも基礎ばかりでは話せるようにはならないので、実践でどんどん使いましょう。
わたしは実際の旅行がトレーニング現場でした。しかし、毎週海外に旅行するわけにもいかないので、今ならオンライン英会話を選びますね。
旅行するより圧倒的に安いですし、肉体的にも精神的にも楽です。
まとめ:英語学習初心者には旅行英会話を目指すのがおすすめ

これから英語の勉強をはじめる人は、旅行英会話の習得を目指しましょう。
日常会話はめちゃくちゃ難しいです。
英語学習の上級者でも、日常会話につまづきます。
旅行英会話なら、日常会話よりもネタが絞られており少人数での会話になるため、英語学習の初心者でも目指しやすいです。
- 英語を話せたらカッコいいよね
- 英語が話せたら役に立つはず
このように思っている人は、ぜひ旅行英会話の習得からはじめてみてください。