こんな声にお答えします。
元フレンチ料理人のカーリーです。
わたしも料理人時代はとても苦しくて、生まれてきたことが最大の不幸だと思っていました。
なので、あなたの辛い気持ちはよく理解できます。
でも、今になって思うのは、その辛い気持ちは「視野の狭さ」が原因です。
ということで、今回は料理人の辛い修行に対する考え方と、具体的な対策をシェアします。
わたしは10年の料理人をした後、ライターに転職しました。
料理人について内と外から知っているので、きっとあなたの役に立てると思います。
料理人の修行は全員に必要ではない

「すべての料理人が厳しい修行をしなくちゃならない」はウソです。
脱サラで修行せずお店を始める人もいます。
本来なら、新卒でいきなりお店を開いちゃったって構いません。
どちらも成功するかどうかは別。
お金さえあればお店を開くことはできますからね。
辛い修行に耐えたから独立できるわけでも、独立後に成功できるとも限りません。
「料理人になるなら厳しい修行に耐えなきゃならない」というのは思い込みであり、ただの思考停止でしかないと思います。
組織に入るなら修行は必要です

組織に入るのと修行はセットです。
組織に入るなら、辛い修行は避けて通れません。
【なぜ修行が必要なのか】経験なしの独立はほぼ無駄足
そもそも、なぜ修行が必要かというと「経験がない状態で独立しても無駄だから」です。
経験やスキルがない状態でお店を開いても、ほとんどの人がお店をうまく回せないと思います。
料理が不味くて時間がかかるし、厨房やお皿が汚かったりお客さんへの気配りが足りなかったり…
お店はイレギュラーの連発なので、そこそこ経験がないとテンパるし、こなすだけの腕がないと運営の前に自分の心が折れます。
従業員を増やすほどお金もかかりますし…
このご時世、どんなに料理が美味しいお店でもすぐ潰れます。
なので、新卒や脱サラなどで経験がない人がお店を開いても、お客さんが付かず経営難に陥って店が潰れて…
開業にかけたお金や時間、エネルギーすべてが無駄になります。
借金を背負ってしまえば、その後の人生かなりシンドイです…
なので「こういう無駄足をなくすために、すでにうまくやってるお店で働いてお店の運営ノウハウ、料理や接客のスキルを吸収しよう」というのが修行です。
独立をしないなら、組織に入るしかない
独立しない人でも、修行は必要です。
むしろ、独立しない人こそ組織に入るしかほぼ選択肢がないので、修行は避けて通れません。
なので、多少なりとも辛い修行が待っています。
組織に入る以上、組織のやり方に従わなければならないので…
でも、修行が辛いとか辛くないとかは、個人の感じ方の差でしかないです。
同じ条件で働いていても、明確な目標があってがんばる人は、辛いと感じないでしょうから。
もし、あなたが今「料理人の修行が辛い」と悩んでいるなら、なんのために料理人をやっているのかを思い出してみましょう。
料理人の修行は辛いけど、基本は会社員と同じ

料理人の修行は辛いけど、基本は一般的な会社員とほぼ変わらないと思います。
一般的な会社員より肉体労働で体力がめっちゃ必要で、上司がちょっとエキセントリックで…
もちろん、わたしも修行は辛かったですよ。
でも、わたしは明確な目標もなく、料理人には向いていない気質だったので…
料理人と会社員の違いは「スピード感」
一般的な会社員と料理人の違いがひとつあります。
料理人の場合、一般的な企業よりもお客さんとの距離が近いので、結果が分かりやすいことです。
出した料理はすぐお客さんが食べますし、その結果が売上として反映されます。
一般的な企業は、商品を作るのと売るのが別の会社だったり、商品のレビューが半年先じゃないと分からなかったりするケースも。
だからこそ、料理はすぐに反応が返ってきて面白い、というのもあります。
こういう「結果がすぐに分かるスピード感」は、料理人と会社員の大きな違いですね。
料理人も会社員も本質は一緒
労働環境や条件、仕事内容は大きく違いますが、本質は一緒です。
- 人脈をつくる
- 組織の一員として会社に貢献する
- 経験を積み、ノウハウを吸収する
こういう「組織で働く本質」は、料理人にも大きく当てはまります。
なので、料理人だから辛いというのは、ちょっと違うかな… と。
もちろん、料理人の方が体力は必要だし、暑い中で立ちっぱなしは辛いとかお客さんが待ってるプレッシャーが強いとか、辛い部分は目立ちますけど…
組織では決められたルールに従わなければならず、ときには自分を殺す必要もあります。
そういう意味では、組織で働く以上、料理人も会社員も変わらないのではないかと。
料理人の修行は辛いけど、選択肢のひとつでしかない

- 独立するつもりはない
- 今すぐにはお店を出せない
こんな場合、修行は必須で、多少なりとも辛いことが待っています。
しかし、修行も数ある選択肢の中のひとつでしかないんですよね…
確かに、料理人にとって修行は最もポピュラーな道で、生存戦略としては妥当かなと思います。しかし、それを「料理人になるなら修行しなきゃ」と思い込むのは間違いです。
イヤなら辞めたっていいし、修行せずに自分でお店をやる方法だってあります。
なのに、腐って「人生は辛い」「生きるのが苦しい」とか言ってるの、時間がもったいないです。
そんなの ザ・思考停止に陥ってる人。
厳しい言い方かもですが、自分もそうやって時間を無駄にしてきたからこそ、同じように悩むあなたに失敗してほしくないんです。
逃げることも時には必要。
心や体を壊すくらいなら、辞めた方がいいです。
料理人の辛い修行を避ける3つの方法

料理人の辛い修行を避ける方法は以下の通りです。
- アルバイトでもできる仕事をする
- 料理人を辞める
- 独立する(方法は色々あり)
それぞれ詳しく見てみましょう。
料理人の修行を避ける方法1.アルバイトでもできる仕事をする
辛い修行はイヤだけど、料理の仕事は続けたい。
こんな人には、アルバイトでもできる仕事がおすすめです。
具体的には、チェーン店など作業がマニュアル化されているお店ほど、働きやすいと思います。
大きい会社ほど労働条件はマシになりますし、昇格や昇給もあるかと。
ガチな料理人に比べたらプライドは下がりますが、大切なのは「なにを取るか」です。
料理の仕事を続けつつ自分らしい人生を取り戻すなら、飲食業界専門の求人サイト【エフジョブ】で求人を探してみましょう。
料理人の修行を避ける方法2.料理人を辞めて転職する
もう料理はイヤだ…
業界そのものに疲れてしまった人は、異業種へ転職しましょう。未経験ということで居心地の悪さを感じる場合もあるかもですが…
料理人の辛い修行に比べたら、大したことはないと思います。
未経験からの転職を手取り足取りサポートしてくれるサービスもあるので、想像以上にハードルは低めです。
おすすめの転職サービスは以下の記事で詳しく紹介しています。
未経験は恥ずかしいことじゃありません🌟
今のご時世、未経験での転職は当たり前なので、どんどん表に出ていきましょう。
自分が料理業界しか知らないからこそ、プロのアドバイスは聞いておいた方がいいと思います。

ちなみに、退職を申し出づらい場合には、退職代行サービスもあります。
個人の申し出を跳ね除けるような上司でも、第三者が絡むとヤバいと感じてすぐに動き始めるケースって本当に多いので…
パワハラやセクハラなどに悩む人は尚更、こういう方法で安全に退職してほしいです。
料理人の修行を避ける方法3.独立する(方法は色々あり)
料理の仕事は続けたいけど、組織で働くのはイヤ… という人は独立しましょう。
ぶっちゃけ、お金さえあれば、スキルがなくても独立できます。先程も言いましたが、お店を開くのと成功できるかは、全くの別物なので…
参考までに、お店を持つ以外の方法で成功している料理関係者を紹介します。
個人的な知り合いとかじゃなく、個人的に参考させてもらっている方々です。
この方々の真似をしろというわけではありません…
こういう道もあるんだと知るだけで、選択肢はかなり広がると思います。
自分の強みを知ると、料理人に向いてるかが分かる

自分が料理人に向いてるかどうかなんて、自分じゃわからない… かといって、どんな仕事が自分に合うのかなんて、もっと分からない…
安心してください。
自分のことをめっちゃ知ってる人は、実はほとんどいません。
世の中の多くの人が、なんとなく生きてますから…
自分の強みを知ると生きやすくなる
それでも自分は自分らしく、楽しく生きたいんだ!
と思った方には、まず自分のことをよく知ることから、始めてもらいたいです。わたしも自分を知ることで、飲食店で働くのが向いていないことに気づけたので!
その結果、今はライターとして家で働き、仕事と暮らしに満足しながら生きています。
自分にきちんと向き合ったから「自分は料理しかできない… 」という考えから抜け出せたんです。
自分の強みを知るためのおすすめツール|王道の自己診断ツール
自分のことをよく知る方法として、2つのツールをおすすめします。
詳しい解説は以下の記事で!
得意なことをやると、人生が楽になります。
得意なことは、ストレスなくできるのに他人より優れていること。
他人より優れていることをストレスなくこなせるって、もはや無我の境地です。敵なし。
誰かと比べて凹むこともなし。
もう、得意なことが分からないって、かなりもったいないですよね。
料理人の修行は辛いが、思考停止は人生を損する

今回は、料理人の修行が辛い件に関して、深く考えてみました。
料理人の修行が辛いか辛くないかは完全に個人次第。
辛いのは歯車が合っていない証拠なので、何かしら対処しましょう、ということです。 リクナビのグッドポイント診断 は、今すぐ無料でできます。
- 料理人の修行は辛くて当たり前
- 料理人は修行をしなくちゃいけない
- 苦しくても歯を食いしばって働かなきゃ
こんな風に思い込んで、思考停止に陥るのが一番ダメです…
辛いと思いますが、そこで止まってちゃなにも変わりません。
転職もよし。
独立もよし。
あなたにだって、人並みに楽しい人生を生きる権利があります。今 行動して、自分の人生を取り戻しましょう。
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