
元料理人のカーリーです。
自分では構わないと思っているのに、周りが放っておいてくれないコミュ障。
人と接するのがちょっと苦手なだけで弾圧される世の中、本当に生きづらいですよね。
今回はコミュ障をどうにかしたいあなたのために、メッセージを用意しました。
要点は、下記の通りです。
- コミュ障は生まれつきではない
- 「行動あるのみ」自力で治せる
わたしも子供の頃から筋金入りのコミュ障だったので、人と接することが苦手な人の気持はよく分かります。
しかし、いろいろな過程を経て、30歳を目前にようやく治しました。
コミュ障を完全に払拭したわけではないですが、以前に比べて格段に生きやすいです。
コミュ障を責めるのではなく、うまく付き合って生きていく方法をお伝えしますね。
【コミュ障は後天的】生まれつきではありません

コミュ障は、病気でも障害でもありません。
生まれつきではないので、自力で治せます。
そもそも、コミュ障が病気や障害だったら、気軽に「わたしはコミュ障です」なんて口に出せるわけがないと思うんです。
なのに、けっこういますよね。
面と向かって、もしくはネット上でコミュ障をアピールしている人。
こういう人は、コミュ障を「盾」にしているに過ぎません。
先に「わたしはコミュ障です」といっておけば、不適切な発言をしても「ああ、こいつはコミュ障だからな」とスルーしてもらえる的な。
だから「コミュ障」を使う人は、そんなに深刻に悩んではいないと思います。
ネタや逃げ道として「コミュ障」という言葉を使う人の方が、圧倒的に多いはずです。
生まれつきだとしたら「コミュ障」とは呼ばない

「そんなことはない。このコミュ障は生まれつきに決まっている」と思うなら、生まれつきの問題があるかもしれないので、医師に相談してみるといいと思います。
- 精神障害
- 発達障害
- 身体障害
- なにかしらの病気
人間はとても複雑な生き物ですから、考えたり言葉を発したりする機能がうまく働かないことがあっても不思議ではありません。
先天性の病気や障害を、跡形もなく「治す」ことは難しいです。
弱点をカバーして「克服する」ことならできますが、原因や症状をキレイさっぱり取り去るのはほぼ不可能だと思います。
つまり、先天性の理由があって人とうまくコミュニケーションが取れない場合は、コミュ障ではなく病気や障害です。
生まれつきの問題を抱えている人が、自分の出生や未来をすべて「コミュ障」の一言で片付けるとは思いません。
コミュ障が生まれつきでない2つの理由

コミュ障は後天的なものなので、これまでの過去に原因があります。
主な原因としては、下記の2つです。
- 内面(心)の問題
- 場数が足りない
詳しく説明します。
コミュ障になる原因1.心の問題
ひとつは、心の問題です。
過去の体験が原因で、人と関わったり会話したりすることに苦手意識を持ち、人とうまくコミュニケーションが取れなくなります。
苦い思いやつらい思い、悲しい思い、恥ずかしい経験などが積み重なり、心が人とのコミュニケーションを拒否してしまうケースです。
内向的な人や、思考を優先する人に起きやすいかもしれません。
わたしもこういうタイプですから。
わたしの場合、幼稚園から高校までずっと、無視や仲間はずれなどの対象でした。
小さい頃からのそんな経験が「コミュ障なわたし」を生んだと思っています。
頭の中で考えることが多いので口数が少なく、社会人になってからもコミュ障を指摘され続けたので、長い間 人と接することに恐怖心がありました。
コミュ障になる原因2.場数が足りない(経験不足)
経験が足りないと、コミュニケーション能力が身につきません。
当たり前なので忘れがちですが、人と接したり会話のキャッチボールをしたりすることは「能力」なんですよね。
なので、得意や不得意があるし、上手い下手もあります。
本来なら生きていく過程で自然と経験が積まれるので、コミュ障は発症しにくいです。
にも関わらずコミュ障になった場合は、前述の通り「心の問題」が大きいと思います。
わたしの場合もきっとそうです。
経験不足によるコミュニケーション下手と頭で考える癖によって人とうまく接することができず、積もりに積もって「心の問題」に発展してしまったんだと思います。
【例外】使わなければ衰えるコミュニケーション能力
前述のとおり、コミュニケーション能力とは「スキル」です。
誰でも身につけたり磨いたりできる反面、使わなければ衰えてしまいます。
なので、大人になってからコミュ障になる可能性も、決してゼロではありません。
わたしは接客業をしていたのでコミュ力はそこそこありましたが、今は在宅で人と接する機会が減ったので、言葉が出てこないこともよくあります。
今は困らなくても年をとったときに困る可能性大なので、コミュ力はある程度まで保っておいたほうがいいですね。
【コミュ障は治せます】行動あるのみ

コミュ障は先天的な病気や障害ではないので、自分の力で治せます。
大事なのは「心を洗う」ことと「経験を積む」こと。
前述のとおり、コミュ障になる大きな理由は「心の問題」と「経験不足」なので、原因に応じて対処する必要があります。
結局は「行動あるのみ」です。
過去の自分と向き合って心を洗う
過去の経験がコミュ障の原因になっている人は、過去の自分と向き合うことが大切です。
なぜ人と接することが苦手だったのか、自分はどんな気質を持っているのか、どんな行動をしてどんな気持ちになったか。
過去の自分と向き合うのは、苦しい作業です。
でも、一度しっかり自分と向き合っておけば、今後の人生がとても生きやすくなります。
過去の自分と向き合うときは、決して自分を責めてはいけません。
そのときの自分は常にベストな選択をしていたんだと、ポジティブに評価すること。
そうやって過去の自分を受け入れることで、過去の苦い思い出が解けていきます。
人と接して経験を積む
経験不足を解消するには、人と積極的に関わる必要があります。
心の問題ゆえに経験不足になってしまった人にはつらいですが、大丈夫です。
自分と同じような苦い経験をしたり同じように悩んだりしている人は、世の中にごまんといます。
現代は、ブログを書いたりSNSで発信したりするなど、同じ悩みを抱えている人と繋がりやすくなりました。
現代人のメリットを活かして、同じような悩みを持つ人と関わってみましょう。
大事なのは、共感し合える人と接すること。
お互いを受け入れる意識が整っている人と関わることで、間違った衝突や誤解を避けにくくなります。
小さな成功体験を積みつつ、人と接する能力を少しずつ育てることが大切です。
場所が変われば、非コミュ障もコミュ障になる

大事なのは、人は環境によって誰しもコミュ障になるかもしれない、ということです。
海外へ行くと分かりやすいですね。
日本で圧倒的なコミュ力を誇っていても、海外へ行ったら余裕でコミュ障になりえます。
これは言葉の問題ではなく、文化や習慣など共通ルールの違いから起こるコミュ障です。
とくに日本人は「自分は日本人だから、外国でも日本ルールで生きるぜ」みたいな人は少ないですからね。
一方、海外では「自分がルール」みたいなところもあるので、場所やメンツが変わっても堂々としていて、コミュ障になりにくい人が目立ちます。
つまり、コミュニケーション能力の有無を評価するのは「環境」だということです。
コミュ力が高いあの人も、いつメンの外ではコミュ障になっているかもしれません。
そういう意味でも、コミュ障を治すには「環境選び」が大切です。
コミュ障は生まれつきではないので治せます

今回は【コミュ障は生まれつきの病気や障害とは違うので、自力で治せるよ】というお話でした。
心の問題や経験不足など、コミュ障になる原因は人それぞれですが、治すには「行動あるのみ」です。
誰かが代わりに治してくれるものではありません。
コミュ障を治すには多少の傷みが伴いますが、一度立ち向かえばこれからの未来を明るく生きるスキルが手に入ります。